犬の皮膚病には種類がある
犬の皮膚病は細かく分類すると数百種類にものぼると言われていて、症状は痒みを伴う軽いものから、化膿してしまうものまでさまざまです。犬の皮膚は人間より弱くデリケートなため皮膚病にかかる確率も高いとされており、病院にかかる症状の中でも皮膚に関するトラブルは大変多くなっています。
犬がかかりやすい皮膚病を種類ごとに分けて詳しく見ていきましょう。
アレルギー性の犬の皮膚病
犬はアレルギーが原因で皮膚病を発症することがあります。食べ物や環境的なものなどが引き金となりアレルギーを発症します。
食物アレルギー
原因
犬のアレルゲンとなる食べ物は、穀物系(小麦、大豆も含む)や乳製品、鶏肉や卵、牛肉などのタンパク質が多く含まれた食品に多いようです。また、ドッグフードに含まれる添加物なども皮膚病の原因と考えられています。これらの食べ物によってアレルギーが発症すれば「食物アレルギー」だと診断されます。
症状
食べ物によるアレルギー症状として、発疹や皮膚の炎症などが体全体にあらわれますが、顔を中心に痒みが出ることが多いです。発症する年齢はさまざまで、子犬でも高齢犬でも起こる可能性がある皮膚病です。
治療法
食物アレルギーを疑う場合は、犬のアレルゲンを特定するために「除去試験食」や「アレルギー検査(IgE検査、リンパ球反応検査)」 を行うことがあります。
除去試験食とは、これまで与えていた餌や食材を一度止め、症状が改善されたら元の食事に戻して1週間ほど様子を見るという方法です。元に戻して再び症状が悪化した場合、その中にアレルゲンがあると診断します。症状が出なかった場合は、普段食べている餌や食材以外から別の皮膚病を疑います。
IgE検査やリンパ球反応検査は血液検査ですが、複数の項目をみることができます。 炎症には軟膏や抗ヒスタミン剤、ステロイドが処方されることが多いようです。
環境アレルギー
原因
環境アレルギーによる皮膚病は、「アトピー性皮膚炎」と「接触性皮膚炎」があり、日常生活の中でアレルゲン物質を吸い込んだり触れたりしたことでアレルギー反応を起こして皮膚炎を発症します。
「アトピー性皮膚炎」はハウスダストやカビなどが主な原因です。花粉に反応し、毎年同じ季節に発症する犬もいます。「接触性皮膚炎」の場合は、シャンプーや薬品系、草花、首輪、食器やおもちゃ、カーペット、金属など、日用品のさまざまなものが犬の体に触れることで引き起こされる可能性があります。
症状
アトピー性皮膚炎の症状としては、顔やお腹、四肢に激しい痒みが起こることが代表的な症状です。また、接触性皮膚炎の場合はアレルゲンが触れた部分にだけ症状が出るので、他の皮膚病との見分けもつけやすいとされています。
犬は痒さのあまり患部を激しく掻いたり舐めたりするので、皮膚が赤くなります。悪化し二次感染を引き起こせば、膿皮症などの皮膚病に繋がることもあります。かさぶたが出来て皮膚が黒く色素沈着する場合もあるので注意しましょう。
治療法
アトピー性皮膚炎には、ステロイド剤や免疫抑制剤を処方されるのが一般的です。獣医師によっては体質を改善するために「減感作療法(げんかんさりょうほう)」を取り入れます。原因となるアレルゲンを少しずつ犬の体に入れ耐性を作ることで皮膚病の症状を和らげていく治療法です。
接触性皮膚炎の場合は、原因と思われるアレルゲンに犬を近付かせない、使用しないという方法で症状を改善させていきます。炎症が出てしまった部分にはステロイド剤や免疫抑制剤投与などが処方されます。
感染(ノミ・ダニなど)による犬の皮膚病
ノミやダニに皮膚を噛まれると犬は激しい痒みを起こし、部分的に毛が抜ける場合があります。ノミやダニに噛まれて発症する皮膚病には次のようなものがあります。
