引越の際に表に置き去りにされた犬
引越
アメリカでは、引っ越す際に、表に不用品を置いていくことがあります。
それを通りかかりの人が持っていくことが珍しくありません。
それは古いテレビだったり、使い古したソファーだったり、傷がついた家具だったりします。
置き去り
ところが、この家族は、愛犬を置いて行ったのです。
信じられないことに家族の一員だった愛犬を不用品として表に置いていったのです。
混乱
愛犬と愛犬愛用の毛布を彼らの住んでいた家の表に置き去りにしました。
そして悲しいことに犬は、その毛布から離れられないでいました。
彼女は、混乱していました。悲しんでいました。
いったい自分に何が起きたのかわからないままでいました。
発見
こんな目に愛犬を遭わせるべきではありません。
”Dallas Dog RRR”の共同創設者のマリーナさんは、新年早々、放置されたこの犬を発見しました。
そして、助けようとしました。
しかし、犬はマリーナさんについてこようとはしませんでした。
慣れ親しんだ場所
マリーナさんは毛布をゆっくりと引きずって犬を誘導しようとしましたが、彼女はその場所を離れようとはしませんでした。
たぶん、飼主家族が戻ってくると信じて待ち続けたかったのだと思います。
彼女は、慣れ親しんだその場所にしがみついていました。
毛布
マリーナさんは、この犬を助けようと決心していました。
しかし、それはなかなかハードなものでした。
マリーナさんは純粋に犬を助けようとしていたのですが、彼女の信頼を得ることができませんでした。
結局、マリーナさんは犬の毛布を引きずりながら持ってきて、なんとか犬を裏庭に連れてくることができました。
犬には『カミラ』という新しい名前がつけられました。
疑心暗鬼
カミラは、マリーナさんのことを信頼していませんでした。
マリーナさんの家で安全を保障されたにもかかわらず、カミラはマリーナさんが近づくことを許しませんでした。
カミラは元飼主家族からひどい仕打ちを受けたことで、人間に対して疑心暗鬼になってしまっていたのです。
カミラが誰かを信頼するには、時間が必要でした。
治療
カミラは動物病院に連れて行かれ、怪我の治療を受けました。
獣医師によると、カミラの怪我は、首輪が小さすぎたことによるものでした。
カミラは、一時預りの元で過ごすことになりました。
首の怪我はよくなってきました。
しかし、心の傷が治るには、時間がかかりました。
最後に
カミラは一時預りさんの元で、人間に対する信頼を徐々に取り戻しました。
カミラの表情が明るくなりました。
おもちゃで遊ぶ気持ちの余裕もできました。
カミラはしばらくの間、心の治療を続けるそうです。
彼女の心が完治してから、里親探しが行われます。