保護犬と会うことが出来るカフェを知っていますか?
保護犬がいるカフェとはどんなもの?
皆さんは「保護犬に出会えるカフェ」をご存知でしょうか。初めて聞く、と言う方もいらっしゃると思います。
保護犬と会うことが出来るカフェはその名の通り「カフェ」です。気軽に誰でも利用できる、ちょっと一息ついてコーヒーやジュースを飲みながらパンケーキを食べる……といったことができます。そのカフェの中に自由に触れ合うことができる犬達がいます。この犬達は保護団体によって保護された犬達で、気に入った子を引き取ることができます。カフェと犬の譲渡会がひとつになったもの、それがこの保護犬に会えるカフェです。
実はこのような保護犬に会うことが出来るカフェは、東京や大阪など、都心部を中心に徐々に数を増やしています。「聞いた事あるけれど、実際に行った事は無い」という方も多いと思いますので、保護犬がいるカフェについて、その特徴や魅力、カフェを利用する際の注意点などを見ていきましょう。
保護犬がいるカフェの特徴
- 誰でも利用できるカフェ
- 保護された犬が居る
- 犬達と自由に触れ合うことができる
- 犬の引取義務はない
- ペット同伴可のカフェもある
この保護犬に会えるカフェには、このような特徴が挙げられます。気軽に入る事ができるカフェで、可愛い犬達がお出迎えしてくれますし、自由に触れ合うことができ、カフェによっては犬達におやつやご飯をあげることもできます。
ペット同伴で来店してもOKです(お店によっては、併設されているドッグランに愛犬を預ける場合もあります)。勿論、子供と一緒に入ることもできます。また、来店したからといって保護犬を引き取らなければならない訳ではありません。
義務もなくカフェだけを利用する、売られているペットグッズを購入する、といった利用もできます。比較的休日に開催されることが多い譲渡会は天気に左右されることが多く、雨天中止になることもあります。それに比べ保護犬カフェは屋内のため、いつでも保護犬に会いに行くことができます。
譲渡会はちょっとハードルが高いと思っている方、まずは気軽に保護犬カフェから見に行ってみるといいですよ。
カフェにいる保護犬達はどんな子?
カフェにいる保護犬は、繁殖用としてブリーダーの元で飼われていた犬や、遺棄されているところを助けられたり、ペットショップでの売れ残りや、保健所から引き取られたような犬達です。多くは成犬で、病気を持っていたり、介護が必要だったりする場合もあります。
病気を持っていると聞くと不安に思うかもしれませんが、カフェに出ているということは、症状もある程度落ち着いているのでそこまで神経質にならなくても大丈夫です。
保護犬がいるカフェに行ってみよう!
日本初の保護犬カフェ(NPO法人ラブファイブ)
「HOGOKEN CAFE®」は日本初の保護犬カフェ®です。現在、大阪に4店舗、兵庫に1店舗、千葉に1店舗あります。
店は街中にあるようないわゆるカフェスタイルだったり、ショッピングセンターの中にミニ動物園と並んで開店しているカフェだったり、形態は店によって異なります。
また、基本的に1ドリンク制で時間制限無しですが、軽食も楽しめます(メニューはお店によって異なります)。店舗によってはペットサロンが併設されていて愛犬のトリミングやシャンプーをお願いできたり、猫カフェがあったり、ペットグッズ販売コーナーがあったりします。なお、千葉にある印西店ではMoff animal world(モフ アニマルワールド:屋内型ふれあい動物園) が隣にあって、アルパカやひつじ、インコやフクロウなどと触れ合うこともでき、動物達とのふれあいを満喫した後、保護犬カフェで一休み、といった利用の仕方ができますよ(別々の入場料・利用料が必要です)。
※「保護犬カフェ」はユナイテッド株式会社の登録商標です。
CATS&DOGS CAFE
CATS&DOGS CAFE東武伊勢崎線曳船駅から徒歩で10分にある「CATS & DOGS CAFE」。ここに集まる犬や猫はすべて地域やセンターなどで保護された子です。店内は犬カフェと猫カフェの2つのエリアに分かれていて、犬と猫がスタッフとして働きながら新しい家族との出会いを待っています。
カフェで保護犬の里親になろう!