疥癬症(かいせんしょう)
原因
疥癬症は「犬ヒゼンダニ症」とも呼ばれる皮膚病で、ヒゼンダニと言う疥癬虫が犬の皮膚の表面に寄生して発症します。既に発症している動物との接触や、タオルやブラシを共有することによって感染することもあるので気をつけましょう。
症状
初期段階では犬のお腹や肘、耳や目のまわり、かかとなど、主に毛が少ない部分に赤い発疹が現われ、進行すると全身に痒みを感じるようになります。激しく掻いて皮膚が傷つき出血すると、その部分はかさぶたになります。
痒みが止まらず掻くことを繰り返してしまうと、患部のかさぶたを無理矢理はがすことになります。そこから細菌が入って化膿を起こし、二次感染による皮膚病を発症させてしまう可能性もあります。発疹や痒みの他には、フケや脱毛などの症状が見られることもあるようです。
治療法
ダニやノミが原因の皮膚病である場合、殺虫効果のある薬を塗る、薬浴、内服薬の投与などの治療で犬の体からダニやノミを駆虫します。そのため、ペットを多頭飼いしている家庭では完全な駆虫が終わるまで別々で飼育しなければなりません。ダニは犬の体だけでなく家の中でも生息します。犬同士だけでなく犬から人にもうつるため、家の中も駆除作業をする必要があります。
毛包虫症(もうほうちゅうしょう)
原因
別名「ニキビダニ症」や「アカラス症」とも呼ばれる皮膚病で、寄生虫の毛包虫が母子感染をして発症します。
体質やホルモンの異常、免疫力の低下などがきっかけとなって、体内の毛包虫が異常に増えることにより症状が現れます。中には親犬から感染されていても症状が出ないままの犬もいるようです。
症状
代表的な症状は痒みを伴わない脱毛です。犬の皮膚が赤くただれる、膿のたまった水疱(膿疱)が現れるという症状が出ることもあります。悪化すると二次感染により「膿皮症」という皮膚病を引き起こし出血し、黒いかさぶたが出来ることもあります。
症状は全身に出る場合もあれば、感染部とその周辺だけの場合のどちらもあります。子犬の場合は治癒することがほとんどですが、成犬以降に全身性のアカラスになった場合は治癒が困難になります。
治療法
皮膚病の原因が毛包虫症で、部分的に症状が出ている程度なら、1~2か月くらいで自然に治ることもあります。全身に症状が出ている場合や皮膚が化膿している場合は自然治癒が難しいため、薬浴や投薬(主に内服薬)での治療を行います。
毛包虫症は遺伝が関係してるので予防は難しいですが、母犬の感染歴や体質を知っておくと対処しやすくなるでしょう。
ツメダニ症
原因
肉眼では見えないほどの小さなツメダニが犬の体表に寄生し、体液やリンパ液を摂取しながら繁殖する寄生虫が原因の皮膚病です。ツメダニが感染している犬との接触により発症し、主に若い個体に感染するという特徴があります。
犬には「犬ツメダニ」、猫には「猫ツメダニ」、ウサギには「ウサギツメダニ」が感染し、違う動物同士ではうつることはありません。人にも寄生することがある人獣共通感染症です。
症状
ツメダニ症の最大の特徴は、大量のフケやかさぶたです。特に背中に多く発生します。耳の後ろや股間、腹部、しっぽの付け根に出ることもあります。
フケの元はツメダニが産卵した卵の殻や、脱皮した皮と犬の皮膚が混ざったもので、大量のフケのように見えます。
他の皮膚病ほどの激しい痒みは出ませんが、初期に毛艶がなくなる、毛が抜けるいう被毛の変化が現れます。発疹が出て初めて犬の異変に気づくということも多いようです。
治療法
ツメダニが原因の皮膚病には、薬用シャンプーやスポット剤による殺虫を行います。ただし、スポット剤は犬の皮膚に負担がかかることもあり副作用の心配もあります。市販で購入することも出来ますが、安易に利用せず、病院で処方してもらったものを使うようにしてください。
