1.嘔吐・下痢
最もわかりやすい症状が、嘔吐・下痢です。
これは、ドッグフードに含まれている原料のいずれかが体質に合わず、身体が拒否反応を示していることの現れです。
また、単純にドッグフードが体質に合わないからというだけでなく、急に新しいドッグフードに切り換えたことが原因で発症することもあります。
ドッグフードの種類を換える際には、いきなり新しいフードを与えるのではなく、それまでのフードと混ぜながら、徐々に換えていくようにしましょう。
2.皮膚のかゆみ
皮膚のかゆみは、典型的なアレルギー症状の1つです。
ドッグフードの原料のいずれか、また、使用されている添加物がアレルゲンとなっている可能性があります。
人間と同じく、動物病院で検査をしてもらうことで、持っているアレルギーを特定することができますので、「もしかして?」と思ったときには受診をおすすめします。
3.毛並みが悪くなる
市販されているドッグフードには、被毛が美しくなることを謳っているものが多いと感じたことはありませんか?
これはすなわち、食事が被毛の生成に大きく影響するということです。
被毛はタンパク質でできていますから、食事から良質なタンパク質を接種することで美しい毛並みを作ることができるのです。
反対に、与えているドッグフードのタンパク質の質がよくないものであったり、体質に合わないものであったりすると、毛並みや毛づやが目に見えて悪くなります。
4.口臭・歯周病
愛犬の口臭が気になっているという飼い主さんも少なくないかと思います。
実は、ここにもフードが関係していることがあるのです。
わんこの口臭の原因は、歯の隙間に溜まった歯垢や歯石です。
一般的に、カリカリと噛みごたえのあるドライフードの方が歯垢は溜まりにくく、油分を多く含んだウェットフードでは歯垢が溜まりやすいとされています。
もし、ふだんウェットフードを与えていて、愛犬の口臭が気になっているという場合には、ドライフードに切り換えることで、症状が軽減されるかもしれませんよ。
5.空腹になるのが早い
今までと同じ量を与えているのに、空腹を訴えるのが異様に早くなったという場合も、ドッグフードが合っていないことが考えられます。
含有されているタンパク質の割合が低かったり、タンパク質そのものの品質が良くないと、身体がタンパク質を欲してすぐに空腹を感じてしまいます。
空腹は、わんこにとってストレスですし、求められるままに大量のフードを与えることは、下痢や肥満の原因にもなりかねません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
もちろん、これらの症状はドッグフードが原因となっているだけでなく、何らかの疾患が原因となって発症している可能性も否定できません。
明らかにドッグフードを換えたことが原因とわかる場合には、フードを元に戻したり、別のものに換えたりすることで様子を見ることもできますが、なかなか症状が改善されず、少しでもおかしいなと思うのであれば、動物病院を受診することをおすすめします。