犬は飼い主の体調不良が分かるのか?
体調不良が分かるかどうかの基準として、
- 病気の察知ができる
- いつもと様子が違うことが分かる
の2点を検証し、「飼い主の体調不良」を感じ取ることができるのか?ということをご紹介していきたいと思います。
ではさっそく、見てみましょう!
理由1:糖尿病や血糖値の低下を察知できる?
犬の嗅覚は1000~1億倍と言われており、この優秀な嗅覚を利用して、人間の呼気に含まれる成分の変化を感じ取ることによって、糖尿病患者に低血糖になることによって引き起る体調不良を知らせることができます。
具体的には、低血糖時に呼気に含まれる「イソプレン」という炭水化物の一種の値が約2倍に増加することを利用しているそうです。
このようなことから、イギリスの慈善団体『Medical Detection Dogs』が糖尿病を感知できる犬の育成を行う取り組みを行っています。トレーニングされた犬は、患者が低血糖になるときに発する匂いを感じ取ると、その人を舐める行動を取ります。
理由2:ガンを察知できる?
アメリカの慈善団体『InSitu Foundation』が行った研究では、犬は人の尿から、ガンの腫瘍から発せられる化学物質(VOC、揮発性有機化合物)を嗅ぎ分けられるそうです。
トレーニングされた犬は、約88%の確率で肺ガンや乳ガンを検知できるという結果があります。また、アメリカの泌尿器科学会によれば、ガンの人とそうでない人を98%の確率で見分けることができ、他の研究では「呼吸や汗の匂い」からでも検知できるという結果も報告されています。
理由3:気分の落ち込みに気づいてくれる?
犬を飼っている方は体験しているかもしれませんが、犬は飼い主さんが「悲しいとき」や「落ち込んでいるとき」「泣いているとき」などには、そっと寄り添って寝たり、ペロペロと舐めたりして、落ち込んでいる飼い主さんのことを慰めようとしてくれることがあります。
イギリスの大学の研究者によると、「鼻歌を口ずさむ人」と「泣いている人」を比べると、「泣いている人」の方に多くの犬が寄り添うことを発見しました。この結果より、犬は「人の発する音の違い」によって、人の感情を理解することができることが分かりました。
他の研究では、犬は「人の喜んでる顔」と「怒っている顔」を区別でき、笑顔はポジティブなイメージ、怒った顔はネガティブなイメージと感じることができるそうです。
また、そのイメージに対してどのような行動をすべきかを考えることもできるそうで、このことは犬が飼い主さんが落ち込んでいる時に慰めてくれることと一致しますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
犬の優れた嗅覚によって、飼い主さんの異常や体調不良に気づくことができるのですね。また、人間とともに暮らしてきた歴史が長いので、人間の気持ちを読み取ることができるようになったのかもしれないですね。
これからも人間の良きパートナーとして、私たちを助けてくれるワンちゃんたちに活躍していってもらいたいですね!