1.犬が使われている漢字「獻」
「獻」の音読み
- ケン
- コン
「獻」の訓読み
- ササげる
- タテマツる
- マツる
「獻」の意味
- 神や仏や目上の人に者を差し上げる
- 申し上げる
- 上奏する
- 客に酒をすすめる
「獻」の成り立ち
頭部が虎の形をした甑の象形であること、耳を立てた犬の象形であることの意味から、「神聖化された甑」を意味している。
(※「甑」とは米や豆などを蒸すために用いられていた道具のこと)
2.犬が使われている漢字「狀」
「狀」の音読み
- ジョウ
「狀」の訓読み
- カタチ
「狀」の意味
- 形や姿や様子を言い表す
「狀」の成り立ち
耳を立てた犬の象形であることから、「犬の様々な姿や形」を意味するようになった。
3.犬が使われている漢字「倏」
「倏」の音読み
- シュク
「倏」の訓読み
- タチマチ
「倏」の意味
- たちまち
- にわかに
- 突然
- すみやかに
「倏」の成り立ち
「犬がカラダを細長くして走り抜ける様」をあらわした。
4.犬が使われている漢字「猷」
「猷」の音読み
- ユウ
「猷」の訓読み
- ハカる
- ハカリゴト
- ミチ
「猷」の意味
- 考えられた計画
- 道理
- 道義
「猷」を使った四文字熟語
『謨猷籌画(ぼゆうちゅうかく)』
計略のこと。「謨」「猷」「籌」「画」は、それぞれ計略という意味。
5.犬が使われている漢字「獎」
「獎」の音読み
- ショウ
- ソウ
「獎」の訓読み
- ススめる
「獎」の意味
- はげます
- ほめる
- 力づけてたすける
「獎」の成り立ち
長い調理台の象形であること、肉の象形であること、右手の手首を親指にあて脈をはかる象形であること、耳を立てた犬の象形であることから、「犬をおだてて肉を食わせること」を意味した。
6.犬が使われている漢字「獸」
「獸」の音読み
- ジュウ
「獸」の訓読み
- ケダモノ
- ケモノ
- シシ
「獸」の意味
- 動物の総称(特に野生の動物)
「獸」の成り立ち
耳を立てた犬の象形であること、はじき弓の象形であることから、「犬とはじき弓を使って狩りをしたときの獲物」を意味している。
7.犬が使われている漢字「伏」
「伏」の音読み
- フク
- ブク
「伏」の訓読み
- フセる
- フす
「伏」の意味
- 地にふせる
- 服従させる
- ひそむ
「伏」を使った四文字熟語
『猛虎伏草(もうこふくそう)』
英雄は隠れていても、必ず世に現れるという意味。
『伏竜鳳雛(ふくりょうほうすう)』
才能がありながらも、能力を発揮する機会に恵まれず、まだ世に知られていない大人物・有能な若者。又は、将来有望な若者のたとえ。
8.犬が使われている漢字「獄」
「獄」の音読み
- ゴク
「獄」の訓読み
- ヒトヤ
- ウッタえる
「獄」の意味
- 罪人を閉じ込めておくところ
「獄」を使った四文字熟語
『白璧断獄(はくへきだんごく)』
罪の疑わしい者には罰を与えることなく、功績の疑わしい者には賞を与えるということ。
『叫喚地獄(きょうかんじごく)』
生前に罪を犯したものが落ちる八大地獄の一つで、熱湯や猛火に攻められ続け、常に泣き叫び続けるとされている。
9.犬が使われている漢字「然」
「然」の音読み
- ゼン
- ネン
「然」の訓読み
- モえる
- シカし
- シカも
- シカらば
- シカして
- シカり
「然」の意味
- 正しいと認める
- そのとおり
- 肯定や同意をあらわす
- 逆接の意をあらわす
「然」を使った四文字熟語
『毛骨悚然(もうこつしょうぜん)』
激しい恐怖を感じて震え上がること。
髪の毛から骨の中まで恐怖を感じるという意味から。
10.犬が使われている漢字「吠」
「吠」の音読み
- ハイ
- バイ
「吠」の訓読み
- ホえる
「吠」の意味
- 犬が鳴く
- 犬が声を出す
「吠」を使った四文字熟語
『驢鳴犬吠(ろめいけんばい)』
くだらない文章や、聞くだけ無駄な話のたとえ。
まとめ
「犬」が使われている漢字をご紹介しました。見慣れない感じもあったのではないでしょうか。
犬が使われている漢字の成り立ちと、四文字熟語もご紹介したのですが、何だか恐ろしい意味が含まれているのかな?と感じてしまいました。
みなさんはいかがだったでしょうか。