寝たきり老犬の床ずれ!症状や介護、予防から治療法まで

寝たきり老犬の床ずれ!症状や介護、予防から治療法まで

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犬の床ずれは高齢になるとできやすくなります。筋力の衰えから自力で寝返りがうてなくなってしまい、ベッドや床と長時間接している箇所の血流が悪くなることで床ずれがおこります。特に、痩せて骨が突出した部分や皮膚が弱くなった部分に起こることが多いです。この記事では、老犬の床ずれについて症状や予防について紹介します。

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老犬は床ずれを起こしやすい

お昼寝をする黒い老犬

床ずれは、犬が長時間同じ姿勢で寝ていることにより起こります。犬が寝たきりになることで、床と接触している皮膚が圧迫され続け血流が悪くなり、皮膚表面の組織が壊死してしまいます。

シニア犬と呼ばれる11歳以上の犬はだんだん筋力が落ちてきます。そのため自力で身体を動かすことが困難となり、床ずれになりやすくなります。老犬以外でも身体が不自由で寝たきりの犬や、病気で体力が落ち寝たきりになると起こる場合もあります。

犬の床ずれができやすい箇所

前足を触られる犬

床ずれのできやすい箇所として、肘、腰、かかとなどが挙げられます。これは老犬になると筋肉が薄くなるため、横になったときに骨が床に強く当たるために起こります。

犬が寝ている姿勢の時に身体の下に手を入れてみて、骨が出っ張っている箇所や体重が強くかかっている部分が注意すべき場所です。

犬の床ずれの症状

足にでき物がある犬

初期症状

犬の床ずれの初期症状は皮膚が赤くなったり、皮膚が薄くなりかゆみや痛みがでたり、水ぶくれ状のできものが破けてジュクジュクしたキズになるなどがあります。

また、圧迫以外にも皮膚の蒸れや汚れ、痩せすぎや皮膚の衰え、移動の際の摩擦なども間接的な原因になることがあります。犬は被毛で覆われているのでわかりにくいこともありますが、毛が分泌物でジュクジュクしてきたら要注意です。皮膚の状態を常に観察して早めに対処してあげましょう。

床ずれが悪化すると

犬の床ずれが悪化し、化膿が皮下組織にまで及ぶと、骨や関節を壊してしまいます。傷口は深く大きくなり、皮膚に穴があいたように見えてきます。症状が進んでウジが湧いてしまった場合はすぐに獣医師の診察を受けましょう。

犬が床ずれを起こした時の介護・対処法

クッションでお昼寝する犬

犬が床ずれを起こしていることに気付いたら早めに獣医師の診察を受けましょう。処方された薬や抗生物質などは適切に使用し、床ずれの発生箇所を清潔に保つために可能であれば毛刈りをしておきましょう。

同時に、床ずれをした犬に対しては介助が必要になります。清潔でこまめにケアできる場所に移動して、体圧を軽減する床ずれマットやクッションを上手に利用しながら、犬の皮膚の状態を注意深く観察しましょう。

犬が床ずれを起こした時のおすすめグッズ

赤いサポーターを足に巻く犬

マット

犬が床ずれを起こしたときは、体圧を分散する機能のある通気性の良いマットを用意しましょう。寝たきりになってしまうと食べこぼしや粗相など汚れることも多くなるので、洗えるカバー付きのものやマット本体が洗って乾燥できるものであれば清潔が保ちやすいです。

サポーター

サポーターは犬の床ずれ予防にも再発防止のためにも活用できます。サポーターをすることで、できてしまった床ずれを保護してくれます。また、サポーターを巻いておくことで冷えも防げます。

強く巻きすぎると犬の血流を悪くしてしまうので注意が必要です。ストレッチ素材で巻きやすく、広いマジックテープで微調整が可能なものを選びましょう。

ラップ、軟膏またはワセリン

犬の床ずれの治療法でも述べましたが、湿潤療法をラップと軟膏やワセリンなどを使って手作りする方法もあります。人間でいうキズパワーパッドの要領ですが、傷口から出る余分な分泌液が多い時は、ガーゼやパッドをこまめに取り換える必要があります。

いずれの場合も必ず獣医師の診察を受け、塗り薬や貼り薬の処方があれば、それに従ってください。

犬の床ずれを防止する対策

マットの上で伏せる犬

床ずれの予防には、体の同じ場所を長時間圧迫させないようにすること、また清潔を保つことが大切です。マットやパッド、ドーナツクッションなど犬用介護グッズもいろいろあります。詳しいグッズについては下記のおすすめグッズの項目で紹介します。

1カ所への圧を逃す工夫

体圧を分散するマットやクッションを利用して、床と犬の体圧を軽減する工夫をすることで床ずれの予防や症状緩和もできます。通気性を考慮した作りであれば、ムレ防止にもなります。犬の床ずれの箇所に合わせてクッションや服を手作りするのも良いですね。