カフェにいる保護犬を引き取るには?
カフェで保護犬に触れ合ううち「この子を飼いたい!」と出会いに運命を感じることがあると思います。そんな時は里親になることをスタッフに申し出て、他に希望者がいないか等を確認した後、引き取ることになります。大抵の場合、直ぐに引き取れるわけではなく、保護団体のスタッフと面接があったり、家にスタッフを招いたり、相性を見る準備期間を設けたり、様々なステップが必要になります。
- 保護犬との相性
- 家族構成や住居形態(一軒家かマンションか。持ち家か賃貸かなど)
- ペットの飼育経験や現在飼っているペットのこと
- 里親になる人の職業、勤務形態など
- ワクチン代や医療費の負担、避妊の義務
- 狂犬病予防接種や自治体に対する登録の義務
- マイクロチップ装着、IDデータの登録
- 家族と引き取る犬の写真撮影、SNSへの投稿
- 団体に対する定期報告の義務
- 病気を抱えている場合、治療を続けること(病院から完治証明を貰う)
保護犬の里親になるには、団体が決める制約事項や条件を全てクリアする必要があります。こちらに列挙したのは里親になる条件の一部です。なかなか厳しく、また無償で里親になれる訳ではないので驚く人も少なくありません。ワクチン代や病気の検査・治療代としておおよそ2~3万円程度の負担を求められることが多いようです。保健所などが開催する譲渡会の方が保護犬を簡単に引き取れる、と思う方も多いでしょう。ですが再び捨てられたり、虐待など心無い扱いをされないように、という趣旨で条件が課されていますから、そうしたことを理解した上で保護犬の里親になることを検討してみてください。
保護犬のカフェを応援しよう!
里親にはなれないけど力になりたい!という方は「寄付」という形で協力することができます。寄付するものとしては、ペットグッズ、ペットシーツ、マナーウェア(オス用、メス用)掃除道具、ゴミ袋などの消耗品、お金など様々です。
特にドッグフードは毎日消耗するものなので、支援する前に与えているメーカーやドライかウェットなどの確認をしてもらえると、とても助かるとのことです。たくさんは必要ないけれど、支援してもらえると助かるものでは、消臭剤、除菌のできるシートやスプレー、養生テープ、介護用ハーネス等。
団体に問い合わせて、どんな寄付を募っているのか聞いてみるといいですよ。また、ボランティアのスタッフやトリマー、ドッグシッターや躾ができるスタッフを募集していることもあります。こうした技術面で応援するのもひとつの方法ですね。
保護犬のカフェについて皆さんが思うこと
皆さんから寄せられた保護犬に会えるカフェへの思いをご紹介します!
