犬の介護食って具体的にはどうすれば良い?その種類や選び方、おすすめ商品まで

犬の介護食って具体的にはどうすれば良い?その種類や選び方、おすすめ商品まで

愛犬に介護食が必要となるのは、どんなときだと思いますか?病中や病後で食が細くなっているときや、年齢に伴い体の機能が低下して食事を摂ることができないときなど、介護食が必要な場面は意外と多いものです。そこで今回は、犬の介護食について種類や選び方などご紹介しますので、愛犬に介護食が必要になったときの参考にしてくださいね!

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犬の介護食ってどんなもの?

スプーンで食事をする犬

犬も人間同様に年を取ると、介護が必要となることがあります。もちろん元気でピンピンしている老犬もたくさんいて、介護食と言ってもピンとこないかもしれませんね。

しかし、どんなに元気な老犬であっても個体差はありますが、ADL(日常生活動作)の低下は避けて通れないものです。

また、老犬に限らずすべての犬に起こりうるのは、大病を患い闘病生活を余儀なくされることです。疾患によってADLの低下が起こり、犬の介護が必要となることは珍しいことではありません。

ADLが低下すれば、歩行や排泄、寝返りをうつといった動作が難しくなるだけでなく、食べものを咀嚼(そしゃく)することが難しくなったり、嚥下(えんげ)機能が低下して、上手に飲み込むことができなくなってくるため、介護食が必要となります。

犬の介護食は消化によく、胃への刺激も少なく、飲み込みやすい形状のものです。様々な種類があり、スープのような流動食から、ぬるま湯で溶かして食感を調整できる粉末状のもの、ペースト状のものなど、愛犬の状態に合わせて選んであげることが大切です。

もちろん、自分でしっかり食べることができているうちは、介護食に頼る必要はありません。しかし、愛犬が食べるのが遅くなってきた、食べている最中にむせる、食べにくそうといった様子がみられれば、咀嚼や嚥下機能が低下してきているのかもしれません。

咀嚼(そしゃく)機能の低下

犬は基本的に飲み込める大きさのものは丸飲みしてしまう習性があり、人間のように「消化しやすいように食べものを噛み砕く」ということはありません。もともと犬の胃酸は人間に比べて強力なので、咀嚼しなくても消化することができます。

これだけ聞くと、じゃあ、犬の咀嚼機能が低下しても問題ないのでは?と思うかもしれませんね。しかし、老犬になるとADLの低下だけでなく内臓の機能も低下します。今まで以上に胃に大きな負担がかかるため、介護食を用意してあげる必要がでてくるのです。

嚥下機能の低下

嚥下機能が低下するというのは、口腔内、咽喉、気管、食道、胃といった様々な器官が何らかの原因で機能しなくなってしまうことで起こります。もちろん、器官に問題がなく筋肉の衰えや神経伝達の異常といったことが原因であることも。

犬が飲み込むことができなくて食べることを諦めてしまったり、食べることに時間がかかって途中で疲れてしまったり、食べやすいものだけしか食べないといったことが起これば、1日に必要な食事量を摂ることができなくなって、低栄養や脱水を起こしてしまうことにもつながります。

また、食べものを喉に詰まらせて窒息したり、食べものや胃の逆流物が気管に入り込み誤嚥性肺炎を引き起こしてしまう危険性もあるのです。

  • 犬のADLが低下すると、咀嚼や嚥下機能なども低下する
  • 介護食は食べやすく消化しやすいもの
  • 日頃から愛犬の食事の様子を観察することで、介護食に切り替える判断ができる

犬の介護食の種類と選び方

舌なめずりするダックスフンド

愛犬は食べることが大好き!という飼い主さんも多いのではないでしょうか。犬にとって食べることは、大きな楽しみの1つです。介護食になったとしても、できればその楽しみを奪いたくはないものですね。

犬の介護食にはたくさんの種類があるので、愛犬にどの介護食を選んであげればいいか、種類や選び方について見ていきましょう。

犬の介護食の種類

  • ドライタイプ
  • ウェットタイプ
  • ペースト、パテタイプ
  • ゼリー、プリン、ムースタイプ
  • 粉末タイプ
  • 流動タイプ

犬の介護食の種類は、ドライフードやウェットフードタイプといった粒状のものや、舐めるだけで食べられるペーストやパテタイプ、喉の通りが良いゼリーやプリン、ムースタイプ、食感を自由に調整できる粉末タイプ、固形物が除去された流動タイプと様々です。

犬の介護食は少量でもしっかり栄養が摂れるように考えて作られていますが、これらの介護食以外にも、栄養価の高い退院サポートやパピー用のフードを与えることもできます。愛犬の子好みや、健康状態に合わせて選んであげるといいでしょう。

犬の介護食の選び方

では、犬の介護食はどのように選べばいいのでしょうか。柔らかく食べやすい介護食を利用することは、様々な負担が軽減されてとても有効的ですが、選び方を間違えると「負のスパイラル」に陥ってしまうことも。

