「汚いから殺してくれ」と飼育放棄された犬
南アフリカ共和国のケープタウンで、ある人に飼われていた犬は、世話が面倒だからとろくにケアされることもなく長い間放置されていました。
不衛生な環境で犬は皮膚病を患い、毛が抜け落ちてしまい、かなり酷い姿になってしまいました。
そして飼い主はあろうことか「汚すぎるから殺してくれ!」と動物病院に犬を持ち込んだのです。
獣医たちの判断
でも、獣医たちは飼い主の言いなりにはなりませんでした。
獣医たちは、この犬に”ニックナック”という仮名をつけ、おそらく生まれて初めてであろうシャンプーをしたのです。
それからニックナックの皮膚の治療を始めました。
そのおかげでニックナックは少しずつ、健康を取り戻し始めたのです。
ニックナックが汚くなったのは、飼い主が長い間適切なケアをしなかったせいで、けっしてニックナックのせいではありません。そう彼らは判断したのです。
里親
同時に里親募集も行いました。
するとカムさんという優しい女性がニックナックの里親として挙手をしてくれたのです。
カムさんはこの犬を”ニューマン”と名付けました。
まるで違う生活
カムさんはニューマンのことをとても愛し、そして可愛がりました。
以前の酷い生活とは比べ物にならないくらい、ニューマンは幸せをいっぱい手に入れることができたのです。
以前の生活ではしたことがない事がたくさんありました。
例えば…
喜んでしっぽを振る事!
体を仰向けにして芝生で転げまわる事!
清潔な自分専用のバスタオルの上でくつろぐ事!
カムさんはニューマンにとって最高の親友となりました。
カムさんはいっぱい一緒に遊んでくれます!
ヨガだって一緒にするのです!
ビーチにも連れて行ってくれます!
もちろん、治療も続けてくれました!
病気になっても誰にも構ってもらえずとても孤独だった生活は、もう遠い過去のものとなりました…
今は愛情たっぷりでいつも気にかけてもらえてます。
ニューマンは今、とても幸せに暮らしています!!
感謝
それは、カムさんが里親として名乗り出てくれたおかげです!
そしてニューマンのために治療をしてくれた獣医さん、さらには治療費を寄付してくれたたくさんの人々…
たくさんの善意ある人々のおかげでニューマンは幸せなセカンドライフを掴むことができました!
現在
カムさんと連絡をとったところ、最近、カムさんはニューマンと一緒に、南アフリカから米国カリフォルニア州のサンフランシスコに引っ越したということでした。
そして最近のニューマンの写真をいただきました。
あんなに酷かった皮膚病もすっかり治り、まるで別の犬みたいになったニューマン君。
最後に
本当に幸せそうですね!
良かったね、ニューマン君!!
犬や猫の運命は、飼い主さん次第で変わります。
動物達と一緒に暮らす飼い主さんは、尊い命を預かるわけですから、動物も家族の一員として何があっても最後までちゃんとお世話してそして大切にしてあげてください。
あなたと一緒に暮らしているすべての命が素敵な笑顔を見せてくれていますか?
あなたと共に幸せに暮らせていますか?
※尚、この記事及び写真の掲載はカムさんの承諾を得て行っています。