犬がテーマの本を読んでみよう
一言に犬がテーマとなった本と言っても小説やエッセイ、写真集、飼育本、漫画…その種類は非常に様々ですよね。飼い主と愛犬の関係性を描くものもあれば、犬目線で描かれる日常、時に犬が喋りだすなんてことも。この記事では愛犬と暮らしている人はもちろん、犬好きな人に是非おすすめしたい犬がテーマとなった本をジャンル別にランキングでご紹介します。
犬の本おすすめランキング【小説部門】
犬の本のおすすめランキング小説編をご紹介します。
1. パーフェクト・ブルー (創元推理文庫)
犬の本のおすすめランキング,小説編 第3位は、宮部みゆきデビュー長編「パーフェクト・ブルー」は、蓮見探偵事務所を舞台に調査員の加代子、弟の進也、そして元警察犬の「マサ」が真相究明に奔走する推理小説。パーフェクト・ブルーの魅力はなんといってもジャーマンシェパードのマサ視点で物語が進行すること。犬の一人称という斬新なスタイルで切り込んでいく独特で爽快、心温まる世界観を楽しむことができる一冊です。
心とろかすような―マサの事件簿 (創元推理文庫)
パーフェクト・ブルーの続編となる「心とろかすような―マサの事件簿」。マサの目を通してお馴染みの登場人物達の活躍が語られます。是非、パーフェクト・ブルーに続いてお楽しみください。
2. 犬の人生 (中公文庫)
犬の本のおすすめランキング,小説編 第2位は、アメリカ現代詩界を代表する詩人マーク・ストランドの小説を村上春樹が翻訳した短編小説「犬の人生」。その内容は「実を言うとね、僕は以前は犬だったんだよ」「犬ですって」「うん、コリーだったんだ」ーーー。ある日突然、「かつて自分は犬だった」と打ち明ける夫とそれを聞く妻という何とも不思議な世界観を持つ本作ですが、夫が妻に伝えたかったこととは…?
3. 犬と私の10の約束 (文春文庫)
犬の本のおすすめランキング,小説編 第1位は、作者不明の短編詩「犬の十戒」をヒントに誕生、映画化もされている名作「犬と私の10の約束」です。ゴールデンレトリバーの「ソックス」を迎える時、母は幼い娘に「10の約束」をさせます。少女と愛犬の絆を描く感動作としてご存知の方も多いかと思いますが、改めて自分自身の犬との関わり方について考えさせられる作品であり、大人はもちろん、愛犬と共に成長するお子さんに是非読んでほしい一冊です。
犬の本おすすめランキング【エッセイ部門】
犬の本のおすすめランキング,エッセイ編をご紹介します。
1. 雨はコーラがのめない (新潮文庫)
犬の本のおすすめランキング,エッセイ編 第3位は、「雨はコーラがのめない」。著者である江國 香織さんとその愛犬、アメリカンコッカースパニエルの男の子「雨」が過ごす穏やかな時間とそれを彩る音楽を綴ったエッセイ本です。本書は読み手を不思議であたたかい空間に引き込んでくれるような魅力を持ち、著者も雨もどこか身近に感じさせられるような「特別だけど特別じゃない」そんな一冊です。
2. ああ、犬よ! 作家と犬をめぐる28話
犬の本のおすすめランキング,エッセイ編 第2位は、28人の作家と愛犬の忘れがたき思い出を綴った「ああ、犬よ! 作家と犬をめぐる28話」。それぞれが持つ独特の感性や視点、表現で綴られる愛犬との思い出にクスッと笑ったり、グッと胸が詰まったり…改めて犬の持つ「愛おしさ」を感じさせられる一冊です。エッセイ、誌、漫画、愛犬あるあるなどコンテンツも豊富なので普段あまり本を読む機会がない方にもおすすめです。
3. はなちゃんの夏休み。 (ほぼ日ブックス)
犬の本のおすすめランキング,エッセイ編 第1位は、女優石田ゆり子さん著書「はなちゃんの夏休み。」です。本書は石田ゆり子さんがウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」にて連載していたエッセイをまとめた一冊となっています。
愛犬「はなちゃん」が、糸井重里さんの愛犬「ブイヨン」へと宛てた123通のお手紙はいつも「ぶいちゃん、はなちゃんです。」から始まります。はなちゃんと猫4匹、ばあや(石田ゆり子さん)の6人家族が繰り返す、何でもないからあたたかい日常の物語が綴られています。
本書がうまれた翌年の春にはなちゃんは天国へと旅立ちましたが、本書のなかではいつでもはなちゃんに会うことができます。はなちゃんを知っている方も知らない方も、心が休まるやさしい言葉やあたたかい愛が詰まったこの一冊を是非一度手に取ってみてください。
犬の本おすすめランキング【写真集部門】
犬の本のおすすめランキング,写真集編をご紹介します。
1. がくこ
【Amazon.co.jp 限定】がくこ 魔除け札付き限定版
犬の本のおすすめランキング,写真集編 第3位は、SNSをざわつかせた謎の犬アカウント「がくこ」の写真集です。近年、SNSでアップされる愛らしい愛犬の寝顔や笑顔、面白可愛い表情などに癒やされている人は非常に多いことでしょう。しかし、そんな中であえて牙を剥いたり、噛み付いたり…何とも激しくじゃれ合う閲覧注意の愛犬写真をアップする謎アカウントがあると話題に。
そんな「こてつ」と「なむ」、2匹の保護犬の激しすぎる「じゃれ愛」がついに写真集となって登場しました。なんと犬の写真集であるのにも関わらず、そのおすすめ用途は「魔除け」。がくこは他に一つとないユーモア溢れる犬の写真集です。
