犬に食べさせたい秋の果物5選

犬に食べさせたい秋の果物5選

食欲の秋ということもあり色々な食べ物が美味しくなる季節になってきましたね。果物は適量であれば愛犬にも与えたい栄養のある食べ物です。今回は愛犬に食べさせたい秋の果物をいくつがご紹介していきます。

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記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子
  • (AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター )

獣医師・AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター
山口大学農学部獣医学科(現:共同獣医学部)卒業。2006年3月~2023年3月 有限会社ふくふく動物病院 取締役・院長。ジェネラリストですが、得意分野は皮膚疾患です。
獣医師歴26年(2023年4月現在)の経験を活かし、ペットの病気やペットと楽しむアロマに関する情報をお届けします。

愛犬にも食べさせたい栄養たっぷりの果物5選

果物のバスケットをくわえている犬の写真

皆さんは秋の果物と聞くと何を思い浮かべますか?
実りの季節でもある秋の果物は栄養が豊富で、健康面にも良い影響を与えてくれる優れものです。
おやつとして与えることで、不足しがちな栄養を補給させてあげましょう。

1.食物繊維やポリフェノールなど栄養たっぷり「りんご」

りんごと犬の写真

りんごにはビタミンやカリウムだけでなくペクチンやポリフェノール、糖分といった栄養素がたっぷりと含まれています。
一日一個りんごを食べれば医者いらずと言われるほど、その栄養価の高さは評価されています。

りんごの効果

  • アンチエイジング
  • 腎臓病の予防
  • 疲労回復

りんごに含まれるポリフェノールは抗酸化作用があり活性酸素による体への負荷を防いでくれます。
さらに筋肉を増やしたり脂肪を減らすという効果もあると判明した嬉しい成分なのです。
また、カリウムは体内に残っている余分な塩分を体外へ排出してくれる効果があり、腎臓病を引き起こすリスクを減らすことができます。
りんごの中にあるリンゴ酸とクエン酸は疲労となる体内の乳酸を取り除き、回復をサポートしてくれますよ。

りんごを与える時の注意点

与える時は必ず小さくカットしてから与えるようにしましょう。
また、皮は消化されにくいので予め剥いてしまうかすり潰して与えると良いです。
りんごは空気に触れると酸化が早いので、色が変わってしまったものは与えないようにしてください。

2.ビタミンが豊富で風邪知らず「柿」

柿の写真

ビタミンAやビタミンCが豊富に含まれている柿は、愛犬の体を元気にしてくれる果物です。
味も甘いのでおやつとしてピッタリな果物といえるでしょう。

柿の効果

  • ガンの予防
  • 下痢防止
  • 皮膚病の予防

柿に豊富に含まれてるビタミンAは抗酸化作用があるだけでなく、皮膚の働きをサポートしてくれる為、皮膚病の予防に繋がります。
また、ガン予防としても効果のある成分なので、適量を摂取することで体に良い影響を与えてくれます。
さらに、タンニンという栄養素も含まれており、これは下痢を改善してくれる効果があります。

柿を与える時の注意点

柿は体を冷やす食物なので、過度に与えてしまうと体を冷やし下痢を引き起こしてしまうおそれがあります。
様子を見ながら少しずつ与えるように注意しましょう。
また、体をあたためる食物と一緒に与えることで体を冷やさないよう工夫することができますよ。

3.カリウム豊富で代謝をサポート「桃」

犬と桃の写真

桃にはビタミンEやビタミンCだけでなくナイアシン、ビタミンB6、ビタミンB1、ビタミンB2などバランス良く含まれています。
6月の初夏から9月頃まで出回る為、暑い夏から初秋まで楽しめる果物です。

桃の効果

  • 代謝や神経の働きをサポートしてくれる
  • 抗酸化作用がある
  • 整腸作用がある

桃に多く含まれているカリウムは細胞内外の水分量やミネラルなどのバランスを上手くコントロールしてくれる成分です。
カリウムをしっかりと補うことで、代謝や神経の働きをサポートしてくれます。
また、ビタミンEが豊富であることから抗酸化作用の効果や、たっぷりと含まれている食物繊維でお腹の調子を整えてくれる効果も期待できます。

桃を与える時の注意点

桃を与える際には必ず種を取り除くようにしましょう。
また喉につっかえないようになるべく細かく切って食べやすいように工夫して与えてくださいね。

4.水分たっぷり疲労回復効果のある「梨」

梨の写真

そのほとんどが水分でできている梨は、甘すぎずサッパリとした味わいなので犬も食べやすい果物です。

梨の効果

  • 水分補給
  • 利尿作用
  • 整腸作用

水分の豊富さから、シニア犬など自分からあまり水を飲まなくなった犬に与えることで、十分な水分補給をさせることができます。
また、哺乳類の体を形成するのに必要なアミノ酸の1つであるアスパラギン酸は、代謝を良くする効果や利尿作用などの効果があります。
加えて梨には、水溶性の食物繊維が多く含まれている為、便秘解消などが期待できます。

梨を与える時の注意点

梨自体が消化に良い食物ではない為、細かく刻んだりすり潰して与えるようにしましょう。
特に種や種周辺の芯部分は消化に悪いので取り除いて与えるよう注意してください。

5.ビタミンCが豊富な「みかん」

犬とみかんの写真

みかんはビタミン群やミネラルなどが豊富で栄養価の高い果物です。
また、秋から冬にかけては多くの市場に出回るので手頃に摂取しやすい果物でもあります。

みかんの効果

  • 目の病気の予防
  • 抗酸化作用
  • 免疫機能向上

みかんに含まれるビタミンAは目の角膜の健康状態を保ってくれる他、白内障などの病気の予防効果があります。
また、ビタミンCにより体内の毒素を解毒する作用があり、免疫力を向上させる作用が期待できます。
さらにカリウムによる利尿作用もあるので、体内の余分な塩分を排出してくれます。

みかんを与える時の注意点

みかんに付いている薄い色い皮は、あまり消化に良いとは言えないので、しっかりと取り除いて与えてください。
柑橘類に分類されるみかんのニオイがあまり好きでない子もいるので、様子を見つつ大丈夫そうであればおやつとして与えてみてくださいね。

まとめ

犬の手と果物の写真

いかがでしたでしょうか。
実りの秋、食欲の秋、旬の果物を愛犬にも与えて健康で元気な生活を送れるようにサポートしてあげましょう。

監修獣医師による補足

果物は栄養価が高いですが、糖分も多く含まれています。少しだけがトータルするとかなりの量になってしまうこともあります。
また、水分の多い果物を食べることで下痢になってしまうこともあります。注意してください。
たまのおやつ程度にとどめ日常的に上げないようにしましょう。

獣医師:平松育子
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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    女性 匿名

    先日、オーストラリアの動物園が果実や芋を与えるのをやめたというニュースを見ました。
    いまの果実は品種改良されて動物に与えるには甘すぎる、と(人間には問題ないとありました)。トータルでみるとリスクの方が大きくなるそうです。
    たしかに味付けしたものはダメといいつつこんなに甘いフルーツは大丈夫なのかと不安になります。
    そのあたりはどうなのでしょうか?
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