犬は算数や計算ができる?
犬は計算ができるの?
TVや動画等で、犬が計算問題に対して答えの数だけ吠えるといったものを見たことはありますか?計算してちゃんと正解できている犬を見て、犬って算数ができるんだ、と思う人は多いのではないでしょうか。しかし、残念ながら基本的に犬は計算ができません。
「え?でも犬は計算問題の答えの数だけ吠えていたよ?」と思う人もいると思います。
犬がちゃんと正解を答えられていた理由がいくつかあるのです。
訓練によって答えている
計算ができている理由として、訓練によって犬が計算の答えの分だけ吠えている、というものがあります。
簡単に言うと飼い主の仕草や合図によって、犬が吠えるように訓練をして、計算ができているように見せているといったものですね。
私が以前TVで見た計算のできる犬は、回答のとき、明らかに飼い主が手で合図を送っていたので、犬に吠えるように指示しているんだな、と分かりました。
しかし、中には見ている人たちが全く気付かないほどの小さな合図を犬にしていて、本当に犬が計算していると思ってしまうこともあるようです。
質問者や周りの人の動作、表情等を見て答えを当てている可能性
あなたは『クレバーハンス効果』というものをご存じでしょうか?
今から100年ほど前に「計算ができる馬」が存在していました。
その馬は、計算問題を解くときに問題を出していた人(飼い主)の微妙な表情や姿勢などを読み取って、答えの分だけ足でタップをしたり、止めたりしていたそうです。
また驚くことに、時には質問者だけでなく、周りの観客たちの表情や空気感から答えを読み取って、馬は答えを出していたとも言われています。
計算自体はできませんが、周りの空気感や表情等を読んで、答えが合っているのか、まだ蹄を鳴らした方が良いのかを判断していたというのが、とても賢いと分かりますね。
計算ができる犬も、訓練をすることでクレバーハンス効果ができるようになり、計算できているように見えている可能性があります。
しかし、とても高い知能を持っている犬じゃないと、なかなかこういった芸はできないと思います。
犬の知能はどのくらい?
一般的に犬の知能は人間の3歳児ほどの知能がある
そもそも、犬ってどのくらいの知能を持っているのか気になりませんか?
実は、犬は基本的に人間の3歳児くらいの知能を持っていると言われています。
3歳児の知能と一緒といっても、さすがに話すことはできませんが、こちらの言うことはちゃんと理解していると言えそうですね。
ですので、何度も訓練をしたり教えたりすることで、犬はちゃんと学んでいろいろと覚えるようになります。
また、犬と一緒に暮らしていると人間の子供と似ていると感じることがあるのではないでしょうか?拗ねたり、いじけたり。時にはワガママになったり、寂しがり屋だったりと。
犬は子供のような感情をよく見せていると思います。
特に賢い犬種
犬の中でも特に賢いと言われている犬種は、計算ができる知能を持っていると噂されています。
例えば、ボーダーコリーやプードルは特に頭が良く、約250個の言葉や合図を覚えることができるそうです。
ボーダーコリーは牧羊犬で有名ですよね?
様々な合図や指示を忠実に実行したり、自分の考えで羊の群れを誘導したりすることもあり、とても賢いことが分かりますね。
どちらが多いか少ないか分かる
犬は計算ができないと言われていますが、どちらが多いか少ないか、といった計算は分かるようですよ。
例えば、オヤツの入っている2つのお皿を用意して、オヤツが多い方と少ない方をざっくりと見比べた結果、多い方を選ぶ犬が多かったという研究結果があります。
あまり量に大差がない場合は、とても迷ったり気づかなかったりするみたいですが、量の差が大きいと、犬は多いか少ないかといったことをちゃんと確認して選んでいるようですね。
まとめ
犬は基本的に計算ができないようですね。
しかし、ボーダーコリー等のとても知能が高い犬がいるのも事実ですので、私は計算ができる犬は実際に存在するのでは?と思っています。
計算ができるか、一度愛犬に試してみるのも面白いと思います。
もしかすると、計算ができた!ということになるかもしれませんよ?