1.命の大切さを理解できる
犬は言葉も話せませんし、人間が世話を焼いてあげなければ衣食住もままなりません。野生の犬はともかく、ペット用として流通しているワンちゃんは、私たち人間よりも遥かに弱い存在であると感じられました。
特に愛犬がか弱い存在だと感じた体験が、大きな病気を発症してしまったときです。子宮蓄膿症に罹患してしまった愛犬は、自分では体調不良を訴えることができずに、性器から膿が出始めるまでワンちゃんの体調不良に気付きませんでした。動物病院を受診した際には、あと少し遅かったら命の危機だったと医師から告げられました。
愛犬の病気を通して、一瞬の判断ミスが愛犬の命を危険に晒すことと、犬は言葉が話せない分ハンディが多い動物だと考えました。そのため、命を守ることは簡単なようであっても難易度が高いことを知りました。そして、健康な生活を送れることの大切さも改めて思い知りました。
2.ポジティブな気持ちになれる
人間とは言葉は交わせますが、辛い気持ちを押し上げるのには相当な努力が必要です。言葉だと何回も繰り返すことができる分、一度言ってもらった励ましの言葉も2度、3度繰り返すと1回目ほどの感動が薄れていきます。
ところが、沈んだ気持ちの中で愛犬と過ごすと、何度落ち込んでも愛犬が様々な仕草や方法で私の気持ちを慰めてくれるのです。例えば、泣いているときは顔を舐めてくれたり、疲れているときは側にずっと寄り添ってくれたりするなど、何気ない仕草が癒しとなります。
犬は人間の心を癒す力があると言われていて、セラピー犬が施設や病院を訪問し、実績を出しています。このことからも犬の無償の愛を感じることができます。
人同士ではダメでも、犬の純真な気持ちに癒されることは多いです。チックが出ていた私の弟も、愛犬をお迎えしてからチックの症状が消えていったことがあります。 よって、犬と生活していると悲しい気持ちを忘れ、穏やかな時間を過ごせるためポジティブになりやすいと言えます。
3.運動が愛犬とのコミュニケーションに
休みの日は溜まったストレスを発散せずに寝てばかりいましたが、愛犬をお迎えしてからは定期的に運動をするようになったので、ストレス発散の機会が多くなりました。その中でも、特に運動量が多かったのが散歩です。
1日2回決まった時間に散歩に行くことで、ストレスと運動不足を解消することができて、気分が爽快になりました。また、飼い主の気分転換になるだけではなく、愛犬との信頼関係の構築にも散歩は非常に効果的でした。散歩中にボールやフリスビーで遊んだり、緑に溢れる公園での日光浴だったりは愛犬との絆を感じることができて、とても幸せな時間でした。
今の愛犬を飼育していて11年になりますが、散歩の時間は年老いた愛犬との貴重なスキンシップの時間となっていて、絶対に欠かすことのできない日課となりました。
飼い主と愛犬のリフレッシュになるだけではなく、絆を深めていくためにも散歩は今でも必要です。散歩を疎かにすると犬との多くの時間を減らしてしまうことになるため、1日に1回はコミュニケーションの時間として、散歩をしています。
おわりに
犬と過ごしていて大変な時期も多いです。病気や怪我の発見が遅いと入院しなければなりません。また、上手に躾けないと問題犬になってしまいます。
しかし、その苦労を乗り越えると沢山の犬の無償の愛に触れることができます。犬との生活はマイナスな事柄よりも、プラスの経験の方が圧倒的に多いです。
他の動物よりも手が掛かることは事実ですが、手を掛けた分多くの幸せを感じることができます。犬を飼育するかどうか迷っている方は、犬の愛情を是非体験してみてください。