ドッグダンスとは
一言で言うと、わんちゃんと飼い主が音楽に合わせて踊ることです。音楽のジャンルもさまざまで、犬種・個体の特徴・身体能力に合わせたトリック(技)やムーブ(動き)など、ハンドラーである飼い主がコマンド(指示)を出し、愛犬と一緒に楽しむドッグスポーツです。
ドッグダンスと言えば、「ボーダーコリーやラブラドールレトリバーが格好良く踊っている」そんなイメージがあると思うのですが、最近ではドッグダンス人口も増え、チワワ・トイプードル・ミニチュアダックスなどの小型犬が、可愛く踊りドッグダンスファンを魅了しています。
もちろん大型犬の大技は感動です。見ていて憧れます。格好いいです。年齢・大きさ・犬種に関係なく、わんちゃんと飼い主が楽しめるドッグダンスは、絆を深め、ひとつになれる幸せがあります。
ドッグダンスの簡単な始め方
ドッグダンスの基本となる「アイコンタクト」
まずはアイコンタクトの練習です。「お母さんを見てぇー」で愛犬がこっちを見るとご褒美をあげます。アイコンタクトが出来ると、愛犬への指示が伝わりやすくなります。
お散歩中にできるドッグダンスの練習
愛犬を左側につけて、リードを短く持ち、歩くスピードを揃え「ヒール(ついて)」の練習です。
お部屋でできるドッグダンスの練習
基本中の基本ですが、「おすわり」「ふせ」「おて」「おかわり」もトリックです。
愛犬の癖、行動をドッグダンスに取り入れる
甘えん坊の愛犬が抱っこを要求して足もとに飛びついてくるのなら、飛びついた行動に「タッチ」の指示語を付けていきます。抱っこが出来るぐらいジャンプが出来るのなら、「アップ」と指示し抱きしめます。ゴロンと寝ころぶのが得意なら「バーン」。後ろ足だけで立てるなら「スタンド」。愛犬の行動にコマンドを付けていき、出来ることを増やしていきます。コマンドに決まりはないので、解りやすい言葉で日常的に使っていくと覚えていきます。
ダンスに使えそうなくせ・行動をみつけるのも楽しいですよ。私が床に座っていると、なぜか我が家の次男は後ろから走ってきて背中を駆け上がり左肩に乗ります。気が済むまでしばらく乗っています。日課のように毎日する行動なので、そろそろ乗りにくるかなと気配を感じた時、「ショルダー」と言ってます。肩に乗ったらおもいっきり褒めます。ダンスの曲の終わりに決めポーズを入れて構成を考えるのですが、次男の決めポーズは「ショルダー」にしようと思っています。
おやつで誘導するだけでドッグダンスのトリックに!
愛犬に見えるようにおやつを持ち、愛犬の顔の前でおやつを持った手を大きく回すと、おやつを追って愛犬も回ります。「ツイスト」になります。おやつを持った手を身体に沿うように回すと、飼い主の周りをまわる「アラウンド」に、足の間をくぐるように誘導すれば「ウィーブ」に。おやつとコマンドで繰り返し練習し、コマンドを覚えてきたら、おやつを持っている手を少しずつ愛犬から離していきます。ハンドシグナルとコマンドだけで指示が出来るように、練習していきます。それでは実際に楽しむにはどのようにしたら良いのでしょうか?
みんなでドッグダンスに挑戦!
誰でも簡単にわんちゃんと一緒に楽しめるドッグダンス。あの楽しげな雰囲気に誘われて、「うちの子も!」と思った方もいるのではないでしょうか?そんな皆さんから寄せられたドッグダンスの体験談をご紹介します!
女性 20代
わたしはドッグダンスを半年ほどやっています。初めはもちろん全然出来なくてわんちゃんもあまり興味なさそうだったのですが、少しずつ音楽にあわせて少しずつトレーナーさんとやっていくうちにハイタッチが出きるようになったり、音にあわせてジャンプしたりまわったり出きるようになりました。最近では音楽が流れてくると楽しそうな顔をします(笑)プロの方達のようなアクロバティックなものなどは到底出来そうにありませんが、我が家は楽しい運動程度にやっているのでこれからもお互い遊びの感覚で続けたいと思います。
女性 30代
子犬時代から通っていたしつけ教室がきっかけでドッグダンスというものを知り、とても楽しそう!とやってみたくなりました。先生から色々なトリック(芸や技)を教えてもらい、おやつなどを使って愛犬にも覚えてもらうんですが、うちのわんこはおやつに執着心がそれほどなく集中力がすぐ切れるのでなかなか難しかったです。
音楽に合わせて動くのですが、動きが遅いとどんどんズレていってしまうし(笑)柴犬はきまぐれで気分屋なのでトリックを覚えてるのにやってくれない事も^^;なので、うちはお遊びの一貫として楽しんでいます♪雨の日でも室内でできていい運動にもなるし、頭も働かせるので痴呆予防にもなる事を期待して!
