角膜穿孔って?
目の角膜に傷がついて角膜潰瘍となり、それが悪化した場合や傷が深いときには角膜の一番深い部分のデスメ膜まで破れて瞳に穴があいてしまう目の病気です。
緊急の外科手術を必要とする場合が多く、処置が早ければきれいに治すこともできるそうです。しかし処置が遅れると更に悪化して失明したり、場合によっては眼球を摘出しなければならなくなる可能性がある、恐ろしい病気なんです。
角膜を傷つける原因は?
散歩中の外傷や、老化による目の乾燥で角膜に傷がつき、悪化して穿孔に至ってしまう等が主な原因として挙げられます。
特に目の大きな犬種は、目を怪我したり乾燥もしやすいそうで、更には菌で化膿して角膜潰瘍になる場合もあります。
角膜を傷つける主な原因
- 枝などが目に刺さった
- 他の犬や猫の爪が目にあたって傷がついた
- 老犬
- 目が大きな犬種 シーズー、パグ、ブルドッグetc...
- 細菌感染による化膿
我が家の愛犬(パピヨン13歳)は、1年前に細菌が原因で化膿して角膜潰瘍になり、その後しばらくは良くなっていたのですが、老化に伴う乾燥などが原因で角膜が薄くなってしまい、結果的には自分の前足で目をこすった瞬間に角膜が破れて穴があいてしまいました。
症状
うちの子の経験からお話しすると、角膜穿孔になると眼房水という水が目から溢れ出し(涙が溢れ出てきたように見えます)眼球がしぼんでしまいます。
ほんの少しの振動でさえとても痛がる為、抱っこをして動かないようにしていました。
穿孔した目の視力は無い、もしくは低下している状態です。
緊急処置としては目をつぶった状態で安静にさせていると、眼房水が再び眼の中で増えてしぼんだ眼球が再び膨らんできます。
眼球が膨らんで元の目の状態に近づくと、ようやく痛みが軽減した様子でした。
治療と経過
病院で診察を受けた結果、角膜穿孔と診断され、高度な手術技術と設備が必要との事で動物眼科を紹介されました。
眼科でもやはり手術が一番の方法だと言われましたが、うちの子は元々体質的に麻酔に弱く、「手術をする事で命を落とす危険性がある」と、これまで別の病気をする度に言われてきていた為、どうすべきかとても悩みました。
そんな時、先生の「マニュアル通りの治療は手術が最適ですが、抗生物質と点眼を続けながら自分の涙でゆっくりと治していくという選択肢もありますよ」という言葉に救われて、手術を避ける事に決めました。
ただ、この方法は目をぶつけて悪化させる危険性や、菌が入って網膜剥離を引き起こす危険性など不安も大きいのです。
その後、1日8〜10回の点眼を続け、目をぶつけたりこすったりしないよう充分に気をつけながら半年が経ちました。
今でもエリザベスカラーが外せませんが、目の傷もあまり目立たなくなり、多少見えづらい部分は残っているものの視力も快復しました。
今では元気いっぱいです!
角膜の病気になる前に、日常で気をつけたい事
私がもっと日ごろから気を付けていれば・・・と反省した事を書きます。
- 老犬や目の大きな犬種は目を傷つけやすい為、散歩中の怪我には気をつける。
- 強風の日は目が乾燥したり異物が入りやすい。また自転車などに乗せる時も同様に気をつけたい。
- 夏の紫外線や、冬の乾燥しがちな季節はわんちゃん達もドライアイに要注意。
- 市販の犬用目薬も予防には効果的。
- 瞬きがいつもより多い、目がしょぼしょぼしているなど、異変を感じたらすぐに病院へ。
まとめ
いつもウルウルしている愛犬の瞳が、実は乾燥して角膜が薄くなっていただなんて思いもよりませんでした。
夏の紫外線と冬は要注意です!角膜穿孔になると目の傷から細菌が入りやすい為、大好きな芝生のお散歩なども控えなければいけないので可哀想です。
うちの子の経験が少しでも他のわんちゃん達の予防に繫ればと、お医者様に教わった事ををまとめてみました。
ユーザーのコメント
30代 男性 ぶぅちゃん
いつもと変わらない散歩中、野良猫と対面しお互い固まっていて、行くよ!と背を向けた瞬間の出来事でした。
目から血を流している愛犬の姿でした。
その瞬間を見てはいなかったけども
恐らく猫の爪が目に刺さったのだの思い
その場でかかりつけの動物病院に連絡し
診察を受け眼科専門の病院を紹介されました
処方された点眼薬を噛み付くほといやがり
手術を念頭にすぐかかりつけ医で術前検査をして頂き
誕生日前日受診でやはり興奮して目薬を指す度に興奮し暴れてその日そのまま入院することになりました
そして誕生日当日、傷口を縫合する手術をしました
次の日には退院したものの、目薬を指して興奮して暴れて傷口が開いてしまうより
興奮させないように傷口が安定するまで絶対安静とのことになりました
今後傷口が完治したら傷口による白内障の手術も検討していますが、目薬を克服できる自信がなく不安です( ´・ω・` )