犬用マットの種類と機能
現在「犬用マット」として販売されているものは、大きく二つに分かれるようです。
- ペットサークルの中や犬が生活するスペースに使用する
- 犬がベッドとして使用する
一つ目は、ペットサークルの中や犬が生活するスペースにひくためのマットです。犬を飼っている皆さんは、犬の爪などで傷ついた床や汚れなどが気になったことがあると思います。また、フローリングなどの床の上を愛犬がすべって歩きにくそうにしているのを心配したこともあるかと思います。
犬が長年歩きにくい床を使用していると「股関節脱臼(こかんせつだっきゅう)」や「膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)」になってしまう場合があります。このような場合は、滑りにくいカーペットタイプの犬用マットを使用することをオススメします。
二つ目は、犬がベッドとして使用できるやわらかなタイプのマットです。ハウスなどの下にひいたりして使用します。このタイプの犬用マットには、介護機能にすぐれたものや夏の暑さを和らげてくれるもの、冬の寒さ対策に適応するものなどもあります。
また、犬用マットは犬用ベッドと違って持ち運びにも便利なので、愛犬と一緒に出かけるときやペットホテルを利用するときに簡単に持参することができます。外出先の見知らぬところでも、犬は自分の臭いのついているものが身近にあると安心します。普段使っているおもちゃを持参するのも良いですが、小さいので犬が安心するほどの臭いが感じられるとはいえません。犬用マットを持参すれば、愛犬が外出先で落ち着くことができるので、大変助かります。
犬用マットを使った温度調節
夏の犬用マットを使った温度調節
- 通気性に優れた犬用マット
- 保冷剤を入れる犬用マット:保冷剤を食べないように気をつける
- 水で濡らしたマット:衛生面を気をつける
日本の夏は高温多湿で犬たちにとって辛い季節です。この季節はアルミや大理石、通気性に優れた高機能の素材などでできた犬用マットが活躍します。暑い夏、エアコンがなくてもクールタイプの犬用マットがあれば愛犬も気持ちよく過ごすことができます。
保冷剤を入れるタイプの犬用マットもありますが、犬がかじって保冷剤を破って食べてしまったりと心配な場合があります。水で濡らしたマットを使用することもできますが、こちらは衛生面が気になります。
冬の犬用マットを使った温度調節
- 電気を使わない保温効果のある犬用マットがいい
- 電気で暖めるヒーター:コードをかじらないように注意する
冬の寒い季節は、電気を使わない保温効果のある犬用マットが活躍します。特殊な素材を使い、犬の体温で暖めるものが良いようです。厚みがあると、フローリングなどからの冷気もシャットアウトしてくれます。電気で暖めるヒーターなどは、犬がヒーター部分やコードをかじって危険なことがあります。電気を使わないタイプの犬用マットならば、冷える夜やストーブが点いていない時のお留守番にも安心です。
犬用マットを使う時のポイント
- 床面積の半分ぐらいの大きさにする
- 冷たい所、あったかい所など温度の差を作る
ちなみに、ひんやりタイプの犬用マットもあったかタイプの犬用マットもハウスなどの中に敷く場合、床面積の半分ぐらいの大きさにします。特殊加工した犬用マットは、要求に関係なく暖めたり冷やしたりするので、犬に逃げ場を必ず作ってあげる必要があります。ハウスなどの中ではなく、犬が自由に移動できる空間に敷くのであれば、犬用マットの大きさを気にする必要はありません。
犬用マットを利用した高齢ワンコの介護方法
- 寝返りがしやすい犬用マット
- 体にかかる圧力を分散させるマット
- 床ずれ防止の持ち手の付いた犬用マット
犬が高齢になってくると、ほとんど動かず一日中同じ場所で寝ているようになります。このようなシニア犬には縁のあるベッドよりも、寝返りがしやすい犬用マットが快適なようです。
通気性があり、高反発力のある素材で体が沈み込まない状態で、体にかかる圧力を分散させるように設計されている高機能の犬用マットは、値段は張りますが、起き上がったり寝返りしたりといった動作が楽に行えるようです。
また、大型犬のシニア犬の介護には、床ずれ防止の移動を飼い主が楽にできるように、持ち手の付いた犬用マットもあります。持ち手があると、犬ごと動かせるので便利です。介護用犬用マットは、一日中ベッドで過ごすシニア犬が快適に過ごせ、飼い主にとっても介護が楽になる優れものです。
犬の床ずれについてはこちら↓
犬用マットのメリット
- 丸洗いできる
- 抗菌加工や消臭機能
- 激しく動いてもズレにくい
- 夏用マットは犬の体温を下げる
- 冬用マットは保温機能がある
- シニア犬は介護用マットで快適に過ごせる
犬用マットは普通のカーペットと違い、丸洗いできる素材のものがほとんどです。撥水加工が施してあるものも多く、オシッコなどで汚してもすぐに拭き取ってしまえば清潔に保てます。また、抗菌加工や消臭機能のあるものがほとんどで、嫌な臭いの発生も防げます。さらに犬が激しく動いてもズレにくいように加工されていたりと、犬と飼い主が快適に過ごせるような機能もプラスされています。
犬がベッドとして使用できるタイプのものは、夏の暑さに対応して犬の体温を下げてくれるものや冬の寒さに対応して床からの冷気をシャットアウトしてくれるもの、犬の体温を利用して暖かさを保てるように工夫された犬用マットなどがあります。また、シニア犬にはベッドよりも犬用マットの方が過ごしやすく、シニア犬の介護のための高機能素材を使った犬用マットもあります。
おすすめの犬用マット5選
HeroDog ペットマット 犬 ペットベッド クッション 4カラー6サイズ選択可(グレー XS)
