犬の鬱について
犬が鬱になる原因とは?
皆さんは『犬』という生き物を思い浮かべるとどんなイメージになりますか?
きっと多くの方は『忠実で人が大好き』や『陽気でいつも楽しそうに走り回ってる』と、そう思うでしょうし、実際その通りです。
老人や病気の人の心を癒やすセラピードッグとして活躍するワンコも沢山いますしね。
でも、一見明るく振る舞っているワンコでも私達人間と同じように鬱になってしまう子がいるんです。
頭が良い故に心が傷付きやすい一面も
犬が鬱状態になってしまう原因はいくつかあるようなんですが、良くある原因としては、いつも飼い主さんの機嫌が悪く、時として感情を犬自身にぶつけてしまうといった行動から
「自分はご主人様から嫌われてしまったのかもしれない」と思い込んでしまい、結果的に鬱になってしまったりすることも。
また、飼い主さんの家庭内でケンカが絶えなかったり、雰囲気が険悪だったり暗かったりする場合でも、犬は場の重い空気を感じとって気持ちが沈んでしまうのだそうです。
犬は頭が良いが為に飼い主さんの言動に左右されやすく、また傷付きやすいのでしょうね。
一番の原因は飼い主さんの留守
もちろん上記の2点も主な鬱の原因ではあるのですが、犬の鬱の一番の理由は実はどの飼い主さんにも当てはまりやすいんです。ズバリそれは『飼い主さんの留守』なんです!
群れの中で生活してきたから孤独は苦手
犬は同じくペットの代名詞である猫とは違い、もともと犬は集団の中で生活をしてきた生き物なので基本的には独りでいる事を嫌がりますし、また猫と違って一人で遊ぶのも苦手な生き物なんです。
だから長時間飼い主さんと離れて独りでいる状態が続いてしまうと、犬は分離不安から鬱病へと進行してしまう可能性があるんです。
我が家も一人暮らしをしている時や、結婚後も夫婦共に働きに出ている為に愛犬のプシュケには日中の間は留守番をさせていますので、とても他人事ではありません。
愛犬の鬱の危険度チェックリスト
次に自分の愛犬が鬱になっていないか気になる飼い主さんの為に、鬱の傾向が見られると現れてくる症状を3段階形式で挙げてみましたので参考にしてみて下さい。
危険度(1)
呼びかけに反応しない
今までは名前を呼べば尻尾をブンブン振りながら喜んで来てくれていたのに、最近は名前を呼んでも反応が薄かったり、下手をすると来てくれなくなった。
狭い所に佇むようになる
犬はもともと狭い場所にいると落ち着く傾向にはありますが、飼い主さん達が居る場所から離れて1人で狭い所にうずくまって寝てしまう等、人から避けるように隠れてしまう。
危険度(2)
食欲の低下
加齢でもなく体調も特は問題がないのに、前よりもご飯を食べなくなったり大好きだったはずのオヤツやご馳走を目の前にしても喜んでくれなかったり興味を示さなくなってしまう。
下痢気味
下痢を繰り返してしまう。
特に思い当たる原因がないにもかかわらず下痢をしてしまう場合、その状況を繰り返す場合、下痢をしてしまう多くの原因は精神的なものなのではないかとされています。
危険度(3)
自傷行為をする
自分の被毛をブチブチと毟り取る所から始まり、そこから進行すると前足を何度も噛み付いたり地面に頭を擦り付けたりといった自傷行動を繰り返してしまう。
遠吠えを繰り返す
時間を問わず毎日のように何時間も遠吠えを繰り返してしまい、飼い主さん達の日常生活にも支障をきたしてしまう。
欝になった時の対処方は?
ではもし皆さんの愛犬が鬱になってしまったらどう対処したら良いのでしょうか?
