愛犬のセルフトリミング。自宅で出来るお尻の部分カット

愛犬のセルフトリミング。自宅で出来るお尻の部分カット

愛犬がトイレから帰って来た時お尻が汚れている事ありませんか?そんなときセルフカットが出来れば、清潔に保つことが出来ます。自宅でトリミングするためにどんな道具が必要なのでしょうか?お尻の部分カットの6つの手順を紹介します。

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自宅でセルフトリミングする際に使う道具

すきばさみ

トリミングテーブル

トリミングテーブルは、必ず滑り止めがついた専用の台を準備して下さい。カットする人の身長が160センチ以上でしたら少し値段は高くなりますが油圧式のテーブルがオススメです。

テーブルの高さが低すぎると腰を痛めてしまうので慎重に検討して下さい。大型犬の場合は大型犬専用のトリミングテーブルを使用して下さい。小型・中型用テーブルでは耐えられません。

トリミング専用の道具ですが、現在はネットでも購入することが出来ます。

仕上げハサミ

カットに不安がある方はスキバサミをオススメしますが、部分カットでしたら仕上げハサミがあれば十分です。プロ使用の仕上げハサミが理想です。

なお、家庭にある文房具用のハサミは絶対に使わないで下さい。犬の毛は柔らかいため文房具用のハサミでは、毛が逃げてしまってカットすることが出来ません。

バリカン

替刃1ミリが使えればなんでも良いです。ホームセンターで売っているような安価なバリカンで十分です。

充電式でも構いませんし、替刃が1ミリしか使えないタイプのバリカンでも問題ありません。

コーム

できればステンレスのものを準備して下さい。プラスチック製は、静電気が発生してしまうので被毛がくっつき作業出来ません。荒目と細目どちらも付いているコームが望ましいです。

アングル

アングルとは、トリミングテーブルに付属して使用する犬の首輪のことです。トリミング台から落ちる事故を防ぐことが出来るのであると便利です。必須ではありませんが、あると便利な道具です。

一人で作業せずに補助役がいればアングルは必要ありません。

セルフトリミングの環境を作るポイント

プードルトリミング

トリミングに適した環境を作りましょう。

作業のしやすさは効率だけでなく安全面も確保できます。最低でも以下の3つのポイントは整えて下さい。

①静かな空間

犬の気を散らすものがあると作業が進みません。特に『音』は犬の集中力を妨げます。

出来る限り音の聞こえない部屋を選ぶか、家族が外出しているときを狙ってトリミングをしましょう。

②温度管理できる設備

犬は体温調節が下手なので、空調設備のある部屋が理想です。寒さよりも暑さに注意して下さい。部屋にいても体の小さい犬は熱中症になります。

③コンセントがある環境

トリミングはバリカンやドライヤーなど、コンセントが必要な道具を使用します。コンセントの位置もトリミングを効率よく行う上で必要な条件です。理想は天井から吊るすタイプのリーラーコンセントです。

【NGな環境】屋外でのでトリミングは絶対にしない

外の方が掃除が簡単だからという理由で屋外でトリミングはしないで下さい。

外は気を散らす物が多すぎて、犬が集中出来ません。また逃亡のリスクもあります。風が吹いている環境で、カットスタイルを整えることは出来ません。

セルフトリミングの下準備【シャンプー&プロー】

シャンプーされている犬

トリミングをするときの大前提は、シャンプーとブローをしてからカットすることです。必ずシャンプーとプローをしてからカットしましょう。

カットを失敗する人のほとんどがシャンプーブローをしていません。

ブローは家を建てる際の基礎工事のようなものです。基礎工事をしないで家を建てると家は崩壊します。基礎がよくなければ、どんなに腕のあるトリマーであっても綺麗にカットすることは出来ません。