女性 20代
私は保護犬のカフェというものが増えてきたことはとても良いことだと思います。近所にもここ最近出来たので行ってみたのですが、たくさんのわんちゃんと触れあえることができて、実際遊んだり触れあうことによりもともとわんちゃんの里親になるつもりの方はもちろん、そのつもりではない方でも気軽に体験できることで飼ってみよう!となる方も多くいらっしゃります。
保護犬の譲渡会などよく施設などでありますが、わからないとなかなか行く勇気が出なかったりとする方もいると思いますがカフェということで気軽に見に行くことが出来るというのが大きなメリットだと思います。
女性 30代
最近話題の保護犬カフェはこれから愛犬を迎える為にはとてもいい施設だと思います。新しい家族を保護犬から…と思う方も多いのも事実です。でも実際に保健所に行って…と思うとなかなか踏ん切りがつきません。どうしても保健所はマイナスのイメージがついてしまいます。
保護犬カフェはわんちゃんのリラックスした姿や他のわんちゃんとの過ごし方も見れて、マイナスのイメージは感じません。わんちゃんも新しい飼い主さんもストレスなく出会える素敵な場所だと思います。
女性 40代
出会いの機会がない、出会うまでの条件が厳しい・・・そんな犬達と飼い主候補の方々が、出会いやすくなる手段として、また、里親になれなくても何らかの寄付ができそうな手段としてはありなのかな?と思います。ですが、我が家の大変フレンドリーな気質で、見ず知らずの他人に声をかけられたら愛想しちゃうような子でも、「そうする事で飼い主が喜ぶから」という義務にのっとっているシーンもありますし、ペット保護犬に出会えるカフェにいる子達も、ペットショップの子同様、そんな無理をしていないかな?と心配します。
保護犬になってしまうまでに、何らか、人間に裏切られたという事情も察して当然ですから、カフェのスタッフ的に演出されているのに抵抗がないともいえません。でも、人間のエゴで保護犬になった子達が、ずーっとシェルターに入っているよりは、新しい家族と出会えて幸せになれるならそれがベスト。
複雑な心境ですが、保護犬カフェに子達が幸せであって欲しいと願うばかりです。
女性 50代
保護犬のためのカフェ、保護犬が幸せになれるカフェ。保護犬は心や身体に傷を負った子たちです。保護犬がカフェに訪れる人たちを癒す場所ではなく、保護犬が新しい家族にめぐり会える幸せな場所にして下さい。単に犬がいてかわいいカフェではなく、保護犬活動、殺処分の現状をきちんと知ることができる場所にして下さい。犬を飼いたいから保護犬カフェに行ってみようというくらい増えてほしいです。(保護犬に出会えるカフェが必要なくなることが一番ですが・・。)
店内がおしゃれで、カフェメニューが美味しいセンス良い保護犬カフェが東京にできたら、テレビ取材どんどん来ると思います。
男性 30代
まとめ
気軽に利用できて、好きなだけ沢山の犬達と触れ合うことができる保護犬がいるカフェ。まだまだ改良点も多いですが、それでも殺処分0を目指して起こした保護犬カフェはのびしろも十分にあります。
辛い過去を負っている犬達でも、訪れた人達を愛くるしい表情やしぐさで出迎え、無邪気な姿を見せてくれます。楽しく癒されながら大切な命を助けることができる保護犬カフェをぜひ利用してみてください。
そして小さなボランティアをしてみませんか?貴方のちょっとした気遣いが、かけがえのない命を救うことに繋がるかもしれません。
ユーザーのコメント
30代 女性 ハッピー☆
犬は、猫より感情が豊かだと思います。ですから、辛い思いをしてきたワンちゃんにとっても、素敵な出会いがある場所かもしれないですよね。
私も子供を連れて行ってみたいです。
30代 女性 チャッキー
譲渡会のようなものは気軽には行けない雰囲気ですが、お茶を飲みながらワンコと触れ合って、もしかしたら相性がとても良い子と出会えるかもしれないので、とてもよいアイデアだと思いました。素敵なご縁をつかめるワンコがどんどん増えますように願いたいです。
20代 女性 スー
30代 女性 ぐーみん
保護犬カフェにも足を運びました。目が見えない子や母犬から育児放棄された子、ブリーダーから保護された子など、みんなさまざまな事情を抱えながらも一生懸命生きてました。ボランティアの方がやってる保護犬みたいに条件を厳しくしてお迎えすることは凄く大変ですが、それぐらいの覚悟を持って飼ってあげなきゃいけない!と言うことを忘れずに、保護犬カフェで現状を見て、実際触れ合ったりして、みんなに幸せなお家が見つかるといいですね。
