保健所ってなに?
保健所とは
保健所とは各都道府県、政令都市に設置されており様々な衛生管理を行っている機関です。その中に犬の保護などを行っている部署があり、それが大まかに保健所と言われています。保健所には、保護された犬や迷子犬などたくさんの犬が連れて来られます。そんな犬の現実にきちんと向き合って見ていきましょう。
保護犬や迷子犬
保健所では、毎日のように収容される犬がいます。迷子犬や保護された犬、捨て犬など保健所に連れて来られますが、迷子犬に至っては全ての犬が家族の元に戻ってはいません。迎えに来ない、探さないなどの理由で収容犬になってしまいます。
保護犬はどうなるの?
里親探し
まずは、掲示板や市のHPで里親募集をかけます。写真を撮って様々な犬を掲載し、里親になりたいという希望者を探していきます。それと同時に保護された犬達には、”命の期限”が付けられます。命の期限とは、保健所に連れて来られた犬達をずっと収容し育てていく事が出来ないので命の期限を付け、殺処分を行うまでの期限です。この期限中に里親が見つからなければ、殺処分になってしまいます。
ボランティア団体へ譲渡
命の期限を付けられた保健所の犬をボランティア団体が引き取り里親探しを継続する事もあります。しかし、全ての犬を殺処分から救い出す事は出来ません。各地域にあるボランティア団体や時には遠征し保護する場合もありますが人手不足、そしてあまりにも保健所に連れて来られる犬が多すぎる為全ては不可能なのです。
ですが、ボランティア団体が保健所から引き取り里親を探し新しい家族が見つかり、幸せに暮らしているわんちゃんがいるのも事実です。地道ですが、少しずつ命のリレーを繋げていきます。
殺処分
期限内に里親が見つからなかった犬はとうとう殺処分されてしまいます。
「ドリームボックス」を皆さんは知っているでしょうか?各都道府県にある保健所の多くは、二酸化炭素での殺処分になります。小さな部屋の中に殺処分される犬が何十匹と押し込められ、二酸化炭素を出して窒息死させます。そしてそのまま焼却室にいき灰になります。
残酷で悲惨ですが、これが殺処分の現実です。過去10年の殺処分数を見ると三分の一まで減少しているものの、ゼロでは無い限り安楽死とは言い難いこのような方法で殺処分されます。
どうすれば、殺処分を減らせるのか
飼う前に
犬を飼いたいと思い決めたなら、ペットショップの前に保健所に行って見て下さい。もし、希望のわんちゃんが見つからなければ自分の住んでいる地域ボランティアのHPを見てみましょう。
繁殖
無理な繁殖をさせないよう、去勢避妊手術をしましょう。可哀想と考える方も少なくないですが、避妊去勢手術は無駄な発情を抑える事ができます。大事なわんちゃんに負担を掛けない為でもあるのです。
責任
そして、なにより責任をもってわんちゃんを育てましょう。ペット不可物件への引越しで、仕事が忙しくて、思ったより大きくなってなど勝手極まりない理由での飼育放棄はやめて下さい。
終わりに
無責任な人達により、このような運命を辿らなければいけない悲惨な犬達がいます。悲しい制度ですが全ての命を救えない現実がある以上、殺処分がゼロになるまで考えていかなければいけない課題なのではないでしょうか。一人一人が今一度、自分に出来る事は何か考えてみましょう。