犬の貧血の概要
この時期、気温もグングン上昇してわんちゃんも人も体力を消耗されるかと思います。
が、ここで注意をしていただきたいのがその時の愛犬の様子なんです。
激しい息切れと運動拒否は注意
基本的にわんちゃんは運動や散歩が大好きな生き物です。ですので、少しの暑さくらいでも部屋中駆け回って遊んでいます。
しかし、冷房が効いてるのに激しい息切れを繰り返していたり、涼しい時間帯なのに毎日の楽しみな散歩を嫌がったり、途中で座り込むということが続いた場合、暑さでバテてるのではなく、それは「貧血」にかかっている恐れがあるからなんです。
わんちゃんの貧血て何?
私たち人間でもよく聞く症状「貧血」ですが、わんちゃんの貧血の場合、有名な病気名として「免疫介在性溶血性貧血」があります。
これは、免疫抗体になんらかの異常が起こる事により、体を守る為の「抗体」が赤血球が壊してしまう病気です。
免疫介在性溶血性貧血になると赤血球が減少するため、わんちゃんの体の中に十分な赤血球がなくなってしまい、体の各器官に満足の行く量の酸素を運び込むことが出来なくなってしまいます。
人間でもそうですが、「なんだ貧血か」などと軽く見るのは大変危険です。
なぜなら、貧血自体が他の重大な病気に関連する症状として出ているという可能性も否定できないからなんです!
主な症状
では次にわんちゃんの貧血の主な症状について挙げていきます。
ぐったりして元気がない
フラフラしているので、動きたがりません。いくら空調を調節していてもベッドまたは定位置から動こうともしないで大人しいまま動かない場合があります。
運動を嫌がる
身体が倦怠感に襲われてるので動きたがらなくなるので、当然散歩や遊びはしたがりません。
食欲不振
他の病気と同様に食欲がなくなり食事を拒否します。
呼吸困難
体温調節を行うよりも激しい呼吸を行い、息切れしているような様子を見せます。
口内粘膜が蒼白
貧血のチェック方法として、口の中の色を見る方法があります。口の中を開いてみてチェックしてみて、中が薄いピンク~青白くなっていたら貧血の可能性があります。
原因
そもそもわんちゃんが貧血を起こす原因は何なのでしょうか?
自己免疫性
“自己免疫性溶血性貧血”といって、体の中に入ってきた異物を攻撃してくれるはずの白血球を始めとする免疫細胞が、何かしらの理由で自身の赤血球を攻撃をしてしまって溶血が起こることがあります。
しかし肝心の自己免疫性溶血性貧血自体を引き起こしているものが何なのかは不明の場合が多いのです。
かかりやすい犬種
ここで気になってくるのが、「どんな犬種の子が貧血になりやすいの?」ですね?
実際に自己免疫性の貧血にかかりやすいとされる犬種が数種類います。
具体的に挙げていきますと、
- オールドイングリッシュシープドッグ
- アメリカンコッカースパニエル
- イングリッシュコッカースパニエル
- プードル
- アイリッシュセッター
- コリー
と言われて、年齢だと5~6歳で、男の子より女の子の方がかかりやすいとされています。しかし、他の犬種でも起こりますので好発犬種ではないからと言って安心はできません。
予防と対策
それでは皆さんの愛犬が極力貧血にならない為にはどうしたら良いのでしょうか?
ビタミン12を摂取させる
ビタミン12は血液を作り貧血を予防してくれる栄養素で、貧血の他にも成長促進や食欲増進、精神安定などの効能のあるマルチなビタミンなんですよ。
どの食材に含まれているの?
主にビタミン12を多く含む食べ物は、
牛、鶏、豚の各レバーや、貝類です。
今はレバーの入ったウェットタイプのフードも沢山販売されてますので、いつものフードにトッピングしてみてはいかがでしょうか?
