犬の「多動症」とは?主な症状や原因について

【獣医師監修】犬の「多動症」とは?主な症状や原因について

犬の多動症という症状をご存知でしょうか?今回は具体的にどのような症状なのか、また原因は何かなど詳細をまとめてみました。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬の「多動症」とは?

獣医師と首をかしげる犬

「多動症」という言葉を聞いたことがある方は、どのくらいいるのでしょうか?やたらと活動的だったり、ウロウロして一つの場所に留まらなかったりする犬を見たことがありませんか?

このように多動症とは落ち着きがなかったり、極端に警戒や威嚇行動を起こしたりすることをいいます。問題行動の一つとしても考えられています。

多動症はどんな症状があるのか?

多動症と一言でいっても様々な症状が現れます。主な症状は以下の通りです。

  • 休むことなく動き続ける
  • 加減をせずに噛み付く
  • 常に辺りを警戒している
  • 同じところを行ったり来たりする
  • 排泄したいと思ったらすぐその場でする
  • 破壊行動
  • 慣れるまでに時間を要する
  • 衝動性がある

わかりやすい例でいうと、ケージに入れるとずっとピョンピョンと飛び跳ねて出ようとする、他の犬を怖がるので何度もコミュニケーションを取らせようと他の犬に毎日に会う機会を作るが、全く慣れないなどのケースが挙げられます。

また、興奮状態になるとなかなか落ち着きを取り戻すことがありません。飼い主さんの指示を聞くことができず、体を触られたり抱っこされたりすることを拒むようになります。

犬の「多動症」その原因とは?

頭を出して覗き込んでいる犬

犬が多動症を引き起こす原因は一概にコレとは言い切れません。もともと遺伝的なもので活動性が他の犬よりも高い場合や、精神的な病気によるもの、また社会化がうまくいかなかったことによるものなどが挙げられます。

“うちの子、いつも落ち着きがないな〜”と思っていて獣医師に診てもらうと、実は多動症だったと判明するなど、素人目ではなかなか判断が難しいものです。さらに精神的な病気の場合は、注意欠陥疾患(いわゆるADHD)の可能性もあります。

注意欠陥疾患(ADHD)とは

注意欠陥疾患とは発達障害の一種です。すぐに約束や期限を忘れてしまったり、イライラしたりなどの症状が見られる障害です。人間のADHDは最近よく耳にするようになりましたが、近年では犬にもADHDの障害があると認められるようになりました。
しかし、言葉を発することができないため判断が極めて難しいといわれています。

犬の多動症の対処法は?

重ねられた犬と人間の手

もし愛犬が多動症ではないか?と思った際、どのような対処法を行えば良いのでしょうか?

運動や遊びの時間をつくる

活動性の高い多動症の犬には、日々の生活の中で運動や遊びの時間をつくってあげましょう。

ご褒美は落ち着いているときに

しつけなどご褒美をあげるときは、なるべく犬が落ち着いているときに与えてください。飼い主さんの指示に従ったときのみとして、それ以外は与えないようにします。

犬の要求に応じない

犬に〇〇してほしいと要求されても応じずに、大人しくなるまで待ちましょう。声をかけるなどのリアクションも控えてください。

興奮しやすい犬には静かな環境で

すぐに興奮したり、興奮すると手がつけられなくなったりするような犬であれば、静かな環境でしつけや訓練を行うと良いです。

注意を反らせる物を見つける

犬が興奮状態になったり、落ち着きがなくなったりしたときに、注意を反らせるもしくは行動を中断させられるような物を見つけましょう。

※上記の対処方法は自己判断で行うのではなく、専門医などに相談した上で実施してください。

まとめ

病院で聴診器を当てられている犬

今回は犬の多動症についてご紹介しました。ストレスなどの精神的なものだったり、子犬の頃に社会化がうまくできなかったりした場合であれば、訓練で改善する可能性もあるでしょう。

もし、“うちの子、やたらと落ち着きがないけど大丈夫かな?”と不安があれば、まずは病院へ相談してみましょう。

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