子供たちの悪ふざけの犠牲になった犬
センターに持ち込まれた犬
彼は、持ち込まれ段ボールの箱の中でかろうじて息をしている状態でした。
彼の全身の毛は、1本すら動いていませんでした。
彼は泥と接着剤で作られた、まるで銅像のような状態でした。
それは次に起きる恐怖について絶望的な姿でした。
絶望的な姿
どうしてこの子がこうなったのか、それはたいへんショッキングな事実でした。
シェルターで出会った犬”パスカル”は、信じられないような姿でした。
彼に起きた現実は、想像を超えるものがありました。
子供たちによる虐待
彼は、子供たちの悪ふざけの犠牲になりました。
彼を発見した子供たちは、彼に接着剤を浴びせて泥の中で引きずり回して楽しんでいました。
痛みと恐怖
彼の体全体を覆った接着剤と泥は、セメントのように厚く固まり、血流の妨げとなっていました。
彼を箱から取り出して地面に置くと、パスカルは2本足を引きずって痛がりました。
その様子はまるで事故に遭って骨折しているような感じでした。
彼は恐怖心から検査室の暗いコーナーでまるで隠れるようなしぐさを見せました。
彼が人間から受けた想像を絶する痛みと恐怖から疑心暗鬼になっていたと思われます。
彼はまだ子犬なのに、彼の目にはこの世の恐怖しか存在していませんでした。
彼は既に絶望していました。
救いの手
酷い虐待を受けて、その後、彼は行政のアニマル・シェルターに収容されました。
そこは彼の最期の場所になるかもしれない所でした。
そんな彼がシェルターに運ばれた時、『He`Art of Rescue International』がその場を訪れていました。
He`Art of Rescue Internationalは、オランダのアムステルダムを拠点として、国際的に活動している動物救済団体です。
彼らのホームページ:http://heartofrescuetr.org/
フェイスブック:https://www.facebook.com/HeArtOfRescue2012/
とても酷い状態になっているパスカルはそのままシェルターに残しておくわけにはいかず、He`Art of Rescue Internationalが引き出して、彼らのクリニックで治療をすることになりました。
治療
パスカルは体を覆っている化学物質の反応によって酷いやけどのダメージを皮膚に受け、苦しんでいました。それを治療するのは、容易ではありませんでした。
子供たちが悪ふざけで、彼に与えた影響は計り知れないものがありました。
パスカルには、皮膚の治癒のための薬と、メディカルバスを繰り返し、皮膚を再生させて毛が再び生えてくることを待つことになりました。
3か月後
パスカルはイスタンブールからマドリードに移されました。
懸命の治療を受けた3か月後のパスカルは、奇跡の姿に変身していました。
最後に
子供の悪ふざけの犠牲になってしまったパスカルは、痛みと恐怖で人間不信になっていたと思います。
でも、そんなパスカルを助けてくれたのも人間でした。
パスカルの治療につきましては、世界中で寄付が呼びかけられていました。
虐待されたパスカルをセンターに運び入れてくれた人、そしてそこから助け出してくれた団体、更には、治療のために寄付してくれた人々、そしてパスカルに愛情を注いでくれる人たち…
子犬の時に酷い目に遭ったパスカルですが、その後、たくさんの人々の愛と優しさに触れ、パスカルは心も体もすっかりと立ち直ることができました。
現在、パスカルは優しい里親家族の元で幸せに暮らしているそうです。
ユーザーのコメント
女性 匿名
世の中のこんな酷い事をする人間がいるなんて!しかも子供!悪魔としか思えません!!こんな酷くかわいそうな子犬を一生懸命救った天使のような人間もいる反面で、どっちにしろ原因は人間です。
早く酷い事をする人間がいなくなり、動物も人間も幸せに生きる世界が早く来ますように!!!
男性 匿名
40代 女性 匿名
憤りを覚えます
50代以上 女性 匿名
人間の根源には残酷な面が有り
世界中で子供の頃からこの様な動物虐待の現実をしっかり認識させる教育をするべきだと思いました
子供、老人、犬、猫、弱者に対して
虐待を繰り返す親がいるから子供も同じ事を繰り返すのです
全て育った環境で人は善人と悪人に分かれます。脳の回路が違ってしまうのかも知れません
動物虐待する様な人々は人も殺しかねません。事件が起こってから騒ぐだけです
数式よりまず命の尊さの教育が大切だと思うのです。
世界中で人や動物を虐待しない事の大切さを学ぶ教育がなされて、一日も早く世界中の全ての虐待がなくなります様に切に願っています