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治療方法
もし愛犬が貧血になった場合、どうしたら良いのか主な治療法を紹介します。
内科治療
症状が軽くなるまで約1~2週間、肺や肝臓の血栓塞栓症や酸素不足によって引き起こされる不整脈などを念入りにモニターしていきます。
輸血
症状が重い場合は速やかに輸血が行われることもありますが、わんちゃんの為の輸血用の血液がすぐに見つけるのは大変なので比較的輸血は見送られることがあります。
外科手術
内科治療を1ヶ月以上続けているにもかかわらず症状が改善されない場合行われます。
最後に
この時期は気温の変化で体調を崩しやすくなりますが、特にわんちゃんの貧血は油断大敵なので、日頃から様子をみていてあげて下さいね。
ユーザーのコメント
30代 女性 きぃ
30代 女性 ほたる
40代 女性 ゆうか
幸い、輸血するまで重くはないので薬だけで治療しているとのこと。原因が不明で特効薬もなく完治も難しい。命の危険もある本当に恐ろしい病気だと思います。
ブログやツイッターなどのSNSで緊急で輸血を呼びかける飼い主さんも多いです。一刻を争う状況ですから、本当に大変です。もしそういう書き込みを見て、そのわんちゃん家の近くにお住まいだったら協力してあげて欲しいと思います。
20代 女性 りんご
10代 女性 宇佐花
女性 匿名
血液検査した結果、全体的の数値が普通の子の1/2しかなくて、薬をなでも聞かず…もう輸血するしかありませんでした。
お家が大好きな寂しがりやなので、輸血を毎月くらい通っていて、なんとか元の元気な状態に戻りましたが、一年半ほど経った今また貧血になってしまい、薬が効かないのでまた輸血することになりました。
舌や歯茎が白っぽくなってきたり、いつもよりハァハァしていたり、水をよく飲んだり、とにかくいつもと何か違っていればすぐに病院で診てもらうことをオススメします。
何か治る方法や薬が見つかるといいですね。
30代 男性 さとう
とても急なことでした。
食欲がなく元気がないことから動物病院へ連れて行って病名がついたようで、それからはあっという間に痩せて行ってしまったといいます。最後に私がそのわんちゃんに会ってから2カ月もしないうちに亡くなってしまいました。
そんな急なこと!と驚きました。
愛犬の変化には、過剰なくらい敏感でいないといけませんね。そのわんちゃんの飼い主さんも、すぐに動物病院へ連れて行きました。毎日点滴に病院へ通い、輸血も行っていました。
それでもこんなにすぐに亡くなってしまったのです。貧血にもさまざまあるでしょうが、うちの犬にもしものことがあったら、その飼い主さんのように一生懸命、治療も出来ることはなんでもやってあげたいと思います。
30代 女性 nico
20代 女性 ラッキー
女性 おもち
30代 女性 しっほ
2016年末にペットシーツを食べるようになり、最初は腸閉塞が原因かなぁ?と思ってましたが、原因不明の溶血性貧血でサプリと輸血を繰り返しています。
血液検査の数値以外は問題なく元気食欲はありまくりです。
サプリは効果もなく、輸血後の副作用も出たことがあります。
ワンコ自身も貧血に慣れちゃったのでちょっと間隔が開くだけで急いで輸血ーってことも。
かかりつけの病院では、ご近所の犬たちが血液提供してくれているのでとても助かってます。
口腔内のこまめなチェックと早めの血液検査はほんと大事だとおもいます。
30代 女性 しっぽ
13歳ダックス♀を飼っています。
現在は大学病院に通い薬治療を2ヶ月ほど行いましたが効果は見られず。
輸血も数回。
今後は脾臓摘出手術を受ける予定です。
大学の先生が言うには、脾臓摘出で貧血が治った子もいるが、手術してもダメだった子もいるとのことです。
年齢的なことを考えて輸血を繰り返すか悩みましたが、血液検査の数値以外は元気なのだ、手術してみようと決断しました。
長期で輸血をされている方は愛犬の為にも経済的にも早めに別の方法を検討した方がいいと思います
50代以上 女性 匿名
繰り返しても、良くなる訳はないと思い
今は
紅豆杉という漢方とステロイドと胆嚢の為にウルソの薬と漢方の入ったドッグフードで
少しずつ元気になり、まだ安心はできませんが、前の薬漬けは可愛そうです。
40代 男性 そら
13歳の高齢なので体の負担を鑑み、毎日、点滴と増血の注射を勧められました。
これが功を奏し、診断から今まで元気に生活できています。
赤血球の値は、3週間で25まで上がりました。