愛犬のごちそうに「軟骨入りハンバーグ」
愛犬にはいいものを食べさせてあげたいという、一心から栄養バランスなど考えて作ったものです。
材料
- 合い挽き肉 1パック
- 鶏挽肉 1パック
- 鶏軟骨 肉の半分の量
- 塩 少々
- ごま油かオリーブオイル 少々
監修食育指導士による補足
鶏軟骨には、膝軟骨とヤゲン軟骨の2種があります。膝軟骨は丸く歯ごたえがあり、ヤゲン軟骨は三角でやや柔らかめの軟骨です。丸飲みしがちな小型犬や老犬にはヤゲン軟骨の方をおすすめします。
また、塩分は加えなくても大丈夫です。加えたい場合は全体の1%以下を目安にするとよいでしょう。
作り方
-
ボールに油以外の材料すべてを入れ粘りが出るまでよく混ぜます。
-
手に油をとり(分量外)形を作ります。我が家は小型犬なので、小さく成型しています。
- フライパンを熱して油を敷き、焼いていきます。
-
軽く焼き色が付いたら、ひっくり返して両面を焼きます。焼き上がったら完成。
コツ・ポイント
牛豚鶏の三種類の肉を使っているので、普段のハンバーグを作るより良く混ぜてください。初めから軟骨を入れると混ぜにくくなるので、ある程度混ざったら入れるのがやりやすいです。
焼く時にフライパンに油を敷きますが、テフロン加工などのフライパンであればごく少量で構いません。焼いている時にかなり油が出ます。
おまけとして、焼き終わった後フライパンに残った油で、キャベツの千切りを付け合わせとして炒めてハンバーグに併せてあげても喜んで食べます。
犬は肉食に限りなく近い雑食性の生き物なので、生野菜の消化吸収は苦手としています。そのため、加熱したり、物によってはペースト状にしてあげたりすると消化吸収しやすくなります。
塩分も摂り過ぎは良くないですが、とらなくても体の維持に支障をきたします。そのため添加しています。
監修食育指導士による補足
人間は塩分が必要な生き物ですが、犬や猫は塩分が全くなくても生きていくことができる動物です。
塩分を添加するかどうかは病気の有無を考慮しましょう。腎臓や心臓の病気を患っている場合は塩分の添加は控えましょう。
焼く油として、ごま油かオリーブオイルを推奨しているのは、ごま油には不飽和脂肪酸の中の多可不飽和脂肪酸のn-6系脂肪酸に分類されるリノール酸が含まれています。
このリノール酸は、血液中のコレステロールを低下させる働きや、動脈硬化を予防する働きがあります。
ただし取り過ぎると動脈硬化やアレルギー、高血圧を招きます。そして、オリーブオイルには不飽和脂肪酸の中の一価不飽和脂肪酸に分類されるオレイン酸が含まれています。
このオレイン酸は血液中のコレステロールを低下させる働きと、胃酸の分泌を調整する働きがあります。
犬は、ウォルサム研究所によると、良質のたんぱく質が摂れていれば炭水化物は必要ないとの研究結果が出ています。それを参考に肉たっぷりのハンバーグを作ってみました。
いちいち作るのは大変ですので、時間のある時に大量に作って冷めたらジップロックなどのチャック付きの袋に入れて冷凍保存する方法があります。
食べさせる時にレンジで解凍するだけなので、非常にお手軽です。
美味しいらしく、かなり食い付きがいいのでお勧めです。また、飼い主も一緒に食べることもできます。
監修食育指導士による補足
血液中の糖(グルコース)が少なくなると肝臓でたんぱく質や脂質から糖を作ることが可能です。
この仕組みは糖新生と言われ、炭水化物を摂取しなくても体内の糖の不足分は補うことが出来ます。
しかし、たんぱく質(アミノ酸)はチッソを含むため、糖や脂質からたんぱく質を作ることは出来ません。たんぱく質は食事から摂取する必要があります。
ユーザーのコメント
女性 ろん
補足しますね。大半の油は、脂肪酸組成といってオレイン酸やリノール酸を含んでいます。嫌われがちなキャノーラ油ですら主はオレイン酸・次に多いのがリノール酸です。
ではなぜごま油やオリーブ油がヘルシーと言われるかというと、抗酸化物質を含むからではないでしょうか。なので質の良い油を毎日少量、が人間にもわんこにも良い使い方だと私は思っています。
ちなみにお肉もオレイン酸・リノール酸を含んでいますが、固まりやすい性質の『脂』も持ち合わせています。どろどろ血の原因ともなりかねないので、手作りするなら質の良い油を使いつつ、お肉から出た脂はなるべくカットしてあげるのが理想的ではないでしょうか。
40代 女性 こまき
最初は動物病院で勧められた療養フードからスタートし、次にネットでプレミアムフードをあれこれ試してみました。食べてくれないと次のフード、また次のフードとフードジプシーになってしまい、一体どうしたら愛犬に合う食事に出会えるのかと散々悩みました。
そしてフード自体が嫌いなのだと思い、今度は手作り食に変えました。肉、野菜、お米をバランス良く柔らかく煮たご飯を与えると食べてくれるようにはなりました。しかし一年ほど経過した頃、数々の体のトラブルが発生したのです。涙やけに下痢、皮膚炎、嘔吐などです。
そして色々調べた結果今はグレインフリーのフードに変え、体調は落ち着きました。便の調子も良好です。
狼を祖先に持つ元来肉食の犬にとって野菜、穀物はあまり必要ないのかもしれません。
軟骨入りハンバーグは本当に美味しそうで愛犬も絶対がむしゃらに食べてくれる気がします。
不飽和脂肪酸を含むなど工夫もされていてとても参考になりました。ご褒美の日、誕生日とかに絶対作らせて頂きます!