介護食によって犬の噛む回数が減り、筋肉や骨が衰えて咀嚼や嚥下機能の低下に拍車がかかり、胃の消化機能も衰えます。衰えていくため、更に柔らかい介護食を与える...といった悪循環になってしまうのです。

介護食を選ぶポイントをご紹介しますので、負のスパイラルに陥らないように愛犬に適した介護食を選んであげましょう。

噛む力も飲み込む力もあるならドライタイプやウェットタイプ

犬の体の状態が寝たきりであったとしても、自分でしっかり噛んで食べることができ、飲み込むこともできるのであれば、ドライタイプやウェットタイプの介護食がいいでしょう。

食欲もあるのであれば、通常のドライフードやウェットフードでも問題はありません。

「噛む」ということは、筋肉や骨を刺激するだけでなく神経への刺激にもなります。噛む力や飲み込む力を衰えさせないためにも、自分で食べられるうちは「におい」「粒の大きさ・形・食感」「味」といった愛犬の嗜好性の高いものを介護食にしてあげましょう。

犬の歯が悪くて食べにくそうであれば、ドライタイプをふやかしてあげたり、ウェットタイプを与えるのもOKです。

噛みにくそうならペーストやパテタイプ

愛犬の歯が悪い、歯がない、噛む力が弱いといった場合では、ペーストやパテタイプの介護食でもいいでしょう。

水分をあまりとらない場合でも、水分が多く含まれているペーストやパテタイプの介護食であれば水分補給も同時に行うことができますね。

また、顔を自分で持ち上げられれば問題ありませんが、寝たきりなどで顔を持ち上げる力がない場合は、食べやすいように愛犬の体を少し起こしてあげることで、喉や食道に詰まってしまう危険も減りますよ!

飲み込みづらそうならゼリーやムースタイプ

ゼリーやプリン、ムースタイプの介護食であれば、喉の通りがよく、飲み込みづらそうな愛犬でも食べやすいです。

トロミが強く器官に入りづらいため、誤嚥性肺炎のリスクを軽減することができますが、飲み込む様子をしっかり観察することが大切です。

ゼリーやプリン、ムースタイプの介護食も水分を多く含むため、あまり水を飲まない愛犬に栄養と一緒に水分を摂ってもらうことができます。

日々状態が変化するなら粉末タイプ

噛む力も飲み込む力も弱くなったものの、愛犬の状態が日々変化するようであれば、粉末タイプの介護食で調整してあげるようにしましょう。

粉末タイプの介護食は、流動食のように使用することもできれば、ペースト状のように使用することもできます。

犬が食べていると実感できるように、調子の良いときはペースト状にしてあげたり、調子が悪くペースト状のものでも食べるのが難しければ流動食にしてあげるなど、食事に変化をつけてあげることができます。

飲み込む力が弱くなったら流動食

自分で飲み込むことが難しい、自分で食事を摂ることができない、固形物をまったく受け付けないといった場合では、流動食にしてあげるといいでしょう。市販の流動食は少しトロミがあり、犬の嗜好性が高い味付けになっています。

ネット上には流動食をはじめとする、愛犬のための介護食の手作りレシピもたくさん紹介されています。

毎日市販の介護食では味気ないな、と思ったときや、愛犬のためだけのスペシャル介護食を作る参考にしてみてはいかがでしょうか。

  • 負担をかけないようにと過剰に心配すすぎると、負のスパイラルに陥ることもあるので注意
  • 介護食は噛む力や飲み込む力、食欲など愛犬の状態を考えて選んであげる
  • 状態によって介護食を使い分けたり、手作りの介護食などで変化をつけてあげてもOK!

犬の介護食おすすめ6選

フードが入った器の横で伏せる犬

どんな状態であっても、愛犬が食事を食べないと心配になりますね。少しでもいいから口にして欲しいと、いろいろ工夫をされることでしょう。

ここでは、食事介助に使用したアイテムなども含め、おすすめの介護食をご紹介します。愛犬の介護食選びの参考にしてくださいね。

DHC パクッといきいき食欲ゼリー チーズ味

【3個セット】DHC パクッといきいき食欲ゼリー チーズ味 130g 愛犬用
¥765円(税込)

高齢犬だけでなく、食欲が落ちているワンちゃんにもおすすめなのが、噛まなくても食べられるゼリータイプの栄養食です。

フコイダンやDHA、EPA、コエンザイムQ10といった健康を支える成分が11種類も入っており、ゼリー状なので水分補給にも最適です。

もちろん、人間が食べても大丈夫な原材料しか使用していないほか、食塩や砂糖、香料、着色料、保存料なども無添加となっています。

これだけでも与えることはできますが、いつものフードの上にトッピングして使用してもOK。ただし、総合栄養食ではないので、あくまでも食事のサポートとして食べさせてあげてくださいね。

