犬にNGなドッグフードの共通点5選

犬にNGなドッグフードの共通点5選

犬が番犬として外で飼われるのが主流だった頃は、ドッグフードの種類はかなり少なかったと記憶していますが、今は犬の年齢や犬種に合わせたものなど種類が豊富で、選ぶのに迷ってしまいます。市販されているドッグフードならどれも安全に思えますが、そうとは言い切れません。この記事では、犬にNGなドッグフードの共通点についてご紹介します。

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NGなドッグフードを愛犬に与えていませんか?

バツのプラカード

スーパーやホームセンター、ペットショップなどでは、さまざまなドッグフードが販売されていて、どれを買ったらいいのか迷ってしまいますよね。
「ドッグフードなんて、どれも似たり寄ったりなんじゃないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、中には粗悪な原材料や危険な原材料を使用しているドッグフードもあります。犬にNGなドッグフードが、商品として棚に並んでいるかもしれないのです。

犬の健康に悪影響を及ぼしかねない、NGなドッグフードには共通点があります。今回はその中から5つをご紹介していきたいと思いますので、愛犬に与えているドッグフードに当てはまるものがないか、ぜひチェックしてみてくださいね。

共通点①主原料が穀物

小麦

ドッグフードのパッケージに書かれている原材料名は、割合が大きいものから記載されています。その最初に、小麦やとうもろこしなどの穀物が書かれていたら注意が必要です。
なぜかと言うと、犬にとって必要な栄養素は穀物などの植物性たんぱく質ではなく、肉や魚の動物性たんぱく質だからです。

また、小麦やとうもろこしなどの穀物は、犬がアレルギーを起こしやすい食材でもあります。最近は、小麦不使用のグルテンフリーや穀物不使用のグレインフリーのドッグフードも増えてきているようです。

では、栄養素的にもアレルギー的にも心配な穀物を主原料にしたドッグフードがなぜ存在するのかというと、肉より安く仕入れられる穀物をメインにして、「かさ増し」をするためです。安価なドッグフードの多くは、穀物を主原料にしています。

穀物入りのドッグフードは消化に悪いって本当!?

インターネットでは「穀物が入ったドッグフードは消化に悪いから避けるべき」という内容をよく目にしますが、これは本当なのでしょうか?調べてみると、穀物入りのドッグフードでも犬は問題なく消化できるようです。

穀物の主な栄養素である炭水化物に多く含まれているでんぷんは、生のままだと消化に悪いのですが、水を加えて加熱すると糊化(アルファ化)して、消化・吸収されやすい状態になります。
ドッグフードの穀物は、製造過程で糊化された状態になっているため、犬でも問題なく腸内で消化・吸収することができるのです。

穀物入りのドッグフードが絶対にNGというわけではなく、穀物の種類や配合量がきちんと考えられたドッグフードなら、あまり問題ないと言えそうですね。

共通点②添加物が大量に使われている

液体の着色料

長持ちさせるために防腐剤や保存料や酸化防止剤、見た目を美味しそうにするために着色料や発色剤、食いつきをよくするために着香料や保湿剤…と、大量の添加物が使用されているドッグフードは、愛犬の健康に悪影響を及ぼす可能性があるので避けるべきでしょう。
酸化防止剤としてドッグフードに使用される「ブチルヒドロキシアニソール(BHA)」「ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)」は、動物実験によって発がん性や死亡が確認されているそうです。

そもそも大量に添加物が使用されているということは、粗悪な原材料を使用していると疑うべきでしょう。質の悪い原材料に香りや色を人工的に加えて、ごまかそうとしている可能性が高いです。

ドッグフードの品質を保持するためには酸化を防ぐ必要があるのですが、人工の酸化防止剤ではなく「ローズマリー抽出物」や「ビタミンE」といった天然由来の酸化防止剤を使用しているドッグフードもあります。

共通点③「○○ミール」「○○パウダー」の表記がある

カラフルなドッグフード

「○○ミール」「○○パウダー」というのは、素材を乾燥させたあとに粉砕して粉状にしたものを指します。「チキンミール」なら鶏を粉にしたもの、「ミートミール」なら肉を粉にしたものになります。

ミールやパウダーには安全なものから粗悪なものまであり、安全性が確認された食肉のみから作られたものもあれば、中には肉副産物が使用されているものもあります。4Dミートが使われている可能性もゼロではありません。

肉副産物とは、食肉以外の内臓、頭、骨、足、血液などのことを指し、粗悪なものであれば、便が入ったままの腸が使われている可能性もあります。
4Dミートとは

  • Dead(死んでいる動物の肉)
  • Diseased(病気を患っている動物の肉)
  • Disabled(障害を持った動物の肉)
  • Dying(死にかけている動物の肉)

のこと。つまり、人間の食用には不可の最低ランクの肉のことです。

前述のとおり、「○○ミール」「○○パウダー」の品質は安全なものから粗悪なものまでありますので、必ずしも肉副産物や4Dミートが使用されているとは限りません。しかし、どのような肉のどのような部分が使用されているのかが不明瞭なのは不安ですから、避けたほうがいいでしょう。

共通点④動物性油脂が使用されている

油

動物性油脂とは文字通り、動物からとれた油のこと。これは何のために使用されるかというと、ドッグフードににおいをつけたり、ドッグフードをしっとりさせたりして食いつきをよくするためです。

例えば、チキンオイルならば鶏からとれた油、サーモンオイルならばサーモンからとれた油と、由来が明らかです。しかし、動物性油脂というのは、何の動物からとれた油なのかが不明です。その品質や安全性も分かりませんので、不安が残ります。

共通点⑤価格が安い

袋詰めされたドッグフードとsaleの文字

愛犬の食事は毎日のことですので、ドッグフードに安さを求める飼い主さんは少なくないと思います。愛犬が大型犬だったり、多頭飼いだったりすればなおさらでしょう。
しかし、何でもそうですが、安いものには安いなりの理由があるものです。ドッグフードも価格が安ければ、それなりに品質も低いと考えたほうがいいでしょう。実際、価格が安いドッグフードは、共通点①~④が当てはまっていることが多いです。

まとめ

ドッグフードを食べるビーグルの子犬たち

いかがでしたか?愛犬に与えているドッグフードに当てはまるものはありませんでしたか?

ドッグフードは種類も値段もいろいろで、選ぶのに迷ってしまいますが、かわいい犬のパッケージや価格に惑わされないように気をつけてくださいね。
愛犬のドッグフードを選ぶときは、パッケージに記載されている原材料をしっかり確認して、ご紹介した共通点に当てはまるものは避けることをお勧めします。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    30代 男性 やみす

    プレミアムフードであり宣伝もされているロイヤル○○○○もBHAが含まれています 少量と言えども毎日食べ続けるとリスクは高くなります フードの成分表には敏感になった方が良いですね
  • 投稿者

    女性 匿名

    アメリカ在住です。アメリカの製品に限りますが、AAFCOの規定によりチキンミールには副産物(首、足、羽、内臓など)は含まれていません。副産物はchicken by-productsもしくはchicken by-products mealと表記が変わります。
    アメリカではプレミアムフードでもチキンミールは使われていることはあるので、避ける前に生産国やメーカーのサイトなどで原材料などの確認したほうがいいですね。
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