女性 とっと
女性 白川
鶏軟骨を入れるレシピは珍しいです。鶏軟骨自体は低カロリーですし意外にも高タンパクでもあります。そして何より犬の好む歯ごたえもあります。あまり大きいブロックにせず、よく火を通してあれば特に問題ないですね。
鶏軟骨のコラーゲンは老犬でも取っておきたい栄養です。負担のかからないように上手く活用したいものです。
缶詰のドッグフードの中にはそういったものもありますが、やっぱり手作りの新鮮さには敵いません。毎日ではなくても週に何回かはこういった手作りも取り入れてあげたいですね。
うちではお正月のおせちを毎年手作りしています。ハンバーグも作ってはいたんですが、おからをメインにしていたので味はシンプルでした。
来年のおせちにはぜひこのレシピも参考に作ってみたいと思います。
40代 女性 匿名
やはり手作りご飯は食べ方が全然違いますし、食後もとてもご機嫌で過ごしています。
犬の手作り食については、本や研究機関によっても見解は様々で、環境省の「飼い主のためのペットフードガイドライン」では、「犬は、長い間、人間と共同生活していく中で雑食性が進み、 たん白質の必要量は人間より多いものの、 最適な三大栄養素の割合は人間と全般的によく似ています。」と記載されています。必要な栄養素の割合は、脂肪15%、たんぱく質25%、炭水化物60%だそうです。
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/petfood_guide.html
ただし、記事にあるように、オオカミが起源である犬は、本来、肉食であるため、穀類及び野菜は不要との見解もたくさんあります。
獣医さんによっても考えは様々で、どれが正しいのか、、、とても悩んだ時期がありました。
結論として、ワンコそれぞれの体質、年齢、抱えている疾患に合わせて調整していくのが一番よいのかなと思うようになりました。
我が家のワンコに関しては、今のところ、特にアレルギーや疾患はありませんので、人間と同様に、いろいろな食材から栄養素を取れるように、季節の食べ物を取り入れながらご飯を作っています。
我が家でもよく人間の夕飯がハンバーグの際に、ワンコ用にもハンバーグを作ります。
作り方も人間とほぼ同じで、玉ねぎを入れられない代わりに、人参、ピーマン、ゴボウ、しめじなど、冷蔵庫にある野菜を数種類こまかくみじん切りにし、パン粉の代わりに米粉を入れ、卵を少々加え、よくこねて一口サイズのハンバーグを作っています。あく抜きしたゴボウやレンコンなどを加えると風味が増すようで、よく食べてくれます。
記事にある塩について、犬に塩分を与えてはいけないと思っている方が多いのですが、ドッグフードにも塩分は入っており、適量であれば塩分は必要です。
手作り食をする場合、塩分を全く入れないご飯ばかりを与えてしまうことは、栄養バランスとしても危険ですので、注意が必要です。
我が家ではかつお節、煮干し、昆布などの自然な成分で塩分を取るようにしています。夏場はクエン酸も効果的で、小型犬ではあれば、耳かき程度の梅干しをたたいたものを入れることもおすすめです。この場合、塩分は梅干しに含まれますので、かつお節等、塩分が含まれるものは入れません。
発酵食品として、味噌、醤油などをごく少量与えることも効果的です。
大事なことは、それぞれの食材がもたらす効果をよく勉強して、愛犬の症状にあったものを適量与えることだと思います。
20代 女性 あめたま
特にオリーブオイルは人間の身体にも良いとされているので、サラダ油を用いるよりもワンちゃんの身体には良いのだろうなと考えられました。
我が家ではアレルギーの心配もあるため、手作りのご飯を与えた事はありません。しかし、ドックフードの上に食材を乗せるトッピング程度であれば月に1度は行います。
鶏肉を蒸して細かく刻んだ物を乗せるだけですが愛犬は喜んで食べてくれます。
いきなり手作りの料理を与える事に不安が残る場合はトッピングから始めてみる事をお勧めします。
ペット用の缶詰を買うよりも経済的ですし、ヘルシーなのでワンちゃんも喜んでドックフードを完食してくれます。