わんこだって恋をする!
今から30年ほど前、『マリリンに逢いたい』という映画が公開されました。隣の島に住む大好きなマリリンに逢うため、海を3キロも泳いで通う、シロのけなげな姿と2匹の純愛物語が、多くの人の感動を呼びました。はたして、シロがマリリンを慕った気持ちは、恋だったのでしょうか?
結論からいえば、わんこも恋をします。シロはきっとマリリンに恋をしていたのでしょう。そして、みなさんの愛犬も「お気に入りのあの子」に恋をしているのかもしれません。
いいえ、それどころか、もしかすれば、あなたに恋をしているかもしれないのです!恋というものが「特定の誰かを大好きだと思う気持ち」だとすれば、わんこはとてもグローバルな恋をしています。
わんこにとっては、恋に犬種や性別、生物学上の種族は関係ないのです。大型犬が小型犬に恋をすることもあれば、オスがオスに恋することもありますし、猫や飼い主さんに恋するわんこもいます。何だか、犬はとっても自由で博愛な生きものですね。
恋とは別モノ!わんこの発情期
ただし、わんこにとっての恋は、私たち人間にとっての恋とは少し違います。人間は、恋をした相手と結婚して家族になりたい、子どもを作りたいと願うものです。ですが、わんこにとっての恋は、子づくりや繁殖と直結するものではありません。つまり、恋と発情は全く別モノというわけなのです。
メスの発情期は、1年のうち10日前後といわれています。一方で、オスには決まった発情期はありません。メスが発情期に出すフェロモンの臭いを嗅ぐことで刺激され、いつでも発情状態になることができます。こうしてオスとメスが巡り合い、相性に大きな問題等がなければ交尾に至ることになります。
そこには「恋」のような感情は介在せず、「種の保存」という壮大な目的があるだけなのです。
あなたの愛犬はどう?モテ犬の条件
野生動物について見ていると、「モテるオス」というものが存在するのがわかると思います。わんこにも、モテる条件というものがあるのでしょうか。
他の野生動物たちと同じで、わんこも野生で群れをなして生活していたころには、「強いオス」「リーダー」がモテるということがあったようです。しかし、生活形態が大きく変わった現在では、わんこのモテる条件も変わってきたようです。
匂い
わんこにとって、自分の匂いとは「自分が何者であるか」を示す名刺のようなものです。私たち人間では善し悪しを判断することはできませんが、わんこの中ではどうやら「モテる匂い」というものがあるようですよ。
性格・態度
かつてはリーダー犬がモテていたと書きましたが、今はグイグイ引っ張ろうとするような、強い気質のわんこよりも、犬同士のあいさつがきちんとできて、しつこく絡んできたりしない、礼儀正しいわんこのほうがモテるようです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?願わくは、愛犬に恋されたいなと思ってしまった飼い主さんも少なくないのではないでしょうか。
愛犬はたとえあなたに恋していなくても、あなたを愛していることは確かです。私たち飼い主も、同じようにわんこに恋をし、愛してあげたいですね。