超小型犬用のXSから大型犬用のXXLまで、6種類のサイズがそろっています。色もグレー、ブラウン、ブルー、レッドの4色から選べます。やわらかいフランネル地で、わんちゃんの寝床にピッタリです。裏面は滑り止めになっています。中綿が入っていてクッション性があり、防寒効果も期待できます。通気性も良好です。洗濯機で洗えますので、清潔に保つことができます。寝る前にわんこがホリホリしてもけば立たず、丈夫なので、サークルやクレートに敷いてあげるのにいいですね。
Yihiro ペット用ベッド・マット クッション(ブラウン・L)
幅50cmのSサイズから100cmのXLサイズまで展開しています。カラーはピンク、ブルー、ブラウンの3色から選べます。こちらもフランネル素材で、わんこが暖かく眠ることができます。密度の高い繊維でできているので、ふわふわで心地よいマットです。通気性も良いです。洗濯機で洗え、色あせが少ないので、長く愛用できます。わんこのお気に入りの場所を作ってあげるのにピッタリです。ドッグカフェなどに行くときの敷物としても役立ちます。
ペティオ (Petio) 老犬介護用 床ずれ予防ベッド 中型犬用
シニア犬の床ずれ防止用マットです。大、中、小の3サイズから選べます。高齢で横になっていることが多い、または寝たきりのわんこのために作られたマットです。コットン100%のパイル地で、肌触りが良く、ウレタン2層構造になっているので、弾力性があり、体圧が分散され、寝ているときの圧迫を軽減します。四隅に持ち手がついており、大きなわんちゃんの寝返り補助が楽にできます。室内を移動するときも便利です。抗菌、消臭加工でいつも清潔です。手洗いも可能です。
wan nyan paradise ペット ぐっすり ふんわり ベッド(L, 茶)
厚みがある、ふんわりしたマットです。よりベッドに近い寝心地が魅力です。M、L、XLの3サイズで、ゴールデンレトリバーのような大型犬にも対応しています。小型犬を多頭飼いしている方にも、おススメです。10cm~15cmと、普通のマットよりも厚みがあるので、シニア犬にも良いです。カバーは取り外しができ、洗えます。室内でのわんこのくつろぎスペースを作ってあげたいときにもおススメ。とにかくふわふわを愛するわんちゃんには、喜んでもらえます!
ドギーマン 電気のいらない暖か、ほこほこ保温マット M
床からの冷気を遮断する素材で、わんちゃんが暖かくいられるマットです。ボア素材なので、肌触りも良く、ふんわりしています。裏面に滑り止めがついているので、フローリングの上に敷いても、ズレる心配がありません。リビングなどに、わんこの居場所を作ってあげたいときなどに便利ですね。電気を使わないマットなので、火事や感電の心配もありません。保温シートをとり出せば、洗濯できますので、汚れても大丈夫です。お出かけ用のマットとしても使えそうですね。
犬用マットのまとめ
大きな犬用マットは、サークルの大きさに合わせて切り取れるような素材でできています。また、小さなサイズを組み合わせてピッタリのサイズで使えるように工夫されている犬用マットもあります。
いずれの犬用マットも上手に使えば、愛犬と飼い主にとってとても便利なものです。いろいろな場所で犬用マットを上手に使い、愛犬との楽しい生活を快適にしていきたいですね。
ユーザーのコメント
30代 女性 ちょびこ
30代 女性 zzz
しかしある日人間用のクールジェルシーツを畳んで置いておいたら、案の定愛犬はその上でひんやりすやすや気持ちよさそうに眠っていたのですが、体が冷え過ぎてしまったようで気管支炎になってしまいました。
他のものは人間用で流用できる場合がほとんどですが、クールジェルシーツに関しては、人間用のものは、体が小さい犬には効果がありすぎだったようです。
40代 女性 momo
40代 女性 匿名
犬用マットはいろいろな種類があり、季節が変わる度に新しい機能や柄の物はないかな~とついショップを覗いてしまいます。
夏用として、アルミのペット用マットを買ったことがありますが、質感が嫌なのか、上に乗る物という認識がないのか、一度も使ってくれませんでした。こういうワンコは多いようですね。
現在、ニトリのエヌクールのハーフケットを使っています。
小型犬なので、ハーフケットがちょうどいいサイズになります。
片面がひんやり素材、裏面はパイル素材になっていて、気温や気分によって使い分けているのか、毎回ほりほりしながら、カスタマイズして使っています。
クールジェルマットも試したことがありますが、柔らかい質感が好きではないようでした。
移動用のバッグの下には、介護の床擦れ防止の高反発スポンジを敷いています。東京ハンズなどで売られている人間用の物で、最適な大きさにカットして使うことが出来ます。
脚の関節と腰を守るためにも、ダックスなどの胴長短足の犬種やシニア犬に、このスポンジはお勧めです。
冬用については、フリース素材など、ふわふわモコモコとしたものが好きですね。
ダックスは無類の布好きと聞いたことがあります。
愛犬もまさにそうで、自分用のマットはもちろんのこと、バスマットやキッチンマット、毛布、タオルケットなど、家族のものでも新しい布製品は大好きで、すぐに自分の物にしています。
なお、肌が弱くて湿疹が出来やすいワンコは、マットやタオルを洗う洗剤を変えると良くなることもあるそうです。
愛犬もよく湿疹が出来るため、対策をいろいろとしていますが、愛犬用のマットやタオルを洗う際は、蛍光剤、漂白剤、着色料無添加の洗剤を使っています。この効果がどうか、はっきりと証明は出来ていませんが、洗剤を変えてから湿疹は出来ていません。
肌が弱くてマットやタオルの素材を厳選している飼い主さんは、洗剤も変えてみると少し効果があるかも、、、と思います。
40代 女性 RYUCH
40代 女性 てとめる
20代 男性 ぶち