女性 40代
私がドッグダンスと出会ったのは、3~4年前です。通っているしつけ方教室で、わんちゃんと一緒に楽しめる「フリースタイル」を教えていただいたのがきっかけです。犬と人が一体になって、トリックや動きを取り入れ、曲に合わせてまるで踊っているかのように見せるスポーツですが、初めてその競技を見た時あまりにもわんちゃんが楽しそうで、イキイキとしていて幸せそうで・・私たちもやってみたい!と思ったんです。
何度かレッスンに通いましたが、大事なことはやはり「基本的なしつけがきちんと出来ていること」だと思いました。ノーリードでも、きちんと横について来ること。途中でフラフラと離れてしまわない集中力。何よりも一緒にいることが楽しい!と思ってくれていることが、とっても大事だと感じました。また、シニアになっても続けられるスポーツなので、アジリティーやフリスビーなどのドッグスポーツを引退したわんちゃんでも、一緒に楽しめると思います。
今はちょっとお休みをしていますが、ぴったりと横に付いて歩いている時の、あのキラキラしたおめめと嬉しそうなしっぽが可愛くてそれがとても幸せで・・・、またいつか愛犬と挑戦してみたいなぁと思っています。
女性 10代
新しい事に挑戦るすには勇気がいりますが、何か始めたいと検討している飼い主さんとワンちゃんに、ドッグダンスはいかかでしょうか?いい事だってこんなに沢山!「犬との絆が深まる、趣味を通してのお友達ができる、しつけのコツも掴める」挑戦して損はないですよ!
女性 30代
今は亡き愛犬ボーダーコリーのフリスビーの練習の練習中に、ダンスもどきになりました。可愛かったですよ〜!フリスビーは苦手?咥えたのを離したくない?そんな感じで上達しませんでしたが何故かピョンピョン飛んだり、こちらのリズムに合わせて動くようになりました。指示した方向へ向く、合図で飛び付き、「このままいけばサーカスのワンコみたいになるかも」なんて思いました。
当時はドッグダンスという言葉は浸透していなかったので、このダンスもどきを極めてみようとは思いませんでしたが、結構しばらくダンスしてました。多分、運動大好きだけどフリスビーのようにご主人と距離が生まれるのが好きじゃないワンコに向いているかもしれません。「その距離さえももどかしい〜!」と近くにピッタリ寄り添うワンコだったから、フリスビーの練習がたまたまダンスになったのかも?
ドッグダンスを本気で楽しみたい!
ドッグダンスとの出会いは、長男がパピーの頃、お出かけ中にたまたま通りかかったしつけ教室で、ガラス越しにシー・ズーが踊っているのが見えました。可愛いだけじゃない。踊れるシー・ズー。私もうちの子と踊りたい!その思いで入会しました。入会したのは、Wiz.dog Club (ウィズィードッグクラブ)です。
Wiz.dog Club 主催のドッグダンス競技会にエントリーするには、Wiz.dog Club (WDC) の家庭犬向け一般オーナーライセンス(GM)の、WDC-GMⅠベーシック以上のライセンスが必要なので、いきなりドッグダンスクラスではなく基礎を頑張りました。入会を決めた時にガラス越しに見えたペア、トレーナーとシー・ズーは、トレーナーとそのパートナー犬でした。他に、もう1頭シー・ズーと、ラブラドールレトリバーがパートナーとしていました。この2頭のシー・ズーがお手本になってくれて、まねをする事で覚えていく事も多かったです。
ベーシッククラス(基礎クラス)、アドバンスクラス(中級クラス)を終了してから、ドッグダンスクラスに進みました。WDC-GMライセンスには、ⅠからⅤまで認定ランクがあり、ベーシック・トリック・ドッグダンス・ドッグセラピーの認定基準があります。ドッグダンスのライセンスは認定ランクⅢ からになるので、GM-Ⅰ または Ⅱを取得していないと認定試験を受けられません。ライセンス取得にもやはりベーシックが大事です。
WDC-GM Ⅲ ドッグダンス 認定試験の内容は、1~2分の曲の中に5項目のトリックを入れて踊ります。構成はあらかじめ提出します。モチベーションアップのおやつを使用できます。WDC-GM Ⅳ は2分以上で10項目。モチベーションアップのおやつありです。WDC-GM Ⅴ は1~2分で15項目。モチベーションアップのおやつはなしです。トリック数を増やして、構成の難易度をあげていきます。
