犬が亡くなった後に行うこと
家族として長く暮らした愛犬を失った後、多くの人は悲しみで何も手に付かなくなってしまいます。しかし実際には人が亡くなった時と同様に、火葬の手配や霊園の決定など様々な手続きを行う必要があります。
中でも忘れてはいけないのが、自治体へ犬の死亡届を提出することです。
この手続きが行われていない場合は犬がまだ生きているものと見なされ、狂犬病ワクチン接種や年度ごとの畜犬登録の案内が送付され続けてしまいます。狂犬病予防接種は狂犬病予防法で定められているため、死亡届を未提出のままにしているとまだ飼い犬がいるとみなされ、その犬に接種していないということになり罰則があるので注意してください。
死亡届は自治体によって書式が異なりますが、最近ではWEBサイトでお手続きできるところもあるので最寄りの役所に問い合わせてみてくださいね。
犬の供養3選
愛犬が亡くなった後の供養の仕方はさまざまです。人と違って宗教もないため、お寺で法要をしなければいけないということもありません。飼い主さん自身の心が休まるよう、してあげたいと思うことがあればできる限りのことをしてみるのをお勧めします。
特に決まった形はありませんがお見送りの方法をいくつか挙げてみますね。
1.葬儀
葬儀とは亡くなった人とのお別れの儀式を指しますが、残された人が心の整理をつけるためのセレモニーとしての意味が強く、近年ではペットに対しても葬儀を行うことが増えています。この場合は宗教が全く関係なくなるため、スタイルは自由となり飼い主が思う自分たちらしい別れの儀式を行うことができます。
- 自宅でお花を飾ったりキャンドルを灯したりして家族だけの時間を過ごす
- 人間の葬儀のように自宅に弔問のお客様を受け入れる
- ペット葬儀施設で人間の葬儀と同様の手順で行う
など、見送り方はそれぞれでしょう。
2.火葬
小型犬の場合はお庭や自分の土地に土葬という方法もあります。そうでない場合、またはお骨を手元に保管したい場合は火葬が選ばれます。
火葬にも立ち会いのできる個別火葬や葬儀会社に任せる個別火葬、あるい合同火葬などの形態があり、そのなかで自分たちが希望する方法を選択することになります。
個別火葬は犬の体と一緒に火葬施設へ出向くか、または訪問火葬を選択します。火葬後はお骨を白木の骨箱に納めて持ち帰り、手元に保管したりペット霊園に納骨したりします。許可された地域への散骨や、樹木の下にお骨を収める樹木葬も最近は注目を集めています。
合同火葬の場合は個別に比べ比較的安価で行うことができる代わりに、何頭かを一緒に妬いてペット霊園へ埋葬するためお骨を手元に持ち帰ることはできません。
3.手元供養と埋葬
ペットの遺骨を持ち帰った後の方法も様々です。
骨壺をきれいな箱に入れ写真とともにいつでも見える部屋に飾ったり、ペンダントやアクセサリーに加工していつでも身に着けていたりするのが手元供養です。ペットの供養アイテムで検索をすると、今やたくさんのアイテムがヒットします。予算と好みに合わせて選べ、いつでも身近にペットを感じることができるのがメリットでしょう。
ペット霊園へお骨を収めたり、自分の土地や許可されている場所での樹木葬なども変わらず人気があります。人間の場合と同じように「お参りする場所」があることが心の安定につながるのでしょう。
また、動物も自然に帰してあげたいと思う場合は海洋散骨や山林への散骨も注目されています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
長く一緒に暮らした愛犬との別れは何度経験しても慣れるものではありません。しかし愛犬もいつまでも悲しむ飼い主の顔を見たいわけではないでしょう。これまでの日々に深い感謝を告げること、また飼い主自身が新しい一歩を踏み出すためにも、納得のいく方法で供養してあげましょう。そしてその時に心残りが生まれることが無いよう、愛犬と今の日々を暮らすことが大切だと思います。
ユーザーのコメント
50代以上 女性 みーちゃん
その中に入れてあります
勿論シルカゲル等を入れて造花のお花を被せて置いてありますなかなか手放すことが出来ません