ツメダニは犬に寄生していなくても10日は生存すると言われています。家庭内に潜んでいることも十分考えられますので、室内衛生管理と殺虫作業も怠らないようにしましょう。
疾患による犬の皮膚病
犬の皮膚病には細菌(常在菌)やカビなどが原因で発症するものもあります。普段は体内にあっても特に影響ないのですが、何らかの原因で異常に増えてしまうことで、皮膚にトラブルを引き起こします。
マラセチア症
原因
常在菌「マラセチア」が脂質を養分にして増殖し、悪化して起こる皮膚病です。犬の免疫力が落ちたり、ノミやダニに噛まれたりして皮膚のバリア機能が弱ると、皮膚温が上昇し皮脂の分泌が増えます。これによりマラセチアが活動的になり炎症に繋がります。
炎症部分の掻き壊しや舐めすぎにより皮膚環境が悪い状態の時にもマラセチアが過剰に増殖し、皮膚炎を発症します。
症状
マラセチアによる症状は発赤やフケの他、強い痒みがあり、患部がベタついて独特な臭気を放つことが特徴です。発症部位は、犬の「顔面部」「四肢全体」「内股」「指の間」「わきの下」「肛門回り」など全身にわたります。長引くと皮膚が厚く硬くなったり、黒っぽく色素沈着したりし、脱毛も引き起こします。皮膚病だけでなく、外耳炎を引き起こす場合もあります。
治療法
抗真菌薬の投与やマラセチアに効果のあるシャンプーで洗浄し体表のマラセチアの数を減らします。
元々アレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎などの皮膚病を持っている犬は、細菌性の皮膚炎も発症しやすく、なかなか治らないため完治というよりはコントロールが中心になります。
膿皮症(細菌性皮膚炎)
原因
膿皮症は別名「細菌性皮膚炎」とも言われ、ブドウ球菌という常在菌が異常に増殖することで炎症を起こすことが原因となっています。皮膚のバリア機能が未熟な子犬や、内分泌疾患等が増える高齢犬が発症しやすい皮膚病ですが、成犬でも多く見られます。
アレルギー性皮膚炎などの皮膚病により皮膚の状態が良くない時に細菌感染を起こし、二次感染から発症する場合もあります。
症状
最初は小さな発疹ですが徐々に大きくなり、進行していくと発疹部の中心に膿を持ったようになります。これが潰れると、リング状のかさぶたになります。犬の体毛が束の状態で抜けることもあるようです。
治療法
膿皮症が原因の皮膚病には抗生物質の飲み薬を処方されることが一般的です。「クロルヘキシジン」という成分の入った薬用シャンプーがおすすめです。
シャンプーの頻度は1週間に1回程度が良いですが、犬の症状によって異なるため獣医さんの指示を受けてから使用してください。過剰なシャンプーや膿皮症に適さない成分が症状を悪化させることもあるので気をつけましょう。
真菌性皮膚炎
原因
真菌性皮膚炎とは、皮膚表面に生息している真菌というカビが引き起こす皮膚病です。犬の抵抗力が下がってしまった時に発症します。
免疫力が十分に備わっていない生後1か月くらいの子犬は感染しやすく、注意が必要です。真菌に感染している犬との接触によっても発症リスクは上がります。
症状
被毛を引っ張ると簡単に抜けて円形の脱毛になります。特に顔や四肢などに現れやすいようです。他の皮膚病より痒みは少なめですが、細菌が二次感染すると痒みがひどくなります。抵抗力の落ちた高齢犬は感染しやすく、痒みや皮膚の炎症がより強く出てしまうため注意が必要です。
治療法
犬の真菌性皮膚炎は抗真菌薬(外用薬・内用薬)の投与を行いつつ、痒みを抑える治療が中心となります。悪化している場合は抗生物質が処方され、治療は長期になるケースが多いとされています。