Wiz.dog Club ダンス競技会は、関東と関西で毎年開催されています。曲の選び方、ダンスの構成、コスチューム。見るのも出るのも楽しい大会です。ペアダンスもグループダンスも、どのわんちゃんも飼い主さんが大好きなのがよく分り、見ているだけで心が温まります。ドッグダンス競技会出場、ドッグダンスライセンス取得、目標があると愛犬と頑張れますよね。
まとめ
ベーシック・アドバンスクラスでは、おやつの為ならなんでもします!と言うタイプでもないマイペースな長男は、指示には従うのですがテンションはあまり高くありませんでした。ドッグダンスクラスになってからは、おやつもよく食べ積極的になりました。ベーシック・アドバンスは、訓練、トレーニングで「よしっ(解除)」の指示まで、緊張が続きます。特に3m離れての「まて」はハンドシグナルが威圧感を感じたのでしょう。笑みが出ると走り寄ってくるので私の顔も怖かったのでしょう。
ドッグダンスは私の好きな音楽が流れるので、自然とリラックスした表情になり教室の雰囲気も変わりました。私が楽しいと長男も楽しくなる。長男が楽しそうだと私も嬉しい。私が嬉しいと長男も嬉しそう。ドッグダンスは、訓練から練習、トレーニングからレッスンに、私と長男の意識が変わりました。次男はパピーの頃から長男と一緒に教室に通っているので、楽しく踊っている姿を見て育っています。なので何をするにも楽しそうです。長男の時よりも慣れて、私に余裕が出来たのだと思います。
楽しむことがストレス発散になります。ともに楽しめる相手が愛犬だったら、そんな幸せなことはありませんよね。「よし」は解除のコマンドですが、ドッグダンスでは「よしっ!」はガッツポーズだと、私は思います。
ユーザーのコメント
40代 女性 Haru
うちのムスコは頭がいい(親バカとでも何とでも!)けど、むら気があって頑固。やりたくないとなったらぜーったいやらない! でも、そこそこ食い意地は張ってるので、おやつは食べたい!
なので、うまくおやつを使ってノせれば、うっかり調子づいてラララ?♪とこなしちゃったりする。
お教室の先生によれば、男の子だとやる気のないコでも飼い主が「ほらほら、一緒に楽しもう? できた! すごい!」ってノせれば、その気になってやりだすけど、女の子で自己主張がハッキリしてるコは根気がいるとのこと。
人の世界も犬の世界も、共通するものがありますねぇ。
ちなみに、前回できなかったことが、次の時にはヒョイヒョイできちゃったりする。できないからと言って、覚えていないわけじゃないんですね。それを上手に引き出すのこそ飼い主の役目。どんなワンコもYDK。その子の可能性を大きく広げるのがドッグダンスだと思います。
未経験の方、ぜひ愛犬と一緒にドッグダンスのステージを見に行ってみてください!
フリースタイルとも呼ばれ、競技会なども開催されています。
パフォーマンスそのものより、飼い主さんと犬達の絆にこそ感動するはず!
20代 女性 小夏
運動不足の解消にもなりますし、飼い主さんとわんちゃんの絆の深まりますし、いいですね!
30代 女性 TIKI
以前少しだけ見せてもらったことがありますが、お互いにアイコンタクトをしながら息がピッタリでした。音楽に合わせてリラックスした雰囲気の中で愛犬と共に踊るというのは、素敵だと思いました。
女性 rarara
20代 女性 コナ
うちの犬はもうシニアの入口にいる犬ですが、出来るかな。
オヤツに目がない子だからまだまだいけそうな気はするのですが。
自分だけじゃなくて、犬と一緒に、思い通りにいかないことを成し遂げる感じが絆が深まりそうで興味ありです。
うちの犬が子犬の頃に、しつけ教室でアジリティは少し教えてもらってやっていました。元気すぎて言うことをなかなか聞かなかった子だったのですが、アジリティを一緒にやりながら今の関係性を築けたような気がしています。犬が私のことをリーダーだと認識してくれたときのことを今でもはっきり覚えています。
ドッグダンス、近くに教えてくれるところがないか、早速調べてみようと思います。
30代 女性 nico
40代 女性 おーちゃんママ
女性 ゴン吉
それにしても、記事のシーズーちゃん可愛いですね。
20代 女性 ゆず
そういう動画を見ると、私もやってみたいという気持ちにはなるのですが時間的な余裕が無いとできなそうだな〜と思います。