一年を通して手に入り、安価なバナナ。私たちにとって身近なフルーツです。
人間の運動やダイエットに推奨されるバナナですが、これは犬にとっても良い効果を与える食材。ここからは、バナナが犬に与える効果についてご説明します。
犬にとってのバナナの魅力
消化吸収が穏やか
バナナは身体に吸収されるスピードが遅く、徐々に消化されます。
そのため、急激な栄養分の吸収による血糖値の急上昇が抑えられ、同時に肥満のリスクも抑えられるという特徴を持ちます。
カロリー
バナナのカロリーは、1本でおよそ86キロカロリーと、あまり高くはありません。
犬の1日に必要なカロリーは、犬の大きさや運動量により変わってきますが、目安として例を挙げるなら以下のようになります。
- 5キロ程度の小型犬→1日に300〜360キロカロリー
- 27キロ程度の大型犬→1日に1250〜1400キロカロリー
※一例です。
上記のように、犬の必要カロリーには体格による差が大きいため、バナナのカロリー割合が高いとされるか低いとされるかは違ってきます。
主なカロリーを、バランスの取れたドッグフードで補うことが好ましいと考えると、間食として与えるバナナは、大型犬にとってはカロリーが低く、腹持ちの良いおやつになるでしょうし、小型犬にとってはカロリーが高めで、ごく少量の摂取が好ましいと言えるでしょう。
エネルギー
バナナには、エネルギー源となる栄養素が豊富。
しかもそのエネルギー源は、すぐに吸収されるものから時間をかけて徐々に吸収されるものまで、種類が様々。
そのため、すぐにかつ長時間にわたってエネルギーを保つことができ、特に運動量の多い犬におすすめの食材なのです。
栄養素が豊富
- カリウム→エネルギーの代謝、心機能、神経伝達を助ける
- ビタミンB→エネルギーの生成、知覚の伝達補助、皮膚や被毛を健康に保つ
- ビタミンC→抗酸化作用、老化防止
- カロテン→抗酸化作用、皮膚や粘膜の健康を保つ
- 葉酸
- パントテン酸→貧血防止、妊娠中の胎児への栄養分
- マグネシウム→エネルギーの代謝、心臓の健康を保つ、歯や骨の健康を保つ
精神面
バナナには、気持ちを落ち着ける効果や安眠効果もあるとされています。
ここでキーとなるのが、脳内のセロトニンという神経伝達物質。
セロトニンは様々な体の機能に携わっていますが、これが減少すると精神的な不安定が起こる物質です。
つまり、セロトニンは心の安定を助ける働きをしているのです。
バナナには、このセロトニンを増やす働きをするビタミンB6を豊富に含み、そのため安眠などの効果が期待できます。
注意点
肥満
バナナの糖質はエネルギー代謝に役立ちますが、与えすぎは肥満や糖尿病の元となります。
また、カロリー量も気にしておかなければならないポイントです。
糖質量やカロリー管理はきちんと行い、おやつとして少量を与えましょう。
与え方
バナナには食物繊維が豊富。
犬は食物繊維の消化が得意でないので、与えるときは細かく切ってあげましょう。
また、与えすぎはお腹を壊す元になるので、適量を守るようにしてください。
歯のケア
バナナは柔らかく粘りのある食感が特徴ですが、それゆえ、歯に付着してしまいます。
犬にバナナを与えた場合は、その後の歯のケアをきちんと行いましょう。
おすすめの与え方
温バナナ
バナナを潰し、レンジで少し温めて与えます。
バナナは熱くなりやすいので、人肌くらいの火傷しない温度になっているか、必ず確認してください。
+ヨーグルト
スプーン一杯ほどのプレーンヨーグルトに、細かく切ったバナナをトッピング。
ヨーグルトは腸内環境を整えてくれます。(※与える量やアレルギーに注意)
バナナチップス
犬用おやつとして、バナナチップスが販売されています。
できるだけ、素材のみを使用した無添加のものを選びましょう。
手軽に与えられ、ある程度日持ちもするので便利です。
まとめ
犬にバナナを与えることの魅力についてご紹介いたしました。
バナナは身近で安価な食べ物。にも拘わらず、こんなにも高い効果を持つのですね。
バナナは栄養がありますが、100g当たりのカロリーが87kcalですが糖分が1/4含まれます。中くらいのバナナで重さが140gくらいありますのでカロリーの割には糖分が多い食べ物といえるでしょう。バナナには様々な種類の糖分が含まれていて、一気に血糖値が上がることはないのですが血糖値が高い状態が続きます。バナナをあげるときにはカロリーを考えるだけでなく含まれる糖分も考えなければなりません。
犬にも、栄養があるため積極的に取り入れたい食品です。
ただし、バナナの与え方には十分注意するようにしてください。
ユーザーのコメント
女性 匿名
猿でさえ病気になるのですから、本来肉食の犬がバナナを食べたらもっと体に悪いと思います。