家庭での対処法は薬用や殺菌効果のあるシャンプーが有効です。患部を清潔に保つことも大切なため、シャンプーの後は患部はしっかりと乾かしてください。
細菌性の皮膚病は感染している犬が使用したタオルや寝具、ブラシからも感染が拡大するので取り扱いには十分注意が必要です。
脂漏症
原因
遺伝により発症する場合もあり、犬の皮膚のタイプによって「油性脂漏症」や「乾性脂漏症」に分かれます。
「油性脂漏症」は、体表に皮脂が多く分泌されベタベタした肌になる皮膚病です。皮膚の新陳代謝が異常に早くなり、分泌量が増えた脂が空気に触れ酸化することによって炎症を引き起こします。
「乾性脂漏症」は皮膚の細胞の入れ替わりが速くなりすぎて体表にフケが多くみられる皮膚病で、カサカサ肌になります。体内の水分が放出されることで皮膚が角化し痒みを引き起こします。冬に暖房器具を使って部屋の温度を高くすると、皮膚の薄い犬にとって乾燥を招く原因にもなるようです。
症状
油性脂漏症にかかると酸化した犬の皮脂が痒みや発疹などの炎症を引き起こし、体臭が強くなります。乾性脂漏症は、乾燥した皮膚が剥がれて細かなフケが出て、カサカサした肌を痒がる様子も見られます。
どちらの脂漏症も皮膚のバリア機能が低下している状態なので、そこから細菌感染し、二次的な皮膚病を招いてしまうケースもあるようです。
治療法
油性脂漏症の場合は食事の見直しをしてみましょう。ドッグフードを油の少ないものに変更することも改善方法の1つです。病院では脂肪酸製剤が処方されることが多いようです。
乾燥してフケが多い乾性脂漏症の犬には、ビタミン剤や保湿剤などが処方されます。自宅では水分補給も意識的に多くとることが大切です。
脂漏症は体質が関係している皮膚病ですが、シャンプーやスキンケア製品が犬に合っていないことも考えられます。まずは今使っているものを見直してみると良いでしょう。症状が悪化している場合、病院では抗生物質が処方され、細菌の増殖を抑えます。症状によってはホルモン剤を服用をすすめられることもあります。
心因による犬の皮膚病
心因性皮膚炎
原因
犬にもストレスがあり、ストレスがかかることで皮膚の免疫力を低下させ、皮膚病を引き起こしてしまう可能性があります。ストレスの原因はさまざまで、運動不足や環境の変化、留守番からくる分離不安などがあります。犬によって原因が違うため特定が難しいですが、原因が分かれば治ることが多いようです。
症状
犬は自分の気持ちを落ち着かせるために体を舐めることがありますが、激しく舐めると皮膚が炎症を起こしてしまいます。炎症の痒みから犬はさらに患部を気にして舐めてしまい、傷が悪化することもあるでしょう。
ストレスがかかっているときは免疫力も落ちているため、傷口から感染症による皮膚病に発展してしまうような悪循環を引き起こす犬も見られます。
治療法
犬がリラックスして体を舐めている場合は、炎症を起こさない程度までは様子を見ていてあげましょう。無理にやめさせようとすれば、それが逆にストレスになってしまいます。
炎症が起きていたら皮膚病の悪化を防ぐためにも、早めに病院へ連れて行きましょう。ストレスが思い当たる場合は、原因を取り除いてあげることが大切です。
皮膚病の犬に使えるシャンプー
犬の皮膚病といっても、原因や症状はさまざまです。シャンプーはそれぞれの症状に合ったものを使用しなければ逆に悪化させてしまうかもしれません。
「薬用シャンプー」とは、皮膚アレルギー、アトピー、その他の皮膚炎など、さまざなま皮膚トラブルに対応している総合的なシャンプーです。「抗菌シャンプー」は、皮膚病の原因となる菌を殺菌、抗菌する目的で使われるシャンプーとなっています。
