1.おやつを勝手に与えてしまう
お散歩中やお出かけしたとき出会ったワンちゃんに、勝手に自分の子のおやつを与えてしまう方がたまにいらっしゃいます。そのワンちゃんに持病や食べ物アレルギーがあると危険ですので、勝手に他人の子に食べ物を与えるのはやめましょう。
最近では犬の食べ物に無添加のものや高品質なものを、とこだわっている方も多いので、そういった点でも勝手に与えるのはマナー違反です。そのワンちゃんや飼い主さんのことを良く知っているなら別ですが、まずは飼い主さんに与えても大丈夫か許可を取りましょう。
しかし、私も犬の散歩中に何回か「このおやつ、あげても大丈夫ですか?」と聞かれたことがあるのですが、やはり断りにくいんですよね…。トラブルを避けるためにも、他の子に自分の子の食べ物を積極的にあげようとしないのが一番平和だと思います。
2.嫌がってるのに遊ばせようとする
犬にも個々の性格の違いがあり、犬同士にも相性があります。飼い主さんが「我が子はみんなと仲良くしてほしい」と願うのは仕方がないのですが、そもそも人見知り(犬見知り?)をする犬も多く、相手の犬のことを避けてしまったり怖がったりして距離をとることも少なくありません。
そんなときに無理やり犬同士を近付けたり、遊ばせようとしたりするのは犬にとってストレスになってしまいます。思わず噛んでしまうなど事故の原因にもなりかねませんので、犬が嫌がっているようなら無理に遊ばせようとするのはいけません。
3.フードのアドバイスをしたがる
「そのフードには発がん性物質が!」「うちの子はそんな安いフード食べないわ!」などなど、ドッグフードに関して相手への配慮を欠く発言をしていませんか?たしかに、現在では無添加にこだわったドッグフードや、プレミアムフードと呼ばれる高品質のドッグフードが数多く発売されています。
しかし、飼い主さんが何を選ぶかは人それぞれ…そこに正解はなく、自分の価値観を相手に押し付けてしまうのはいけないことです。あまり躍起になってアドバイスするのはやめ、「このフード、オススメだよ★」くらいにとどめておきましょう。
4.犬が苦手な人にも触らせようとする
犬が大好きな人がいるように、犬がどうしても苦手な人もいます。犬が苦手な人に「うちの子は絶対噛まないから、触ってみて!」と無理強いするのはやめましょう。そもそも犬は感情のある生き物であり、絶対噛まないなんて言いきれないのですから…。
犬を愛する人、犬が苦手な人、みんなが幸せで快適に暮らしていける世の中にするためには、飼い主さん一人一人の配慮が必要不可欠です。
まとめ
「恋は盲目」と言いますが、つい犬を愛するあまりに周りが見えなくなってしまいがちです。愛犬家の方は飼い主さん同士でのコミュニケーションを積極的に取ろうとする方が多いのですが、自分が良かれと思って行っている行動や言動が、実は他の人にはありがた迷惑になってしまっていないか、今一度見直しておきたいですね。
ご家庭の環境や犬の育て方、犬に対する価値観は人それぞれ違います。ましてや持病やアレルギーを持った犬も多く、フードやおやつ事情もそれぞれ違うのです。犬の愛し方は飼い主さんの数だけありますので、自分の価値観を押し付けないようにしましょう。
そして、犬が好きな人がいるように犬が苦手な人も同じくいて、みんなが一緒に生活しているということを忘れずにいたいですね。