車の運転中、車内の愛犬はどんな状態ですか?
愛犬とのドライブは楽しいものですね。
でも私たちがシートベルトを締めて衝突に備えるのと同様に、犬たちにも車内の安全対策は不可欠です。
多くの人がクレートや犬用のシートベルトを使用していますが、中には犬が車内で自由にしている場合もあり、そのような車の運転に冷やっとすることもありますね。
このたびイギリスで、犬を飼っているドライバ−1000人を対象にしたアンケートが行われ、そこからなかなか怖い結果が浮かび上がってきました。
危険は車内の人と犬だけにとどまらない
最も基本的なことである「運転中はいつも犬を何らかの形で固定していますか?」という問いには、何と45%の人が「していない」と答えたのだそうです。
その理由としては、29%の人が「犬は窮屈な環境が好きではない」と答え、25%の人が「短時間のドライブには無意味」と答えました。
また17%の人が最も安全な輸送方法であるクレートについて「大き過ぎて車に乗らない」と答えました。また35%の飼い主が「運転中、犬のせいで運転から注意がそれたことがある」と答えています。
犬に気を取られて他の車と接触事故でも起こしては、問題は自分と犬のことだけではなくなります。他の車に乗っている人や、通行者の命を危険にさらしていることを認識すれば、「犬が窮屈」とか「短距離ならOK」なんて言葉は出てこないはずですね。
車内で犬を固定していないドライバーの37%は、運転中の車の窓から犬が頭を出していると答えています。
上の画像のような状態ですね。
これは一見可愛らしく見えますが、飛んできた異物で犬の目が傷つくこともありますし、犬が外に落ちてしまうこともあります。何より事故が起きたときには大変危険ですので、絶対に止めましょう。
予想外のことをするのが犬、運転中だって!
また、ほぼ4分の1の人が「運転中、犬が予想外に大きな声で吠えたことがある」と答えており、20人に1人は、犬が車内でトイレの粗相をしてしまったことがあると答えています。
これらは相当に注意力が削がれる要因になることは容易に想像がつきます。実際10人に1人は、犬のために気が散ったことでニアミスを起こしたと答えています。
さらに4人に1人は「犬が安全でない状態で運転することは、自分たちの命を危険にさらす可能性がある」という事実を認めています。
専門家によると、車が時速40kmの速度で衝突した場合、何も固定されていない犬は体重の40倍の投射力を発揮する可能性があるということです。
つまり体重2kgの小型犬でも、80kgの塊が飛んでくるのに匹敵するということです。犬がフロントガラスにぶつかったり、前の座席に座っている人の頭に直撃したりすることを想像すると、たとえ短距離の運転でも何らかの対策をしなくては!という気持ちになりますね。
まとめ
イギリスで行われた犬を飼っているドライバ−1000人へのアンケートの結果を行ったところ、半数近くの人が犬を固定する対策を取っていなかったという結果をご紹介しました。
これは運転者自らと愛犬、そして周囲の車の乗客や道路を歩いている人たちの命を危険にさらしていることを意味します。
全ての人の利益のために、愛犬を車に乗せるときにはしっかりとした安全対策を取ることが重要ですね。