シャンプー選びは獣医師さんに相談して適したものを購入し、指示された頻度で使いましょう。
薬用酢酸クロルヘキシジンシャンプー
酢酸クロルヘキシジン成分配合の犬猫用抗菌シャンプーで、さまざまな皮膚病の中でも特に膿皮症に効果的です。殺菌目的のシャンプーですが、飼い主さんが手荒れを起こさないような工夫もされています。コンディショナー成分が配合されているので洗いあがりがよいのも特徴です。
薬用シャンプー
フケやカユミなどの皮膚トラブル改善に適した、皮膚病抗炎症剤配合の犬用シャンプーです。デリケートな皮膚や被毛をやさしく洗い、ベタつきのないふんわりと軽い仕上がりになります。フレッシュフローラルの香りで薬の臭さもありません。
犬用 低刺激 オーガニックシャンプー
水を使わない泡タイプのオーガニックシャンプーです。水を使わないので部分洗いもしやすく、皮膚病以外に災害時などにも重宝します。トリマー監修製品で、皮脂によるベタつきも改善され、毛艶もよくなります。
犬の皮膚病に効く薬やサプリメント
犬の皮膚病に効果があると言われている薬やサプリメントも市販されています。手軽に買うことは出来ますが、獣医師さんに確認してからの使用をおすすめします。
皮膚病に効く薬
皮膚病に効果的な薬は塗布薬が一般的です。早く回復させてあげたいと思うあまり多めに塗布してしまいがちですが、逆に皮膚に負担を与えてしまうこともあるので用法・容量は厳守しましょう。
人間の薬である「オロナイン軟膏」は、犬には成分が強すぎるので適していません。犬の患部を悪化させてしまったケースもあるので使用はしないで下さい。
ヒビクス軟膏 【動物用医薬品】
獣医推奨の軟膏です。4つの有効成分(抗炎症作用、止痒作用、抗真菌作用、抗細菌作用)が配合され、犬の皮膚病の局所の治療と、皮膚の最表層の細菌感染予防に効果があります。
ナイガイ 犬猫の皮膚病薬イルスキン
犬猫の湿疹やじんましんなどに効く動物皮膚病薬です。刺激が少なく、強力な痒みや痛みを止める作用と抗炎症作用もあり、症状を軽減させ治癒を早めます。
皮膚病に効くサプリメント
サプリメントは薬と違い、与えることで皮膚病が治癒するものではありませんが、普段の治療や薬の補助食品として気軽に活用出来ます。
スケアクロウ パンフェノン
自然素材、獣医推奨の小粒で小型犬にも適した皮膚病改善サプリメントです。皮膚をはじめ、犬のあらゆる体質を整える補助食品になります。
犬が皮膚病で臭い時の対処法
皮膚病の症状によっては犬の体が臭い時があります。患部から出る膿の臭いや、皮脂臭が原因であることが多いようです。この場合は獣医さんの指示に従って、膿をこまめに拭き取り、患部を衛生的にすることを心がけるとよいでしょう。
シャンプーをした後に体をしっかり乾かすことも大切です。生乾きの状態では皮膚や被毛から菌が繁殖しやすくなります。こうして増える菌も臭いの元であり、患部をより悪化させることになるため、犬の体は必ず乾いたタオルで拭いてあげて、常に清潔を保つようにしてください。
犬の皮膚病を予防する方法
餌を見直す
これまで与えていた餌を皮膚に良い成分配合の物に切り替えてみましょう。犬の皮膚病を予防するには、皮膚の免疫力やバリア機能を高める必要があります。
オメガ3やオメガ6脂肪酸という成分は、皮膚の健康維持に効果的です。犬の体内では作られない成分なので、これらが配合されたドッグフードに切り替えてみると良いでしょう。
アミノ酸は皮膚のバリア機能を高めます。アミノ酸はタンパク質に含まれていますが、タンパク質が犬のアレルゲンになってしまうこともあるため、注意しながら与えてください。
