室内ドッグランとは?
「ドッグラン」といえば広大な草地を想像するものですよね?この「室内ドッグラン」はその逆で、完全に室内に作られたり、屋外と面してはいても屋根や壁で区切っていたりと、屋外ドッグランとは違った工夫が施された施設です。
室内ドッグランの長所と短所
[長所]
- 天候を気にしないでいい
- 冷暖房完備など犬に優しい施設もある
- 土・砂・泥での汚れの心配がほとんどない
[短所]
- 衛生を保つ対策で床材が使用されているため、犬の足に負担の場合がある
- 小さなスペースの場合、大型犬不可・頭数制限等の制約がある
そして、ここで知っておきたいのが、屋外のドッグランと室内ドッグランでは、「運営スタイルが異なる場合がある」点です。屋外のドッグランが「犬をノーリードで走り遊ばせる」ことに特化し、ドッグラン自体を売りにしている形態が多い一方で、室内ドッグランは犬のためだけではなく、施設に訪れた犬連れのお客様(飼い主)へのサービスの一環で運営されている場合があります。この場合、利用制約がかなり緩い傾向があり、狂犬病接種やワクチン接種の確認すらしていない事もあります。万が一を考えて、これから室内ドッグランを利用してみたい!と思っていても、まずはその室内ドッグランがどんな運営形態なのかをしっかり確認しましょう。
室内ドッグランの利用方法
利用条件と規約の確認
- 狂犬病接種・ワクチン接種の証明書の提出、飼い主の身分証明書の掲示
- 利用規約の説明と承諾のサイン
- 有料の場合は使用料
ドッグランを使用する前には、上記の過程を踏むのが一般的です。施設によっては、会員証が必要であったりします。制度によっては1年に1回の更新や、狂犬病接種・ワクチン接種の証明書の再提出が必要な場合もありますので、利用したい施設に問い合わせましょう。また、施設によっては貸し切りイベントや清掃等のため、使用できない場合もある事を知っておきましょう。
必要な物、あると便利なもの
●水、携帯用ウォーターボール
水が使える施設は多いようですが、水道の蛇口から水を飲むのが苦手なワンちゃんなら、携帯用のウォーターボール(お皿)があると助かります。
●ウンチ袋、ペットシーツ
普段は自宅のハウスでしか排泄をしないワンちゃんでも、ドッグランで興奮して、オシッコやウンチが出る場合があります。始末するのは飼い主の義務ですので、普段より多めに散歩バッグに入れておきましょう。
●お気に入りのオモチャ(新しいオモチャも◎)
オモチャを持ってこいするのが好きなワンちゃんの場合、ドッグランの楽しみが倍増するでしょう。ただし、他に犬がいる場合は、予期せぬ喧嘩(殺傷)につながる事もありますので、使用はくれぐれも注意して下さい。また、音がなるオモチャが好きなワンちゃんの場合、呼び戻しに使えます。
●オヤツ
オヤツを与えることを禁止している室内ドッグランもあります。禁止されていなくても、他に犬がいる場合は与えるのは極力控えましょう。オヤツが入った袋のカサカサっという音に反応するワンちゃんの場合、呼び戻しに使えます。
●ウエットシート
室内ドッグランが綺麗に見えても、意外に汚れがあったりします。使ったオモチャ、愛犬の手足・口周り、飼い主の手を拭くのに便利です。1セット用意しておきましょう。
●着替えの服
室内ドッグランの床の使用によっては、なぜか湿っている場合があります。普段、服を着せている場合は、念のために予備の服を持参しておくとよいでしょう。
●ポリ袋
汚れた服やオモチャの他、ウエットシート等のゴミをまとめるのに便利です。
知っておきたい室内ドッグランのマナー
利用規約を守りましょう
どんなに規約が厳しくない施設でも、室内ドッグラン内での犬同士のトラブルや愛犬の負傷には一切責任を負わないという点、粗相をした際の清掃は飼い主の義務である事が明記されているはずです。その他、施設によって定められている規約やルールは、必ず守りましょう。
利用するのにふさわしい状態かどうかを考えましょう
・社会化が不十分なパピーは時期を考える(目安として生後半年程度) ・ヒート中の雌犬は遠慮する、雄犬はマナーベルトを用意する、(小さな施設なら) ・愛犬が大型犬の場合は考慮する ・・・このように、規約になかった場合にせよ、心遣いができないと、トラブルの元になるばかりか、せっかくの室内ドッグランの存在自体がなくなるケースにもつながります。
飼い主同士のマナーを大切にしましょう
