どうして犬はあんなに寝てるの?うちの子だけ?犬が寝たがる理由とは

どうして犬はあんなに寝てるの?うちの子だけ?犬が寝たがる理由とは

犬の一日をよくよく考えてみると、寝ている割合が案外多いなあとお気付きになっている方も多いのではないでしょうか。この記事では、どうして犬はあんなにも寝るのか、そもそも犬は熟睡することがあるのか。そんな飼い主さんの素朴な疑問について一緒に考えていければと思います。

犬はどれくらい寝るのが普通なのか

ベットでお昼寝するチワワ

まず、犬は平均的に考えて一日どれくらい寝るのかご存知でしょうか。自分の愛犬が一日何時間寝ているかと考える機会も、なかなかないのではないでしょうか。

犬の平均睡眠時間は約12時間

こちらの平均時間は子犬と成犬の平均睡眠時間となっています。つまり、老犬になった犬達はもっと寝る時間が長くなり、約18時間は寝ると考えられています。
例え老犬でなくとも、犬は一日の半分は寝ていることになるのです。

犬は何故こんなにも長い時間寝るのか

テラスで眠る柴犬

その理由として最も支持されているのは、「野生時代の名残」だと考えられています。

犬がまだペットとしてではなく、野生の犬として生活していた時代、犬は狩りに出ていました。つまり、狩り以外の時間はなるべく睡眠を取り、体力温存を心掛けていたからだと言われています。

しかしこの犬の「睡眠」というものは、私たち人が考えているような睡眠とは少し違います。愛犬と過ごす時間が長い飼い主の方はお気付きかと思いますが、犬の睡眠はそのほとんどがノンレム睡眠です。つまり、深い眠りではなく、ちょっとした物音でも起きてしまう浅い眠りなのです。この点に関しても、いつ危険が迫ってくるか分からない状況下にいた野生の本能が原因だと考えられています。

  • レム睡眠:体は寝ているが、脳が起きている状態
  • ノンレム睡眠:体も脳も寝ている状態

犬は寝ている時、何か考えているのか

兄弟と一緒に眠る子犬

犬が寝ている時、人同様に「頭の整理」をします。学生の頃、勉強した後に寝ると情報を頭が整理してくれて暗記がしやすい等と言われたこともありますが、まさしくそれと同じことが犬にも起きているのです。

犬は飼い主さんとの暮らしの中で、毎日新しい情報を手に入れます。それは新しい匂いや飼い主さんが喜ぶこと、怒ること、そんな様々な要素を犬も記憶します。またお散歩に行くと、疲れたのもありますが、吸収するものが家の中より圧倒的に多い為、お散歩に行った後はよく寝ると言われています。

犬は夢を見たりすることがあるのか

横になって舌を出すゴールデンレトリバー

上記でもお知らせしたように、犬が寝ている時の睡眠の約8割ほどは「レム睡眠」と呼ばれている、浅い眠りのことです。しかし、この状態の方が夢は見やすいのです。

もしご家族のわんちゃんがこんな行動をとっていたら、ちょうど夢を見ているかもしれません。

  • 急に寝言のように唸ったり吠える
  • 舌を出して口の周り等をペロペロする
  • 足をピクピクさせたり走るように動かす

ご家庭のわんちゃんがこれらの行動をとっているのを見たことがある方もきっといらっしゃるのではないでしょうか。これらの動きは、わんちゃんが夢を見ている証拠です。

犬が寝ているのは放置していいのか

ベットからこちらを見つめる犬

もしご家族のわんちゃんがお腹を出し、明らかにリラックスしていると分かる状態で寝ている場合、完全に安心し、リラックスしています。つまり、ノンレム睡眠(深い眠り)をしている大事な時間なのです。そんな時は飼い主さんが近くにいることが安心しきっています、寝かせてあげましょう。

しかし、あまりにも長い時は睡眠時間を長くさせる原因があることもしっかり頭の片隅に置いて下さい。

  • ストレス
  • 甲状腺機能低下症
  • 関節などの痛み
  • 特定の病気

ストレスからくる眠気

犬は引っ越し等、環境が大きく変化した時にストレスを感じやすいと言われています。その度に順応できればいいのですが、その環境の変化等に対応できない場合そのままうつ病になってしまうこともあります。

甲状腺機能低下症からくる眠気

この症状は、甲状腺ホルモンという犬の元気の源のようなホルモンの働きが弱くなり引き起こすものです。この甲状腺ホルモンの機能が低下すると、体の代謝する機能が低下し、異常な眠気を引き起こします。

関節などの痛みからくる眠気

こちらは人と同じ行動だと考えると分かりやすいかと思います。人も関節やどこかが痛いと感じる時、横になっていよう、寝ていようと考えることがあると思います。犬も同じなのです。特に老犬は関節痛に悩む子も少なくない為、痛みに耐えるくらいならじっとしていようという考えが働きます。

特定の病気からくる眠気

病気が進行し、重度の状態になると寝ている時間がかなり多くなると考えられています。
その病気の代表として、

  • 糖尿病
  • 感染症

この二つが挙げられます。
飼い主さんが気付かずに放置していると、沈鬱状態(ふさぎこんでしまう状態)や昏睡状態(何に対しても反応が得られなくなる状態)になりかねません。以前より睡眠時間が多い気がするなと感じたら躊躇せず、獣医師にしっかりと検査してもらいましょう。

まとめ

ブランケットをかぶってあくびする犬

ここまで犬の睡眠について、その理由や与える影響、そして寝すぎている犬をよく見ておくべき理由等、お伝えして参りました。

寝ていたはずなのに、ちょっとした物音で犬が起きてしまうことはよくあるのではないでしょうか。しかしそれとは逆に、何をしても起きず、明らかにリラックスした状態で寝ている姿を見せてくれるのは、愛犬が飼い主さんを信頼し、安心しきっている証拠とも言えます。そんな愛らしい姿を見せてくれる愛犬の信頼を、どうぞ裏切らないよう、しっかりと見守っていてあげて下さい。

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