犬に好印象を持ってもらうには?
犬好きな人の中には道で犬を見かけると、まるで磁石に吸い寄せられるように犬の方へ近づいていって触れ合おうとする人もいますね。中にはこれを喜ぶ犬もいますが、ほとんどの犬は怯えたり、我慢して触られていると思われます。自分を犬の立場に置き換えて考えてみると、知らない人がずんずん近づいてきて、無遠慮に手を伸ばしてきたら怖いですよね。
「人は第一印象が大事」とよく言いますが、これは相手が犬であっても同じです。最初に犬に悪印象を持たれてしまうと距離を置かれて、なかなか仲良くなれません。逆に、好印象を持ってもらえたらすぐに仲良くなれるでしょう。
犬好きな人ならば、やはり犬に好印象を持たれたいですよね。犬に好印象を持ってもらうのは、そう難しいことではありません。触れ合うときの行動にちょっと気を付ければいいのです。以下から、犬に好印象を持たれる5つの行動をご紹介していきます。
犬に好印象を持たれる行動①正面から近づいていかない
かわいい犬を見かけると、犬の方へまっしぐらに向かっていってしまう人がいますが、犬は正面から急接近されるのが苦手です。犬の世界においてこの行動を取るのは攻撃を仕掛けるときであるため、怖くて身構えてしまいます。初対面の犬と触れ合うときは、犬の横から回り込むようにしてゆっくりと近づいていき、まずは触っていいか飼い主さんの了承を得ましょう。
犬に好印象を持たれる行動②犬の目線の高さに合わせる
自分よりも体の大きな人間に立ったまま見下ろされると、犬は威圧的に感じ、緊張してしまいます。ですから、初対面の犬と触れ合うときは①の要領で犬に近づいたらゆっくりとしゃがみ、犬の目線の高さに合わせましょう。
犬に好印象を持たれる行動③手のにおいを嗅がせる
嗅覚が非常に優れている犬は、においを嗅いで情報収集をします。ですから、しゃがんで犬の目線の高さに合わせたら、犬が情報収集をして安心だと確認できるように、軽く握りこぶしを作ってゆっくりと犬の方へ腕を伸ばしましょう。そして、犬がにおいを嗅いでくるのを待ちます。このとき、手をパーの形にしてしまうと犬に警戒心や恐怖心を与えやすいです。噛まれにくくするためにも、手はグーの形にします。
犬が手のにおいを嗅いできて、吠えたりうなったりしなければ触っても大丈夫でしょう。犬がにおいを嗅いでいるときは、急に動いたり大きな声を出したりしないように気を付けてください。犬を驚かせたり、不安にさせたりしてしまいます。
犬に好印象を持たれる行動④いきなり頭をなでない
犬をなでるとき、ついつい頭をなでたくなりますが、初対面の犬の頭をいきなりなでるのはNGです。頭は犬の死角であるため、知らない人が頭に手を伸ばしてくると驚いてしまったり、恐怖を感じたりしてしまいます。場合によっては噛みつくことも。初対面の犬をなでるときは、人間の手元が見える胸の辺りから触ってあげましょう。そうすると、犬が安心できます。
犬に好印象を持たれる行動⑤目を見つめない
目と目を合わせると心が通じ合って仲良くなれそうな気がしますが、初対面の犬には逆効果です。犬の世界で相手を正面からじっと見つめるのは、敵意を持っていることを示す行動であるため、犬は目を見つめられると不安や緊張を感じてしまいます。ですから、初対面の犬と触れ合うときは、目を見つめないようにしましょう。
まとめ
犬好きな人ほど、道で犬に出会うと「かわいい!触れ合いたい!」という気持ちが先に立ってしまって、犬に悪印象を持たれるような行動を取ってしまいがちです。犬に好印象を持たれるためには、犬の気持ちをよく考えて行動することが大切です。自分の気持ちを押し付けるのではなく、どう行動したら犬を安心させてあげられるのかを考えてあげましょう。ご紹介したような行動を心掛けて、たくさんの犬と仲良くなってくださいね!