また同じ箇所に耐圧がかかりすぎないように、飼い主が犬に寝返りをうたせるなど、2~3時間おきに体位を変えてあげると良いでしょう。 

お尻を汚れにくくする

お尻の毛を短くカットすることで衛生状態が保たれ、床ずれの予防になります。しっぽがふさふさな犬は、しっぽに汚れが付きにくくなるように、しっぽを優しく包帯で巻きます。包帯同士がくっつくテープ式の自着生伸縮包帯だと、巻きやすく取り外しも簡単です。

こまめな手入れ

床ずれ防止には被毛を清潔に保つことも大切です。寝たきりになると食べこぼしや粗相などで被毛が汚れやすいため、そのままにしておくと皮膚病の原因にもなりかねません。汚れたらこまめに拭いてあげましょう。犬の毛の流れに沿って優しくなでるように拭くと、汚れが取れやすいです。

定期的に蒸しタオルやウェットティッシュで犬の全身を拭いてあげて、身体が冷えないよう、仕上げに乾いたたタオルで水気を取ってあげると良いでしょう。

どうしても取れない汚れは、部分浴で落としてあげましょう。寝たきりで全身浴は体力的に無理でも、部分浴なら洗う時間も乾かす時間も短縮できるので、犬にも飼い主にも負担が少なくて済みます。

浴室に傾斜をつけてすのこを敷くことや、小型犬ならベッドに厚手のトイレシーツやバスタオルを敷いて、たらいのお湯を手でかけながら洗う方法もあります。ペット用の水なしシャンプーを活用するのも、身体を冷やす心配がないので良いですね。

犬の床ずれを治療する方法

包帯を巻かれる犬

 
犬の床ずれの基本的な治し方は、動物病院に通院して患部の消毒、抗生剤の注射、抗生剤の服用、軟膏の塗布などで経過を観察します。傷が塞がって治るまで、定期的に通院が必要です。

犬の床ずれで症状が壊死まで進んでしまっている場合は、組織を切り取り、皮膚を縫い合わせる外科的方法と、「湿潤療法」と言うドレッシング材と呼ばれる絆創膏で傷を覆い、傷口を乾燥させずに回復をさせる方法があります。症状が悪化しないよう傷口を清潔に保ち、圧迫がかからないようにケアします。

まとめ

柴犬の老犬

犬の床ずれは予防が重要で、一度発症すると非常に治りにくく治療も長期化します。犬が寝たきりになってしまったら、体圧を分散させるためにも頻繁に体位を変えることや、マットやクッションなどのグッズを利用して床ずれの発症を防ぎましょう。

また、マッサージやブラッシングなどを通して全身観察を行い、予防と早期発見を心がけましょう。

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    40代 女性 てとめろ

    シニア犬になった我が家の愛犬も床ずれを気にしてあげるようになりました。まだ散歩をする元気はあるものの、やはり寝る時間の方が長くなってきています。また昔は寝返りも多かったですがそれも減りましたね。対策として、我が家の床にはマットをしいたり、寝床にはより厚めの毛布を敷いています。これで少しでも負担が軽くなればいいのですが…(^_^;)
    また痩せることも床ずれの原因なんですね。これからはそういう点にも気にしてあげようと思いました。シニア犬になるとやはり食事量も減ってくるので何とか、ごはんをかえたり、ふりかけをかけたりと食欲を出してもらえるように頑張っています。これからも元気でいてもらえるようにこの記事を参考に頑張ります。
  • 投稿者

    女性 匿名

    愛犬も9才になりました。まだまだ元気ですがいずれ老化が見えてくると思います。床ずれ予防には何が良く、介護用品は何があるのか勉強中です。
    高反発マット、ブレスエアーが体重を分散させて床ずれ予防になるそうです。
    うちの子は大型なので人間用が良さそうです。
    床ずれしやすい所は毛を刈ってあげると良いですね。
    排泄物で汚れたら部分浴が良いようですが、無水シャンプーも利用してみたいです。
    足腰が弱り散歩が難しくなっても、車椅子などを利用して身体を起こした状態で過ごすと、認知機能も胃腸も健康的に保てるようです。
    食ムラがあることが気がかりですが、何とかしなくてはなりません。フードをふやかしたり缶詰め、手作りを利用して食べさせて行きます。
    何かと気遣うことが増えて行くので日々勉強です。
  • 投稿者

    50代以上 女性 匿名

    うちのワンコは、17歳の柴犬です。昨年の9月に突然倒れ、仰向けの状態でハーハー言ったまま1晩過ぎました。なんとか回復しましたが、斜頸が残り、足が弱り、左周りにしか歩けなくなりました。左側を下にしてしか寝なくなりました。白内障も進み、耳も遠くなり、寝る時間が増えて来ました…。ある日の朝、左頰が、赤く陥没していたので、何かで怪我でもしたのかと思い病院へ駆け付けましたら、床擦れとの事。毎日薬を付けていますが、頰なので、折角の可愛い顔が痛々しくて、毎日泣いてます。
    一日も早く完治する方法はないものでしょうか?(T ^ T)
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