ドッグフードは品質に各商品で特徴がありますし、使用されている原材料が異なります。人工添加物は避け、良質な動物性タンパク質を主原料としているものを選びましょう。手作りご飯の家庭も、新鮮な食材を厳選して与えてるようにしてください。手作りご飯は犬に必要な栄養素のバランスをとることが難しいことがありますので栄養バランスに問題がないか確認が必要です。
寄生虫に注意
犬の皮膚病を予防するためには、寄生虫予防・駆除も欠かせません。予防薬を決まった間隔で投与しノミやマダニ、アカラスやカイセンの予防はしっかり行いましょう。
まとめ
犬の皮膚病はたくさんの種類があり、その特定は飼い主さんには難しいことのようです。皮膚病によっては自然治癒するものもありますし、気長に治療していかなければならないものもあります。
犬は全身が体毛に覆われているため異変に気づくのが遅くなりがちで、目に見えた症状が出た時には、皮膚や体内でかなり進行しているケースも多いようです。少し痒そうにしているだけに見えても、処置が遅れれば命にかかわることもあります。
自己判断はせず、愛犬の様子に異変を見つけたら必ず病院で診察してもらいましょう。
ユーザーのコメント
30代 女性 いおり
20代 女性 すず
わんちゃんなら時々痒がったりしてるのでいつものことだろうと最初は気にしていなかったのですが、やたら痒がっていたので気になり動物病院へ連れて行き診察してもらったら、細菌性皮膚炎だと言われました。
幸い軽い方であったので薬を処方していただきおさまりましたが、なるべくかかないようになど気を使い治るまで大変でした。
10代 女性 のんのん
やたらと痒がるなど不思議な点を見つけたら早めに動物病院を受診しましょう。
30代 女性 TIKI
我が家の愛犬もここ1~2年足の肉球の舐めによる皮膚炎<舐性皮膚炎>になってしまい、今も治療中です。口が届く場所は舐めるのを止めさせるのが大変で、薬を塗ってから靴下を履かせてガードしたり試行錯誤しています。
皮膚病は症状が悪化する前に適切な処置を獣医さんの指示のもと行った方がいいと思います。
40代 女性 meg
慌てて動物病院を受診しカサブタ部分を検査したところカビが生えている、いわゆる真菌性皮膚炎との診断でした。カビなので水虫と同じ人間にも感染します。
人間にもワンコの体の他の部分にも感染しないようにエリザベスカラーを常に装着してカビの部分を触ったら必ず手洗いをよくして下さいと言われペットショップから来て1週間でまさかのエリカラ生活に。
動物病院で指示されたことをしているのになかなか良くならなかったので先生に、相談し今までのエリカラ、ノルバサンシャンプーに加えて消毒液と飲み薬、人間が水虫の治療に使う塗り薬ニトラゼンを処方されました。最初のエリカラとシャンプーだけでは治るように感じませんでしたが飲み薬と塗り薬が処方されると目に見えて治ってきたのを実感できました。
我が家の場合完治まで約4ヶ月ぐらいかかりました。費用はワンコを迎えて1週間での発病だったので保証制度が適用され無料でしたが通院も2週間に一度ぐらいのペースで行くことになり大変でした。
ようやくカビが治った時に先生から「カビが生えていた部分は もしかしたら毛が薄いままかもしれない」と言われましたが現在カビが生えていた部分は全く分からないぐらい無事に毛も生えて再発もしていません。
皮膚病にも色々な種類があります。皆さんもワンコの体をよーく触ったり見たりして いつもと違うところはないか確認してあげて下さいね。特にカサブタはカビかもしれませんので要注意ですよ!
50代以上 女性 あっこ
30代 女性 Rie
女性 昆布
女性 そらまめ
50代以上 女性 mu