楽観的な犬の特徴とは?
犬にもそれぞれ性格があり、考え方も違います。同じ対象であっても、一方は「こうなるかも!」という期待を込めて、もう一方は「こうなるかも…」と悲観的な考えをする事があります。では、楽観的な犬にはどのような特徴があるのでしょうか。
粘り強くトレーニングに励む
楽観的なタイプの犬は、何事にも前向きな姿勢が見られる傾向が強いです。例えばトレーニング1つに関しても「前回できなかったけれど、今回はきっとできる!」と考えていたり、あるいは「今回はきっと飼い主さんに褒めてもらえる!」と考えていることが多いです。
そのため、「できないかも」とネガティブな思考を持っている犬よりも粘り強く、自らトレーニングに参加しようという意欲が強い傾向にあるのです。
これは特別なトレーニングだけではありません。普段、家庭で行われているしつけに対しても同じ事が言えます。飼い主さんとのしつけトレーニングを遊びとして捉えることで、積極的に取り組んでくれるのです。
好奇心旺盛
また、好奇心旺盛な面も楽観的なタイプの犬に多い特徴の1つです。これまでに見たことがなかった物、あるいは会ったことがなかった人に対しても臆せず、自ら進んでいってしまう姿はまさに好奇心旺盛と言えるでしょう。
これは散歩中に時に見られる光景です。例えば、昨日まではなかった物が散歩ルートにあった場合、愛犬はどうしますか?自ら進んでそれを確かめに行こうとするのであれば、好奇心旺盛と考えて良いでしょう。
他にも今まで会ったことのない犬や飼い主さんに遭遇した際、自ら進んでコミュニケーションをとろうと近付いていくという姿も見られます。
悲観的な犬の特徴とは?
何事にも前向きで積極的な楽観的タイプの犬に対し、「もしかしたら…」とネガティブな予想をしてしまいがちな悲観的な犬は、どのような特徴を持っているのでしょうか。
警戒心が強い
悲観的な犬に多い特徴として、まずは警戒心が挙げられます。何事にも自ら進んでいってしまう楽観的な犬とは対照的に、悲観的なタイプの犬は「怖い物ではないか」などと躊躇する姿勢が見られます。
警戒心が強いという要素は、好奇心旺盛な要素と同じように犬が本来持っている習性の1つでもあります。そのため、極度な警戒心を持っていなければ問題はないでしょう。
例えば、家に知らない人が入ってきた時、近寄って行くのではなく、遠くから吠えたり、どこかに隠れてしまうということはありませんか?この警戒心の強さは悪い事ばかりではなく、思慮深く、慎重な性格とも言えます。ネガティブに考えることはありません。
好奇心が薄い
楽観的なタイプの犬が好奇心旺盛であるのに対し、悲観的なタイプの犬は好奇心が薄い傾向にあります。これは警戒心が関わってくることも多いですが、中には「やってもどうせできないし…」というようにそもそも興味を持たなくなってしまうという犬もいます。
先ほどのトレーニングの話に戻ると、好奇心が薄い悲観的な犬の場合、1~2回行い失敗が続くと、「どうせできない」「諦めよう」といった気持ちが強くなってしまうため、そのまま興味を失いトレーニングしなくなってしまうことがあります。
無理に行わせようとすると嫌な記憶として残ってしまうため、このような状態になってしまったら翌日、再度仕切り直して行う方が良いでしょう。
楽観的な犬と悲観的な犬の研究結果が発表された!
上記で楽観的な犬と悲観的な犬のそれぞれの特徴を挙げましたが、皆さんの愛犬はどちらに当てはまりましたか?楽観的だから良い、悲観的だから悪いということではなく、これは1つの性格であると考えてくださいね。
さて、実はこの犬にも楽観的・悲観的なタイプが存在するという事実は、ある研究結果により発表されたものです。オーストラリアのシドニー大学の研究者達によって、このような実験が行われました。
まず犬たちに1オクターブ離れた2種類の音を聴かせ、片方の音が鳴った際に美味しいミルクを、もう一方の音が鳴った際には普通の水を与えました。これをしっかり覚えさせ、最後にどちらとも判別できない音を聴かせた場合の反応を見るという実験です。
すると、どちらとも判別できない音を聴かせた際に「ミルクがもらえる!」と喜ぶ犬と「水かもしれない」というように反応を示さない犬に分かれたのです。これこそ、楽観的なタイプと悲観的なタイプの違いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。それぞれ大きな特徴を2つ取り上げましたが、皆さんの愛犬はどちらのタイプに当てはまりますか?どちらが良い、悪いということはありませんので、しつけの際に1つの判断として役立ててみてください。