大火災の中で生き残った犬
ギリシャで発生した大火災
2018年7月23日、ギリシャのMatiで最初の森林火災が発生しました。
そしてKinetaという場所に飛び火し、大規模な森林火災となってしまいました。
死者は90名以上、負傷者は200名以上出ています。
動物救済ボランティア
この火災では、人間だけでなく、たくさんの動物達も犠牲になりました。
火災がおさまったと同時に、生き残った動物達がいないか、動物救済ボランティアたちが捜索を始めました。
発見
そのうちの1人、ボランティアのアルテミス(Artemis Kyriakopoulou)さんは、最初に火災が発生したMatiの町のある家の庭園に侵入した時に、その犬を発見しました。
Artemis Kyriakopoulouさんの投稿 2018年7月26日木曜日
奇跡
その犬は、庭の中にレンガで作られたバーベキューのオーブンの中に避難していて助かりました。
アルテミスさんが彼をその中で発見した時、犬は恐怖で固まって動けないでいました。
まだ、煙があちこちで立ち上がっている状態で呼吸が苦しい中での捜索でした。
「ある家の庭に侵入した時、レンガ造りのオーブンが見えたので、何か生き残っているとしたら、そこにいると直感しました。」とアルテミスさん。
周囲はすべて焼き尽くされた中で、犬が生き残れたのは、まさに奇跡でした。
Artemis Kyriakopoulouさんの投稿 2018年7月26日木曜日
病院へ
「犬のまつ毛は焦げていました。それなのに、どうやってこの犬が炎の中で生き残れたのか、本当に不思議です。」とアルテミスさん。
犬は『 Loukoumakis』と命名されました。
アルテミスさんが彼を発見した時、とてもお腹を空かせていました。
ケア
Loukoumakisには医療が必要でした。
アルテミスさんはLoukoumakisをすぐに動物病院に連れていきました。
Loukoumakisには必要な医療的ケアをして、その後、すすだらけになった長い毛をカットして、シャンプーされ、すっかり見違える程すっきりとしました。
獣医さんの判断では、この子は4歳くらいだということでした。
迷子犬です。
最後に
沢山の犠牲者を出したギリシャの森林火災では、人だけではなく動物達も犠牲になっています。
火に囲まれてよくこの子は生き延びる事が出来たと思います。まさに奇跡です。
Loukoumakisには、現在も医療ケアが行われています。
飼い主さん探しと同時に里親探しも始めるそうです。
奇跡的に助かった小さな命が今後、幸せに暮らせますようにと願わざるを得ません。
動物救済ボランティアのアルテミスさんのフェイスブック:https://www.facebook.com/artemis.kyriakopoulou
Artemis Kyriakopoulouさんの投稿 2018年8月1日水曜日
※尚、この記事及び動画&写真の掲載につきましては、双方の撮影者であるアルテミスさんの承諾をいただいております。