こまめに外の空気を吸わせてあげる
犬種や愛犬の性質によって散歩の量は違いますが、それ以外でも朝の出勤や外出する前の5~10分間だけ軽く散歩してみてはいかがでしょう。
その他にも、洗濯を干している時に一緒ベランダに出してあげたり、ゴミ出しをする時に家の外に連れて行ってあげるなど、こまめに外の風を当たらせてあげたり、地面の感触を感じたりするだけでも、ワンコにとはっては気持ちがリフレッシュしてくれます。
オヤツで刺激を与えてあげる
もし食欲があるワンコなら、愛犬が好きそうなオヤツを数種類ほど用意してあげて、日替わりで留守番の前や留守番の後のご褒美として与えてあげれば、
「今日は何を食べさせてもらえるのかな?」と自然とワクワクした気持ちになり、元気を取り戻してくれるかもしれません。
お留守番の負担を軽減する方法
犬が鬱になってしまう一番の原因として挙げられている、日々の長時間に渡るお留守番による精神的な負担を、少しでも和らげてあげられる方法をいくつか挙げていきます。
テレビやラジオをつけておいてあげる
誰の声も聞こえない静かな空間で、独りきりの留守番をさせてしまうのは淋しいのではと思う方は、テレビやラジオを流したままにしといてあげるのはいかがでしょうか?
飼い主さんは居ないけれど、人の声があるだけでも効果があるかもしれません。
因みにアメリカのサンディエゴでは、なんとワンコの為だけの専用チャンネル(有料)が存在するんですよ!いつか日本にも導入して欲しいですね♪
癒やし系の音楽を流してあげる
人間と同じように、自然の音やオルゴール集といったヒーリングミュージックをリピート再生する等して留守番中かけておくと、ワンコも穏やかな気分になります。
アロマや犬の落ち着く香りで満たしてあげる
目や耳だけではなく嗅覚面でも癒やしてあげたい方は、ラベンダーなどのワンコでも大丈夫なアロマを上手に利用してみるのもお勧めです。
ただし、ワンコによってはアロマが苦手でかえって逆効果になってしまう場合もありますので注意して下さいね!
ペットシッターを頼む
毎日は無理かもしれませんが、週のほとんどを長時間独りにさせるのに対して罪悪感を覚えてしまう方は、思い切って週に1〜2回のペースでプロのペットシッターさんにお願いして、寂しさを少しでも癒やしてあげるのも良いのではと思います。
犬の習慣性を利用する
これは私が実践している事なんですが、帰宅をしたら荷物を片付けたり休んだりする間もなく自分の事は全て後回しして、玄関先で出迎えくれる愛犬をその場でワシワシ撫でまわし
「ただいま!ほ〜らお散歩だよ!」と、まるで留守番のご褒美のごとく速攻でお散歩に連れて行き、帰宅をしたら間を空けずにご飯を与えています。
単純な事ではありますが、これを繰り返す事によって、
「お留守番を頑張ったら楽しいお散歩に連れて行ってもらえて美味しいご飯をもらえる」
という習慣性が身に付くので前向きにお留守番を頑張ってもらえるんです。
中には、この行動の繰り返しから分離不安になってしまう場合もありますので様子を見ながら行ったほうがよいケースもあります。
遠隔操作でコミニュケーションを取る方法も!
離れていても愛犬を寂しがらないカメラの登場
飼い主さんの留守中でも愛犬の様子を常に確認する事ができて、遠隔操作でオヤツや声がけをしてあげられたら良いとは思えませんか?
中央システム技研という会社が出した『remoca リモカ2 水飲み器一体型ネットワーク カメラ』は上記の2点を叶えてくれるんです!
決めた時間にご褒美を与えることができる操作や、スピーカーから飼い主さんが声をかける事ができるので、留守番中のワンコも安心して過ごす事ができるんです。
まとめ
一見すると元気いっぱい走り回り飼い主さんに忠実で人を癒やしてくれるワンコですが、頭が良いが上に飼い主さんの気持ちを感じとりやすく、些細な言動に敏感に反応するデリケートな生き物なんです。
また元来群れの中で生きてきた生き物なので独りきりでの留守番が続くといった状態が続くと鬱になってしまう子も少くはありません。
なので、少しでも留守番による心の負担を軽くする為に、私達飼い主側は愛犬の為にできる限りの工夫をしてあげる事が大切なんですね。