お腹の調子を整えてくれる本葛スープ
今回ご紹介するわんちゃんごはんは、「鶏挽き肉と本葛のとろとろスープ」です。
漢方薬の葛根湯の原料にも使われる「葛」を使った、美味しくお腹の調子を整えてくれるスープ。元気をつけたい時やお腹の調子が悪い時に、また、口あたりがやさしく食べやすいのでシニアのわんちゃんにもおすすめのごはんです。
鶏挽き肉と本葛のとろとろスープの作り方
材料
(作りやすい分量)
- 鶏胸挽き肉・・・100g
- 水・・・約200CC
- 煮干し粉又は椎茸のパウダーなど・・・小さじ1
- 本葛・・・大さじ2
- 季節の野菜・・・適量
ポイント
1、小鍋に200CCほどの水と煮干し粉を入れて煮立て、鶏挽き肉、細かく切った野菜をくわえて混ぜながら加熱する。
2、鶏挽き肉と野菜に火が通ったら、同量の水で溶いた本葛をくわえ、混ぜながらとろみがつくまで加熱する。
※スプーンですくうと、ぽってりと落ちるくらいまで加熱します。
3、人肌まで冷ましたらできあがり。(生で与えたい野菜は、ここで混ぜます)
大根やかぶなどを細かく刻んで添えると、さらに消化がよくなります。
食べさせる量は、お腹と相談しながら決めてください。また、アレルギーのある食材を与えないようご注意ください。
レシピのポイント
- 鶏挽き肉で作るので、簡単に短時間でお腹にやさしいスープが作れます。
- 煮干し粉、削り節粉、椎茸や昆布パウダーは使いやすくおすすめ。とても美味しく香りの良いごはんになります。
- とろみの具合は、水の量を増やしたりしてお好みで調節してください。
お腹の調子を整えてくれるおすすめ食材
本葛
葛根湯の原料にもつかわれている「葛」。身体を温め、お腹の調子を整える効果があります。粉状でも、写真のように小さな塊の状態のものでも使い方は同じです。(必ず葛100%のものを選んでください)
監修栄養管理士による補足
葛はマメ科の植物ですが、安価な葛粉は芋類のデンプンが混ざっているものがありますので注意しましょう。
鶏肉
気力、体力、消化機能を高めてくれる食材です。疲れている時や病後の回復期にもおすすめ。
なつめ
乾燥した状態で売られています。スープに入れる時は水から煮て、柔らかくなったらつぶします。精神を安定させる働きが強く、胃腸機能を整えて丈夫にし、身体を温める働きがあります。
監修栄養管理士による補足
なつめには固くて大きな種が入っているので、必ず取り除きましょう。
ヨーグルト
お腹の調子を整えてくれます。スープを人肌に冷ましてから混ぜましょう。
卵
良質なたんぱく源です。身体を潤し、気持ちを落ち着けてくれる働きがあります。心と身体の両面に働きかけ、元気にしてくれます。
まとめ
「鶏挽き肉と本葛のとろとろスープ」、いかがでしたでしょうか。
わんちゃんと暮らしていると、急にお腹が緩くなることがあり心配になりますよね。すぐに病院に行くほどでもないけれど何かしてあげたい・・そんな時に「本葛」を常備しておくと安心です。
片栗粉よりだいぶお高いように感じますが、身体を整えてくれるお薬のようなものだと思えば、いざという時こんなお腹にやさしい美味しいスープが作れます。使い方も簡単、片栗粉と同じように水で溶いて使えます。
我が家のわんちゃんが先日怪我をしてしまって、お薬の影響でお腹が緩くなってしまいました。そこで、早く元気になってほしい、身体の回復を助け、お腹にやさしいごはんを食べさせてあげたい・・と、実際に作ったレシピです。
美味しく食べて、心も身体も健康に。このスープが、大事なわんちゃんのお役に立てましたら嬉しく思います。
監修栄養管理士による補足
本葛には腸壁を保護する働きがあります。
良質なタンパク質で栄養価も高いお勧めの食材です。