犬社会にもルールがある!
「人間社会のルールに疲れた…」なんて、ふて腐れているあなた!気ままに生きているように見える犬たちにも、きちんとルールはあるのです。
犬社会には、挨拶の方法や上下関係など、意外と細かなルールがあることを知っていますか?このルールを教わらずに育ったわんちゃんは、社会性のない犬になってしまう可能性があります。そうして犬社会のルールを知らずに大きくなったわんちゃんは、極度な怖がりになったり、攻撃性を持ったりしてしまうのです。
そこで今回は、犬社会における代表的なルールを3つご紹介します。いくつ心得ているか、愛犬と一緒にチェックしてみてくださいね!
1.挨拶の方法
お散歩をしている犬同士が、お互いの匂いを嗅ぎ合っている光景をよく見かけますよね。あれは、犬社会における挨拶なのです。
鼻先をくっつける
まずは、鼻先をくっつけて匂いを嗅ぐわんちゃんが多いのではないでしょうか?あれは、初めて会う犬だろうか、相性は悪くないだろうかとチェックしているのです。いわゆる、人間社会における”第一印象”のようなものでしょうか。
お尻をくんくん
次に、相手のお尻の匂いを嗅ぎに行きますよね。これは、犬にとっては個人情報チェックのようなものです。積極的に、相手にお尻の匂いを嗅いでもらうことのできるわんちゃんは、非常に社交的で、犬社会に順応していると考えられます。
伏せて待つ
その他、犬が近付いてきたら伏せて待つ犬もいます。この仕草は、自分を小さく見せることで「友だちになりましょう」とアピールしていると考えられます。しかし、相手を怖がり威嚇している場合もあるので、安易に近付かせない方が賢明でしょう。
2.上下関係
犬社会にも、意外と厳しい上下関係があります。先輩、後輩について悩んでいるのは、わんちゃんも一緒なのかもしれません…。
先輩から目を逸らす
犬社会では、先輩の前を通るときは、敬意を表して目を合わせないように低姿勢で通ります。目を逸らすことで「敵意はない」と示すことができるため、適度に目を逸らす犬の方が、犬社会には順応しているといえるでしょう。”相手の目を見て話しましょう”と教わってきた私たちとは逆なのですね!
先輩が先、後輩は後!
多頭飼いをしている家庭では、水を飲む順番ひとつ取っても、先住犬が先に飲む光景が見受けられます。これも、犬社会の上下関係を重視した行動だと思われます。
3.群れのルール
犬は、元来群れをなして生きてきた動物です。そのため、危険から守ってくれるリーダーを必要とし、安全に過ごせるテリトリーを守る習性があるのです。
犬社会にはリーダーが必要
群れをなして暮らしてきた犬は、本能的にリーダーを求めます。リーダーに従い行動することで、危険から身を守ることができるからです。
そのため、家族の中では飼い主さんがリーダーを務めなければなりません。そうでなければ、犬がリーダーにならざるを得ません。結果、わんちゃんはいつもピリピリ気を張っていなければならないため、家族にまで攻撃的になってしまうのです。
テリトリーは譲れない!
犬は、縄張り意識の高い動物です。自分たちのテリトリーを守ることで、他の動物から身を守って生きてきたのです。
テリトリーを守る本能的な行動として挙げられるのは、インターホンの音や来客に対して吠えたり攻撃したりすることです。来客=敵とみなし、入ってくるなと訴えているのです。
愛犬くるるも、インターホンや来客に対しあまりに神経質になっていたため、しつけの先生に頼ることにしました。すると、先生いわく「テリトリーが広すぎる」とのことでした。さっそく、家の中を自由に歩き回れるようにしていたのを、柵で区切りテリトリーを狭めてみることに。その結果、驚くほどすやすや眠るようになったのです!
私がよかれと思ってしていたことが、犬社会においてはストレスの元になっていたのだと反省しました。
まとめ
犬社会における3つのルールをご紹介しました。いかがでしたか?
人間社会と同じで、犬社会のルールも日々変化していきます。もしかしたら、先輩犬たちは「今頃の若い奴は…」なんてボヤいているのかもしれません。
社会のルールは時代によって変わるものだと理解することは、柔軟な考えを生む手助けをしてくれるでしょう。飼い主をリーダーと認めさせるために無理強いするのではなく、あの人に付いていきたいと思わせる行動を取ることが必要なのです。
犬社会も人間社会と同じく、ある程度のルールが存在しました。縛るルールがあるからこそ、快適に暮らせるのでしょう。