50代以上 女性 えーびー
ストレスの多い社会に生きる現代の私達にとって、ペットは精神的な癒しをくれ、触れあうことで医学的にも相乗効果があることが証明されている存在です。人間の事情で家族を失った保護動物が、再び安心できる家庭に迎えられる可能性を提供できるのが「保護犬カフェ」だと思います。
保護犬を迎えるには、それなりの理解や覚悟も要り、費用もかかり、何より命を迎え受けるという熟考を要し簡単ではないですが保健所や動物愛護センターなどよりも、気分的にも気軽に利用できそうで、譲渡数が増えることを祈ります。動物好きだけどペットが飼えない状況の方々も、物品寄付というボランティアもできそうですし。社会をより良い方向へ進めるこういうシステムはどんどん発展・全国展開してほしいです。
本当は保護犬の収容施設がなくなり殺処分など命が粗末に扱われることがなくなることが理想です。しかし、人間の人生にも、千差万別の変化や予期せぬハプニングが起こり、断腸の思いで愛するペットを手放さざるを得ないことが発生することがあります。
賛否両論あるとは思いますが、先進国の中でも殺処分頭数が多く譲渡目的の保護施設も民間任せで運営資金も潤沢とはいかず、まして動物愛護法なる法律は肝心の執行機関がない全く意味のないザル法という悲惨な状況が続いている日本では、私達人間に癒しをくれる動物達の幸せを担保するためにも、例えこの取り組みの効果が微少だとしても、ゼロでない限りやるしかないでしょう。
40代 女性 匿名
小さい子から老犬、犬種もさまざまです。
お茶を飲みながら沢山の子と触れ合うことが出来、とても癒されます。
我が家は今年8歳になる子を迎えましたが、この子に出会えとても幸せです。
40代 女性 taatamin
10代 女性 ぽめくる
女性 colo
カフェは気軽に訪れることができるけれど、引き取りたい場合の手続きはしっかりしているので安心ですね。記事に書かれている義務がなかなか細かくて、初めて行き初めて引き取りたいと思った人は躊躇ってしまうかもしれません。
SNSへの投稿などは引き取られた後のことを知るツールとして使いやすいかもしれませんが、人によっては非常に負担になってしまいます。こういうものは相談の上考慮してもらえると思います。メールで定期的な写真添付など。
保護犬カフェの応援の一環としてペットシーツを贈ったことがあります。毎日使うものなので消費は半端なく多いそうで、数多くあっても困らないそうです。
女性 ムツコ
物資での支援もできるようなので、早速家族に相談してみたいと思います。
30代 女性 匿名
犬は昔から好きだし、でも夫婦揃って子犬を買う、という感覚はありませんでした。
譲渡会なども調べたりはしましたが、結構条件も厳しく、また小型犬は少なく、そんな時に知ったのが保護犬カフェでした。
病気を持って生まれた子や、繁殖犬として生きてきた子が多く、人懐こい子が多かったです。
その中でも、私が迎えた子は、人見知りも激しく、臆病な子でした。
カフェには色んなタイプの子がいて、自分のライフスタイルに合った子を探すにはいいと思います。
飼えなくても、通う事で人に慣れていく子も多いですし。
もっと広まればいいな、と思います。
40代 女性 さゆりん
女性 匿名
条件をクリアして覚悟を決めてから譲り受けているので、手離す人も少ないのではないかと思います。
様々な事情で保護犬になった子達に幸せになって貰いたいです。
20代 女性 匿名
八王子市という端の方ですが(笑)
こちらは20名ほどが入れるスペースで
アットホームな環境でした!
おひとり様も多くわんちゃんたちも
甘えん坊な子がたくさんいて可愛かったです♡
猫ちゃんたちも自由に歩き回り撫でさせてくれました♡
30代 女性 ひまわり
もちろん迎え入れる際は本気で考えなければいけませんが、そもそも出会い自体が無ければいつまでも保護犬のまま。私は保護犬カフェに大賛成です♪
女性 ゴン吉
いつも思っているのですが、保護犬を扱うところに犬専門の心の医師か専門家がいれば、その犬ごとの注意点も知ることができ、より受け入れやすくなるのではないかなと思います。
女性 しめさば
50代以上 男性 マルポメチワプー
女性 A
のが現実だと思います。それをカフェなどで気軽に触れ合うことができるなんて、
保護に興味が出る人も増えてくると思いますね。行ってみたいです。