わんのはな ボーノサルテ葛ポタージュ


安心・安全にこだわり、国産天然手作り食のブランド「わんのはな」と、ペット用品の大手メーカー「ペピィ」による共同開発で作られたポタージュタイプの介護食です。

紫芋味とかぼちゃ味があり、吉野くずと山羊ミルク、天然だししか使用していないため、添加物が心配な飼い主さんも安心ですね。

とろみを調整できるので、そのまま流動食として与えることもできますし、とろみとしてふやかしたドライフードに絡めて使用することもできます。水を入れて電子レンジでチンするだけなので、とても簡単なのも嬉しいですね。

どんなわんちゃんにも最適な介護食ですが、こちらも総合栄養食ではないため、あくまでも食事のサポートとして食べさせてあげてくださいね。

ロイヤルカナン 犬・猫用食事療法食 退院サポート ウェット缶

ロイヤルカナン 療法食 退院サポート ウェット 缶 犬猫用 195g
¥1,318円(税込)

こちらのウェットフードは、介護食ではなく療法食ですが、高カロリーで栄養素も高く配合されている総合栄養食で、少量でもしっかり栄養を摂ってほしいときにおすすめです。病気や手術で入院したワンちゃん用に作られているため、胃や腸管への負担も配慮されています。

とても柔らかいペースト状で、そのまま食べさせることもできますが、チューブ栄養にも対応しているため、シリンジで直接与えてもOKです。

ただし、高嗜好性に作られているため、食べ過ぎてしまうこともあるので注意が必要です。また、本来は療法食なので、愛犬に介護食として与える場合は事前に獣医師に相談してからにしましょう。

森永サンワールド ワンラック ワンちゃんの介護食

ワンラック (ONE LAC) ワンちゃんの介護食 粉末
¥1,547円(税込)

粉末タイプの介護食です。加えるぬるま湯の量を調整するだけで、食感を変えてあげることができます。

硬めに溶いてお団子状にしてみたり、少し緩くしてペースト状にしたり、トロミのある流動食状にしたりと、愛犬のその日の状態に合わせて変化をつけてあげられるのは嬉しいですね。

もちろん総合栄養食となっており、保存料や酸化防止剤に不安となる原材料は使用されていません。ただし、コーンや小麦粉、米といった原材料が含まれているため、穀物アレルギーのワンちゃんにはおすすめできません。

デビフペット dbf カロリーエースプラス (犬用流動食)

デビフ カロリーエースプラス 犬用流動食 85g
¥640円(税込)
カロリーエースプラス 犬用ムースタイプ 65g
¥267円(税込)

デビフペットは、動物病院でも使用されることのある安心の国産メーカーです。カロリーエースプラスには、流動食タイプとムースタイプの介護食があり、総合栄養食になっているので、犬が1日に必要な栄養をこれだけで摂ることができます。

流動食タイプはそのまま舐めさせたり、シリンジを使用して与えることができ、ムースタイプはいつものドライフードに混ぜてあげたり、そのまま食べさせたり、スプーンですくって口元へ運んであげたり、もちろんシリンジを使用して口の中に直接注入してあげることもできます。

消化に良い低乳糖が主原料となっているため、ワンちゃんの嗜好性も抜群です。しかし、高たんぱく高カロリーなので、与えすぎは肥満の原因となってしまうため注意が必要です。

ある程度自分で食べることができるワンちゃんや食欲旺盛なワンちゃんでは、単独の使用ではなく他の介護食と併用してあげることをおすすめします。

森永サンワールド ワンラック 注入器

ワンラック (ONE LAC) 注入器
¥849円(税込)

愛犬の食事介助が必要となったとき、あると便利なのがシリンジ(注射器)です。注射器型の注入器は、栄養補助食やサプリメント、ドライフードをふやかしたもの、粉末状の介護食など、流動食状にすればどんなものでも使用することができ、愛犬の口の中に流し込んであげることができます。

自分で食事を摂ることができなくなってしまった愛犬には欠かせないものとなりますが、きちんと溶いてあげなければ詰まりやすく、口の中に勢いよく飛び出てしまうこともあるので注意が必要です。先端部分のお掃除も手間がかかるため、洗い替えに2~3個用意しておく必要があります。

まとめ:愛犬の体調、健康状態にあった介護食を選ぼう!

笑顔で目を閉じるチワワ

私事ではありますが、我が家の愛犬は2年間寝たきりでしたが、食べることが大好きでした。でも、高齢だったため、1度にそんなにたくさん食べられるわけではなく、高カロリーのドライフードやウェットタイプの介護食とデビフの流動食を併用していました。

噛む力は残っていたため、自分でガツガツと食べてくれましたが、たまに喉に詰まらせそうになることもあり、ゆっくり少しずつ与えることで改善することができました。

亡くなる直前には流動食しか受けつけなくなってしまいましたが、それでも食べたいという気持ちがあるのは見てわかりました。

犬は食べることに楽しみを感じています。食べることが大好きな犬が、上手に食べられなくなるというのは、犬にとっても悲しいことです。

愛犬が少しでも食事を楽しめるように、体調や健康状態に合わせた介護食を選んであげてくださいね。

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