犬のおやつはいつあげればいいの?
皆さんは愛犬におやつを与えることはありますか?しつけのご褒美に与えている飼い主さんや、ふだんから与えている飼い主さんなど、それぞれの生活によっていろいろなケースがあると思います。ふだん何げなく与えているおやつですが、「いつ与えるのが適切なのか」考えたことはありますか?今回は、おやつを与える適切なタイミングについてご紹介していきます。
おやつを与えるベストタイミング
愛犬におやつを与えるタイミングとして良いとされているのは、「しつけの際」や「飼い主さんとのコミュニケーションを取るとき」です。犬が何か頑張ったご褒美として与えることで、飼い主さんとの関係性も良好となり、また頑張るとご褒美がもらえると学習するので効果的なタイミングといえます。
監修栄養管理士による補足
爪切りなど、嫌いなことを頑張ったご褒美として与えるのもいいですね。
反対に、おやつを与えるタイミングとしてNGなのは、「欲しがるたびに与える」ことです。何もしていない状態で欲しがればもらえると認識してしまうと、ワガママになってしまい要求吠えなどの原因となります。正しいタイミングで与えることで主従関係が築かれていくことも理解しておきましょう。
1日にどのくらいおやつを与えて良いの?
おやつを与える際に気になるのが「どのくらい与えて良いのか」というところですよね。1日に与える量を決めている飼い主さんもいると思いますが、果たしてその量が正しい容量なのか心配に思うこともあるでしょう。では、1日に与える正しい量はどのくらいなのでしょうか。
愛犬の1日の必要なカロリーを把握する
愛犬が1日にどのくらいのカロリーを必要としているのか把握しておくことが大切です。その犬種や大きさによって異なりますので下記の計算式を参考にしてください。
- RER(休息時エネルギー量) =70✖️体重の0.75乗 →70✖️394kcal
- DER(一日あたりエネルギー要求量) =1.8✖️RER →1.8✖️394=708kcal
上記の計算から、体重10kgの普通の生活をしている成犬犬の場合で考えると、約700kcalが一日の必要なエネルギー量となります。
また、しつけなどのご褒美として与える際も1度に多い量を与えるのではなく、大人の小指の爪ぐらいの量を目安として少量を与えるようにしてください。少しずつご褒美がもらえる方が犬としても嬉しいはずですよ。
おやつは必要なのか?
そもそもおやつは必要なの?と疑問に思う飼い主さんもいることでしょう。中には一度もおやつを与えたことがないという方もいると思います。基本的にしっかりとドッグフードなどで栄養を摂取できていれば、日常的におやつを与える必要性はありません。与えすぎてしまって、肥満や病気の原因になることもあります。
しかし、おやつを与えることで、しつけを行うときに主従関係が築きやすくなり、また犬の学習速度も上がっていきます。つまり一概に「おやつを与えるべきではない」という訳ではありません。正しいタイミングと容量を守れば、愛犬と飼い主さんのコミュニケーションツールにもなるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はおやつの適切なタイミングと適度な量をご紹介しました。ふだんから何げなく愛犬におやつを与えている飼い主さんは、これを機に摂取量や与えるタイミングなどを見直してみてください。
おやつはドッグフードと違って美味しく犬にとっても嬉しいご褒美です。しかし、与えすぎてしまっては肥満や病気の原因になるだけでなく、要求すればもらえるという考えを植え付けてしまう恐れがあります。適切なタイミングと適度な量を守って、愛犬とのコミュニケーションツールとして効率的に利用しましょう。
監修栄養管理士による補足
食欲がない時に、おやつなら食べるという場合がありますが、これはもしかすると「ごはんを食べなければおやつをもらえる!」と学習をしている可能性があります。
ごはんを食べないからといって、おやつを与えるのも適切ではありません。