アニマルセラピーとは
動物の力
アニマルセラピーとは、動物の癒し効果を療法に取り入れたものです。愛犬や愛猫、動物に触れ合い心が軽くなり元気づけられたり癒されたりした事はありますよね。そんな癒し効果を、治療として行おうというものです。
アニマルセラピーの効果
幸せホルモン
幸せホルモンと呼ばれる”オキシトシン”を知っているでしょうか?出産や授乳時に分泌されるホルモンですが、恋愛やスキンシップにも活躍しています。そして、その幸せホルモンである”オキシトシン”が動物と触れ合うと活発的に分泌される事が分かりました。
愛情の元となる幸せホルモンがアニマルセラピーにより、人が幸せになる事の手助けをしてくれるのです。
心の健康
アニマルセラピーは、病気を完治させたり治す事が目的ではありません。”心の健康”をもたらし治療にプラスαで行うものです。病気になり悲観的になってしまった人、情緒が不安定になってしまった人、子供への触れ合い、リハビリなどで精神的に疲れてしまった人、そんな人達を励まし触れ合い心を豊かにするお仕事です。
ドイツの調査では、動物を飼っている人と飼っていない人を比べると動物を飼っている人は周囲のコミュニケーションが質・量ともに良好になり孤独感が減り笑顔が増え病気の事を考え込まなくなったという結果も出ています。
身体的変化
わんちゃんを飼っている方なら、誰しも散歩に行ったり一緒に外へ出かける事がありますよね。オーストラリアのベーカー心臓研究所の調査によると、心臓病の危険性がある方を対象に動物を飼っている方は飼っていない方に比べて血圧が2%低く、コレステロール値も低い事が分かりました。
わんちゃんを飼っていると必ずしも飼い主は運動をしなければいけなく運動量が増える為といわれています。運動は生活習慣病の予防にもなるので、一緒に運動してくれるパートナーがいると心身ともに健康になるのかもしれませんね。
子供への影響
動物と暮らし触れ合う事は子供にも良い影響を与えます。命の大切さや大変さ、そして一緒に生活やお世話をする事で思いやりや優しさなどを学びます。実際に飼育プログラムとして取り入れて療育されてる所もあります。
症状の緩和
うつ病やアルツハイマー病などの緩和にもアニマルセラピーは役立っています。うつ病は時間によって症状が変化する事が多く、生活リズムが崩れるという傾向にあります。そんな悪循環を断ち切るべくアニマルセラピーはうつ病に効果があると注目されています。
そして長く施設に入所しているアルツハイマー病の方は活動意欲が低下しコミュニケーション不足しがちになりますが、アニマルセラピーにより笑顔が増え周囲とのコミュニケーションも増え症状の緩和に繋がると考えられています。
アニマルセラピーに向いている犬種
定められてる犬種はいない
アニマルセラピーには、この犬種じゃなきゃいけないというものはありません。適性検査に合格すればそんなわんちゃんでもなれますが、忍耐強く我慢強い、冷静な犬種が向いている為大型犬が多いです。しかし、小型犬もアニマルセラピーとして活躍しています。主に向いているといわれる犬種が下記になります。
- ゴールデン・レトリバー
- ラブラドール・レトリバー
- ボーダー・コリー
- ジャーマン・シェパード
- ダックスフンド
- プードル
終わりに
アニマルセラピーは私達人間の心に潤いと幸せをもたらしてくれます。今や家族の一員として認められるようになったわんちゃんは、様々な仕事や活躍をしてくれています。私達は、そんなわんちゃんや動物達に返せる物は感謝と愛情しかないのかもしれません。