犬は外に出るとどんなメリットがあるの?
外に出ることのメリットは、たくさんあります。土、草花のニオイを嗅ぎ、外の風に当たることを感じます。知らない犬や人、車や自転車、もしかしたら猫などの他の動物にも出会えるかもしれません。
犬にとっては、未知の世界が広がっているでしょう。このように探索欲求が満たされて、頭の運動になり、認知症予防も期待できます。
歩くことで、運動不足の解消やストレス発散にもなります。ボーダー・コリーやゴールデン・レトリバー、ジャックラッセル・テリアは頭がよく、運動神経が抜群なので、一緒にフリスビーやボール遊びをするのも良いでしょう。
犬は散歩中、自分の欲求を満たすことが多いですが、「一緒に楽しんでくれてるかな?」と実は飼い主さんの様子も気にしています。犬は飼い主さんが楽しそうな姿、笑っている顔が大好きなので、散歩を楽しんでいる姿を見せてあげましょう。名前を呼んだり、「楽しいね」「風が気持ちいいね」と笑顔で声をかけたりするのも良いでしょう。
犬は外に出ないとどうなるの?
もうお分かりかもしれませんが、「探索欲求」「運動」「ストレス解消」の3点が満たされません。犬は散歩が大好きというイメージが強いですが、散歩に行こうと声をかけても動かない子や、外に出ても、数メートルで立ち止まって帰ろうとする子もいます。その場合は、なぜ嫌いなのか?を見極めましょう。外で怖い思いをしたのかもしれません。
また、「小型犬は散歩の必要がない」といわれていますが、それは断じてNOです。確かに小型犬には、広大な敷地や長時間の散歩は必要ありません。しかし、それはただ「室内での運動量が小型犬には十分である」ということであり、「室内で走ること」と「外で走ること」は、全くの別物なのです。
室内だけの運動だけに留めてしまうと、3点のうちの「探索欲求」「ストレス解消」が一向に満たされることはありません。
動物福祉の先進国スウェーデン
スウェーデンは動物への愛護精神が高い国であり、動物愛護法が世界一厳しいことをご存じですか? 犬に関する法律の一部をご紹介します。
犬のみで6時間以上の留守番は禁止
犬のお留守番は、長くて6時間を決められています。そのため男女の就業率が高いスウェーデンでは、ペットシッターやペットホテル、デイケアセンターなどの需要が高くなっています。また、友達同士で預かり合ったりして、何らかの方法で犬を一人にさせない状況を作っています。また長い時間出かける場合は、一緒に連れて行く人が多いそうです。
ケージに閉じ込めて飼うことは禁止
犬をケージに入れたまま生活してはいけないという法律です。また寝床のためのケージに関しても、細かい規律があります。
外部との接触を義務付けられている
外に出て様々なものと接触することが大事と考えられています。それは他の人や犬、車や自転車などの公共機関、外の空気、草花、地面のニオイなど。もともと野生で群れとなって生活していた犬にとって、このような社会的接触は本能として求められていると考えられます。また、たくさん歩かせることも推奨しており、散歩の重要性を訴えています。
まとめ
前述でご紹介したスウェーデンの法律ですが、これらの規律を破ったとしても、見つからなければ警察に通報されることはないというのが正直なところです。では、なぜスウェーデン人はきちんとルールを守るのでしょうか?
理由は、「それがスウェーデン人の文化・風習だから」です。犬を放置してはいけない、狭いケージに閉じ込めてはいけないなどの考え方が根付いており、犬を犬として優しく厳しくしつけています。「法律があるからしている」のではなく、「このような文化・風習であり、その上で法律がある」ということなのかなと感じます。
また、スウェーデンで飼われている犬は、足腰が強い子が多いといわれています。これは子犬のころから他の犬や人と触れ合ったり、たくさん歩いたりすることが習慣付いており、足腰の筋肉が鍛えられているからと考えられます。
外に出ることは、体の健康・心の成長の面でとても有効なものです。飼い主さんにとっても犬にとっても、有意義な時間になることを願うばかりです。