わんこは人間の「言葉」を聞き分けている!
「犬が喜ぶフレーズといっても、そもそも犬は人間の言葉がわからないでしょ?」と思っているあなた、こんな実験結果があることをご存知でしょうか。
2016年、ハンガリーの動物行動学者が、次の4パターンのことばをそれぞれ犬にかけ、脳の変化を見る実験を行いました。
- ①「誉める時に使う言葉」を「誉める口調」で話しかける
- ②「誉める時に使う言葉」を「中立的な口調」で話しかける
- ③「中立的な意味の言葉」を「誉める口調」で話しかける
- ④「中立的な意味の言葉」を「中立的な口調」で話しかける
その結果、犬の脳が喜びを感じたのは「①誉める時に使う言葉を誉める口調で」語りかけたときのみだったそうです。
つまり、犬は人間の口調だけでなく、言葉そのものも聞き分けて理解しているということなのです。また、他の実験では、犬が母音と子音を聞き分けられることも明らかになっています。
わんこにただ声をかけるだけでなく、「喜ぶフレーズ」をかけてあげることが大事なことが、ご理解いただけたでしょうか?それでは、わんこが喜ぶフレーズを見ていきましょう。
犬が喜ぶフレーズ①「良い子だね」
わんこが飼い主さんの指示にしっかり従えたときや、お留守番が上手にできたとき、「良い子だね」のフレーズと一緒にたくさん撫でて誉めてあげますしょう。
わんこは誉められるのが大好きです。誉められることがモチベーションアップになって、次回からの成功率アップにもつながりますよ。
犬が喜ぶフレーズ②「かわいいね」
かわいい愛犬を見ていると、何も意識しなくても「かわいい」を連呼してしまうという飼い主さんも少なくないのではないでしょうか。
親ばかかもしれないと思うかもしれませんが、それでいいんです。「かわいい」と誉められることは、わんこも大好き。かわいいと思ったときには、素直に口に出してかわいがってあげちゃってください。
犬が喜ぶフレーズ③「ごはんだよ」「おやつだよ」
ごはんやおやつは、どんなわんこも大好きですよね。「ごはん」「おやつ」のフレーズをちょっと耳にしただけで、目を輝かせて期待のまなざしを送ってくるというわんこも多いのではないでしょうか?
ごはんやおやつを与える前に、「これから食べられるよ」という意味で一声かけてあげると、わんこもワクワク感がアップしますよ。
犬が喜ぶフレーズ④「散歩に行こう」
ごはんやおやつと並んで、お散歩もわんこが好きなものの代名詞ですよね。最初は、「散歩」という言葉とリードやお散歩バッグなどをひもづけしてあげると、覚えやすいかもしれません。
そのうち、「散歩」のフレーズを聞いただけで立ち上がって玄関に向かったり、リードを自ら持って来たりと、愛らしい仕草をするようになるかもしれませんよ。さあ、わんこに「お散歩に行こう!」と声をかけて、楽しいお散歩に出発しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ここで確認しておきたいのは、最初の実験結果でわんこが一番喜んだのは「褒め言葉を誉める口調で」言ったときだったということです。
つまり、どんなにわんこが喜ぶフレーズでも、心を込めた口調で言わなければ効果がないということ、心のない誉め言葉は見抜かれてしまうということです。
ここでご紹介した以外にも、わんこの性格やこれまでの経験によって、わんこが喜ぶフレーズはわんこそれぞれだと思います。みなさんも、愛犬が喜ぶフレーズを探してみてくださいね。