また、絡まったままの被毛は、バリカンの故障やハサミが欠ける原因にもなるので、道具を長持ちさせるためにも、カット前には被毛の汚れを必ず取るようにしましょう。

セルフカット・ブローのコツ

揃える程度にカットしたいときは、毛の流れに沿って真下にブラッシングしながら乾かします。

短めにカットしたいときは、ブローの段階で毛を逆立てて乾かすとカットしやすくなります。

お尻の部分カット手順【トリマー解説】

    <全体の流れ>
  • ①肛門周りの毛を短く処理する(下準備)
  • ②右左にブロックを分けて毛の長さを整える(下準備)
  • ③お尻の大きさ(アウトライン)を決める
  • ④「真横」からバランスを整える
  • ⑤「後ろ」からバランスを整える
  • ⑥「真上」からバランスを整える
  • ⑦ドライヤーの風でアウトラインをチェックする

ポメのお尻カット前

手順①肛門周りの毛を短く処理する(下準備)

肛門まわりの毛を1ミリのバリカンで刈ります。肛門にかかる毛をハサミカットするのは危ないので、必ずバリカンを使いましょう。トリマーも肛門にかかる毛はバリカンを使います。

<注意点>
肛門に何かが触れると【犬は座ろうとする】ので注意して下さい。怪我が多い箇所です。

手順②右左にブロックを分けて毛の長さを整える(下準備)

肛門を中心に、「お尻の右側」と「お尻の左側」に分けてカットします。このとき、必ず背後から見て左右のバランスをとりましょう。

左右のお尻の毛の長さが同じぐらいになるように、コームを使って毛量のバランスをとり、「仕上げバサミ」を使ってカットしていきます。

<注意点>
誤って陰部を切らないように、指で隠しておきましょう。

手順③お尻の大きさ(アウトライン)を決める

「揃える程度」にカットしたいときは、コームで毛を下方向に落としてから、アウトラインをカットしましょう。

「短くカット」したいときは、コームで毛をすべて逆立てて、好きな長さにカットしましょう。

「丸みを作りたい」ときは、刃先で丁寧に細かくカットしましょう。ハサミの先端から2センチくらいまで使えば十分カット出来ます。

手順④「真横」からバランスを整える

ここから、お尻の大きさを決めていきます。まずは「真横」から見てバランスをとりながらカットしましょう。

<注意点>
ハサミを入れるときは刃先は下向きにしましょう。天井を向いていると犬が座った時に怪我をさせる危険性が高くなります。お尻のカットは丸みを出したいので大きくハサミを開かないことがコツです。

手順⑤「後ろ」からバランスを整える

後ろ(背後)から見て、バランスをとるようにカットしていきます。左右のお尻の大きさを対象にしましょう。

外側の毛を詰めるか、内側の毛を詰めるか、どちらかカットすれば大きさを調整出来きます。また外側のラインと内側のラインが平行になっていると綺麗に見えるので意識してみましょう。

<注意点>
ハサミを入れる前に、必ず上下左右にコームをいれましょう。コームをしっかり入れないと、左右のバランスをとることが出来ません。

手順⑥「真上」からバランスを整える

真上からお尻をみてバランスを取りましょう。上から見下ろすことで、最終的なアウトラインを決めやすいので必ず行って下さい。

<3つのチェックポイント>

  • 肛門から左右対称にバランスがとれているか?
  • お尻が尖っていないか?丸みがついているか?
  • アウトラインはしっかり出せているか?

ポメのお尻上方から撮影

⑦ドライヤーの風でアウトラインをチェックする

風を当てると、自然に毛が落ちます。自然に毛が落ちた状態で、アウトラインがしっかり出ているか確認しましょう。バランスがとれていない場合は手順④⑤を繰り返す。

ポメのお尻カット後

まとめ

コーギーのお尻

チワワ、ダックス、ポメ、コーギーなどの犬種は今回紹介した手順でカットすれば綺麗なお尻の部分カットが出来ます。

道具を揃えるにはコストがかかりますが、自宅でトリミング出来るようになれば結果としてコスパは良くなっていきます。

トリミングを行う前の準備は大切です。道具と環境を整えてからでなければ良い仕事は出来ません。

もしトリミングに適した環境が無いならセルフウォッシュを利用もおすすめです。(「セルフウォッシュ」とはトリミングスペースを有料で提供してくれるサービスのこと)

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