2. 秋田犬のおやこ
犬の本のおすすめランキング,写真集編 第2位は、「秋田犬のおやこ」。フランスのノルマンディで暮らすカメラマンの酒巻さん宅で秋田犬夫婦「カイ」と「ユキ」の間に4匹の赤ちゃんが誕生しました。子育てに奮闘するしっかり者の「ユキママ」とまだまだ能天気な「カイパパ」、日々成長を遂げる長女、長男、次男、三男。どこもかしもこ「もこもこ」「むくむく」「もふもふ」のこの一冊には親子の愛情や絆が詰まっています。
3. Little Kids and Their Big Dogs
犬の本のおすすめランキング,写真集編 第1位は、子供達と大型犬の絆を映した「Little Kids and Their Big Dogs」です。本書に登場する大型犬達は日本国内ではなかなかお目にかかることができない犬種も多く、その写真一枚一枚がまるでおとぎ話のワンシーンのように美しいのです。
子供に寄り添う大型犬達の姿からはとても深い愛を感じさせられます。写真集としては少々高価ではありますが、それだけの価値が十分にある一冊。愛犬家へのプレゼントにもおすすめです。Little Kids and Their Big DogsにはVolume 2、Volume 3もありますので是非そちらもチェックしてみてください。
Little Kids and Their Big Dogs: Volume 2
Little Kids and Their Big Dogs: Volume 3
犬の本おすすめランキング【飼育&しつけ本部門】
犬の本のおすすめランキング,飼い方本編をご紹介します。
1. わんこの幸せ寿命をのばす トッピングごはん基礎ブック
犬の本のおすすめランキング,飼い方本編 第3位は、愛犬の手作りご飯の参考にもなる「わんこの幸せ寿命をのばす トッピングごはん基礎ブック 」。一言に手作りご飯と言ってもドッグフードの利点を生かした「トッピング」に重点を置いた内容となっているため、日頃ドッグフードのみを与えている飼い主さんでも気軽に実践できる内容となっています。
様々な病気を予防やサポートができる「生命力アップ手作りご飯」や「プチトラブル予防対策ご飯」など、犬種や年齢に限らず取り入れたい内容がぎっしり詰まっています。栄養面や食材選びに不安を感じて手作りご飯に抵抗がある飼い主さんに是非おすすめしたい一冊です。
2. 小型犬から大型犬までぴったりサイズで作れる うちの犬の服+小物
犬の本のおすすめランキング,飼い方本編 第2位は、型紙専門の職人であるパタンナーによる愛犬のための本「小型犬から大型犬までぴったりサイズで作れる うちの犬の服+小物」です。本格的な犬用の服だけではなく、初心者でも気軽に挑戦できるつけ衿などの小物、ペットマット、ポーチなどの作り方についても紹介されています。
服に関してもワンピース類やコート類、デニムパンツつきTシャツ、タンクトップ、ちゃんちゃんこ、たれ耳帽子…などバラエティ豊かなため通年通して活用することができます。全サイズに対応した実物大の型紙が2枚付属しているのも魅力です。愛犬の洋服作りに挑戦したいと考えている方に是非おすすめの一冊です。
3. ザ・カリスマ ドッグトレーナー シーザー・ミランの犬と幸せ に暮らす方法55
犬の本のおすすめランキング,飼い方本編 第1位は世界的に有名なドッグトレーナー、シーザー・ミランのガイドブック「シーザー・ミランの犬と幸せ に暮らす方法55」です。犬の問題行動を解決する技術を「原因」「対策」「実例」にわけて分かりやすく解説されています。
このシーザー・ミランのガイドブックは、これから犬をお迎えしようと考えている方はもちろん、既に愛犬と暮らしている方も、特に問題行動で悩んでいるわけではないという方にも是非おすすめしたい一冊です。
本書は一般的なしつけ本や飼育本と少々異なり「犬はどう感じているのか」「何を考えているのか」といったような「犬」という動物そのものを理解する術が詳しく紹介されており、改めて気付かされることも非常に多くあります。また、愛犬の本気噛みなどの攻撃的行動や脱走行動に悩んでいる飼い主さんは是非一度本書を手にとってみてください。
まとめ
犬がテーマになったおすすめ本についてご紹介しました。犬をテーマにした本の作品数はもちろんそのジャンルも多彩なため、それらをまとめて比べることは非常に難しいですね。涙なしには読めない感動作もあれば、自然と笑顔になるような面白可愛い作品もあり、その時の気分に合わせて選ぶのも良いですね。
ちなみに筆者が個人的に最もおすすめしたい犬の本は、新米ドッグトレーナーの成長ストーリーを描いたコミックス「DOG SIGNAL」です。
DOG SIGNAL 1 (BRIDGE COMICS)
COMIC BRIDGE online(コミックブリッジオンライン)で連載中の作品であり、2019年1月に単行本第一巻が発売されています。本作品では「犬を叱る時は○○をしてはいけない」「不妊手術のメリットやリスク」など、実際に愛犬と暮らすうえで誰もが必ず直面する問題についても詳しく解説しており、実用的な知識が盛り込まれているのが魅力の一つでもあります。犬漫画に興味がある方は是非チェックしてみてください。