犬の脱毛症とは?
犬の脱毛症には大きく分けて3つあります。
- 季節特有の抜け毛
- アトビーや皮膚炎といった、皮膚病
- ストレスからくる脱毛症(ストレス性脱毛症)
季節特有の抜け毛
季節の変わり目に、暑さ・寒さをしのぐために毛が生え変わる時期があります。その時期には大量に毛が抜けますが、これは病気ではありませんので、心配いりません。
アトビーや皮膚炎といった、皮膚病
真菌やカビなどが原因で起こる皮膚病です。これはお薬に頼るほかなさそうです。一度かかりつけのお医者さんに診てもらい、適切なお薬を処方してもらいましょう。
ストレスからくる脱毛症(ストレス性脱毛症)
そして、最後の一つが首記にも書いている、ストレス性脱毛症です。ストレス性の脱毛といえば、人間だけに起こりうる病気かとお思いの方が多いようですが、犬もかかってしまう恐ろしい病気なのです。
しかも、犬は人間よりもストレスに敏感とされています。自分で発散することが出来ない分、飼い主さんが常に愛犬を観察して配慮してあげることが大事になります。
犬のストレス性脱毛症の症状
ストレスにより毛を舐めたり噛んだりすることにより、その一か所の毛が擦れてなくなってしまったり、何もしていないのにもかかわらず、急に毛が抜け落ちてしまったり、地肌が見えるような脱毛が目立つようになる。
丸い円形の脱毛部が知らない間にポツンとできている。等、脱毛のパターンは犬種等で様々です。少しでも、愛犬に脱毛の気配があれば、一度“ストレス性脱毛症”を疑ってみて下さい。
犬のストレス性脱毛症の原因
- 慣れない環境での宿泊(ペットホテル・友人宅・家族旅行先等)
- 家族が増えた(結婚等)
- 家族が減った(結婚・亡くなった等)
- 環境の変化があった(引っ越し・エサやトイレの場所を模様替えして変えた等)
などいくつかのが原因が挙げられます。意外と世間に浸透していない病気ですが、実際この病気を発病している子は結構多いようです。
犬のストレス性脱毛症を疑った方がいいケース
行動
体の一部だけをずっと舐めている場合は注意が必要です。また、自分の尻尾をぐるぐると追いかけていたり、暑くもないのハァハァする、体が震えている等の行動が見られたら、それはストレスを感じている証拠です。原因は何かを必ず突き止め、ストレスを感じないように努めてあげてください。
脱毛している場所
ストレスを感じて脱毛した場合に起こりやすい脱毛箇所は、肢の間や尾っぽです。注意して見てあげるようにしましょう。
犬のストレス性脱毛症の対処法
- 運動不足を解消させる
- 愛情不足を解消させる
- 去勢で発情からくるストレスを解消させる
運動不足を解消させる
運動不足になると血液の循環が悪くなったり、免疫力が低下し、疲れやすくなりますし、外に出ない事で退屈な毎日を送ることとなり、それが原因でストレスがたまる犬も多いようです。そのため、毎日数分でもいいので外に連れ出してあげ、気分転換をしてあげてください。
また、時間のある時は森や海など自然にも意識的に触れさしてあげるようにし、マイナスイオンをたくさん吸わせてあげてください。飼い主さん自身もとてもリフレッシュになりますし、愛犬とも信頼関係を深めることもできますので、散歩には有益なことがたくさんありますよ。
愛情不足を解消させる
毎日かまってくれてたお姉ちゃんが学校が忙しくなり、構ってくれなくなった等、家族以外に友達のいない犬にとっては大事件です。環境の変化についていけず、『自分はお姉ちゃんに嫌われてしまったのだろうか?』と問題行動で自分をアピールする犬もいますし、自慰的行動をして、自分の足を噛んだり、舐めたりしてしまい、ストレス性脱毛症に陥ってしまう犬も少なくはないようです。
どんなに忙しくても出来る限り、愛犬のために時間を作ってあげてください。ボールが好きな子ならボールで遊んであげてもいいですし、大好きなおもちゃで遊んであげたり、ご褒美におやつをあげたり、何でもいいのでスキンシップをとってあげましょう。犬は飼い主さんが大好きです。きっと、ストレスも解消され、症状もよくなっていくはずです。
去勢で発情からくるストレスを解消させる
発情期に発散されないストレスによって、必要以上にストレスを感じる子もいるようです。こればかりは生理現象のため、去勢手術を行うと静まりますが、手術するのがかわいそうとお考えの方は、一度専門の医師にご相談された方が良いかもしれません。きっと、的確なアドバイスを頂けると思います。
犬の脱毛症についてのまとめ
いかがでしたでしょうか。ストレス性脱毛症は犬たちから出る「助けて」のサインです。犬は人間と同じくとてもストレスに弱い動物です。気づいてあげることが出来るのは飼い主さんしかいません。
少しでも環境の変化が生じてしまった場合については、いつも以上に愛犬に配慮してあげることが大事なようです。犬はお話することができない動物なのです。人間は必要以上に観察してあげることが犬をストレスから守る唯一の方法になります。
ユーザーのコメント
40代 男性 eda
30代 女性 38moto
先住犬が亡くなった時、二頭目の愛犬が脱毛症になりました。過度のストレスが原因です。先住犬がいなくなってしまったこと、それに病気があった先住犬に家族がみんなつきっきりだったということもあり、とても寂しい思いをさせてしまっていたんだと後から気づいて後悔しました。
他に表れた症状は、先住犬のいた場所でぐったり横になる、ご飯を食べるスピードが遅くなる、足をよく噛むようになった、お腹が緩くなる、耳が熱い、多飲多尿等です。
心因性のストレスはお薬で治るものではありません。家族が一緒に時間をかけてストレスを減らしていく努力が必要になります。
実際に行った対処としては、負担にならない程度に一緒に連れて出かける、交互に好みのご飯にする、頭を撫でる回数を増やす、声を掛ける頻度を増やす、ドッグカフェに連れて行く、等です。ドッグカフェは連れて行ったことがなかったので、興味がわいていたようでした。その時に久しぶりに元気な愛犬の姿を見ることができました。
心因性ストレスには一緒にいる時間を増やすことがなによりも効果があると思います。
女性 May
30代 女性 komanu
それにしても、わが家の場合は原因がストレスではなかったものの、脱毛を愛犬の体に発見すると驚きますよね。原因が分かることで安心することもありますので、すぐに動物病院に連れて行ってあげてください。人間が原因でストレスを与えてしまっているようなら、すぐに改善が必要です。
言葉を話せない分、飼い主さんが普段から気を付けて見てあげることが一番ですね。
女性 コップ
留守番はさせなくてはいけないので、根本的には解決できませんが、朝の散歩を30分増やし出来るだけ早く帰宅できるように努めました。また子犬の頃に活躍したコングにクリームチーズを塗って、脚の代わりにコングを舐めてもらうようにしながらちょっとずつ改善が見られるようになってきました。
女性 数の子
女性 肉まん
男性 きゅうり