神経質な犬って?
みなさんの愛犬は、どのような性格の持ち主ですか?
人懐っこい性格や好奇心旺盛、警戒心が強い、怖がり、飼い主さんに忠実、優しい、甘えん坊、など多種多様な性格があって、同じ犬種であっても違いがみられて愛らしいですよね。
この記事では、犬の性格の一つである「神経質」に着目してご紹介します。神経質とは、物事に対して細かいことを気にすること、過敏に反応することを指しますが、犬はどのような特徴や仕草を示すのでしょうか?
神経質な犬の特徴や仕草①音に敏感
神経質な犬は、音に敏感に反応します。家の中であっても、ドアの閉まる音や電話の音、物を落とした音、カーテンの揺れる音、など普通の子にしてみれば全く気にならない些細な音でも気になって仕方がない状態になります。
神経質な性格は、子犬の頃に育った環境が影響しています。例えば静かで穏やかな環境で過ごしてきた犬の場合、些細な音に対しても「今の何の音?」「聞いたことがない音で怖い」というように恐怖心が芽生えてきます。
音に慣れる対策として、窓を開けて風の音や雨の音を聴かせるのが良いでしょう。初日は3分、慣れてきたら5分、10分と少しずつ時間を延ばします。家の中においても、急に大きな音を出したり物を落としたりしないよう配慮が必要です。
また、犬が落ち着ける場所、避難できる場所として、クレートを設置してあげましょう。性格はなかなか変えることはできませんが、少しでも愛犬の不安を取り除くことが飼い主さんの務めです。
神経質な犬の特徴や仕草②水が苦手
神経質な犬は水に触れることさえも極端に嫌がり、次のような仕草や行動を示します。
- 雨が降っていると、散歩に出かけたがらない
- シャンプーが嫌い
- 海やプールに近寄ろうとしない
- 足に水が付くことを嫌がる
神経質な犬は、水が体につくことを嫌がり、水が跳ねる音に敏感に反応します。もしかしたら過去に、水が顔にかかってビックリした、水が目に入って痛かった、などの苦い経験をしてトラウマがあるのかもしれません。
極度な神経質の子は飲み水でさえも極端に避けようとし、ボウルをひっくり返したり、毛布をかぶせるなどで視界に水が入らないようにします。
上記で挙げた仕草の中で一番苦労するのが、シャンプーでしょう。お風呂場に連れていこうとすると、犬は察知して逃げ回る子も多いのではないでしょうか。しかし水を嫌がるからといって、いつまでもシャンプーをしないのは衛生的にNGですよね。
まずは、「シャンプーはイイコト」「楽しいもの」という認識を持ってもらいましょう。お風呂場にいる飼い主さんが楽しそうな雰囲気を出したり、犬がお風呂場に入れたらオヤツをあげたり、まずはお風呂場という空間に慣れることが目標です。
お風呂場に慣れたら、シャワーを出してみましょう。ゆるい水圧で、お湯は35~36℃のぬるめがオススメです。犬にお湯をかけるときはシャワーヘッドを当てるようにし、足元からかけていきます。そうすることでマッサージ効果にもなるので、「シャワー=気持ちがいい」と認識してくれるでしょう。
神経質な犬の特徴や仕草③初めての場所を避ける
神経質な犬は、初めて通る場所に対して恐怖心が芽生えます。いつも通る散歩コースから外れようとすると立ち止まったり、リードを力強く引っ張ります。視線する向かない子もいるでしょう。
好奇心旺盛な子や散歩が好きな子は自ら散歩コースを探索してみたり、飼い主さんが散歩コースを外れたとしても一緒についていく子が多くみられます。いつもと違うコースを嫌う子は、神経質である可能性が高いでしょう。
神経質な犬の特徴や仕草④虫に対して攻撃性を示す
神経質という性格は、臆病とも似ています。そのため、他の犬や人が有効的に近づいてきても、「私に攻撃しようとしている」「怖がらせようとしている」と勘違いしてしまう場合があり、唸ったり噛みついたりするなど攻撃性を示すことがあります。
とくに、自分と生態が異なる虫は感情を読み取ることができず、さらに自分の周りを飛び回ることが多いため、そのしつこい行動にイライラが募り、口をパクパクを動かし食べようとします。消極的で臆病なイメージですが時に攻撃性を示すのも、神経質の特徴の一つといえます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
愛犬がこれらの特徴や仕草を示す場合、もしかしたら神経質な性格かもしれません。生まれつきの性格を直すのはとても難しいことです。しかし神経質の性格においては、他の性格と比べて多少なりともストレスを感じやすいという点があります。
いずれにせよ、神経質を改善させるには飼い主さんの根気が必要です。焦らず、無理をせず、愛犬と一緒に改善していきましょう。