お友達と遊ばせて社会化に役立てたいのか、その逆に、お友達がいない場所でノビノビさせたいのか、目的が異なることでのトラブルが起こりがちです。「愛犬を遊ばせてあげたい」という飼い主の想いは同じです。後から来た場合は先客にご挨拶はしたいものですし、自分が先にいるからといって後から来た人をむやみに拒絶したりせず、オモチャをしまったり、一旦リードをつけて愛犬を落ち着かせる等、お互いの気持ちを尊重する、譲り合いの精神を大切にしたいものですね。
最後に
日本全国の室内ドッグランの一部を紹介します。
イオンモールをはじめとする大型ショッピングセンターやホームセンターにも、室内ドッグランが併設されている場所がありますので、ぜひ調べてみましょう。飼い主さんと愛犬にあったドッグランに出会えるといいですね。
ドッグランひまわり(北海道札幌市)
http://www8.plala.or.jp/dogrun/
ドッグラン大仙(秋田県大仙市)
http://www.obako.or.jp/sentu1/
ドッグパーク ワンミー(山形県山形市)
http://dogpark-oneme.com/publics/index/6/
2 Wan Happy(福島県いわき市)
http://2wanhappy.com/
ノークス(東京都練馬区)
http://www.norcs-cafe.com/
ブラウン(東京都目黒区)
http://www.brown-life.jp/dogrun/
アンディカフェ(東京都目黒区)
http://www.andycafe.com/meguro/dogrun/
DOGLY(東京都台東区)
http://dogly.jp/e-school/dogrun.html
羽田空港ペットホテル(東京都大田区)
http://www.haneda-pet.jp/
ドッグインク多摩川(神奈川県川崎市)
http://www.doginc.jp/
プナヘレ(神奈川県高座郡)
http://www.punahele-dogs.com/dogrun/
DOG PARADAISE(埼玉県さいたま市)
http://pets-dogparadise.com/fifth/dog_run.php
DOGRUN+CAFE FETCH(埼玉県川越市)
http://www.3album.net/s/fetch-run/
ホテル里谷(千葉県勝浦市)
http://www.hotel-lien.com/pet.php
ワイズドギー(富山県富山市・射水市)
http://www.wisedoggy.com/
Dog with(愛知県長久手市)
http://www.dogwith.jp/
ドッグアミューズメント迎賓館(大阪市北区)
http://www.t-o-p.jp/10dogshop.php
ペットパートナーズ(大阪府堺市・兵庫県宝塚市)
http://www.pet-partners.com/
P&LUXE(大阪府吹田市)
http://www.pluxe.net/
阪急ハロードッグ西宮阪急店(兵庫県西宮市)
http://hankyu-hellodog.com/
ペットハウスBETTY(広島県広島市)
https://trimtrim.jp/salon/912
Wan Garden(福岡県春日市)
http://www.3album.net/s/wan-gardenrun/
ユーザーのコメント
20代 女性 ハナ
30代 女性 良彩
20代 女性 あっこ
30代 女性 れもん
40代 女性 チロル
女性 aoi
始めの頃はそのドッグランの入口にティッシュや袋など用意されていたので、お散歩バッグを持たなくても愛犬だけを連れて行けばいいので、とてもありがたかったです。ですがある時、その備品を持ち帰る人が出てきてしまったのです。ある日いつものように訪れると、他のわんちゃんがした排泄物が残っていました。片づけずにそのまま行ってしまったようです。
それを見てから段々と足が向かなくなってしまいました。備品を持ち帰るというマナーの無い行動が悪循環になり、今はそのドッグランを使う人もほとんどいなくなってしまいました。
近所で無料だったこともあり、愛犬のために上手く活用しようと思っていたのですが、こうなってしまうと犬のマナー以前に飼い主のモラルも大事なことだと思いました。
20代 女性 まさき
そこで、近隣のホームセンターに無料で利用出来る室内ドッグランがあることを知り、無人・無犬状態の時をねらって、まずはお試しすることにしました。
嬉しそうにはしゃぐ事はわかっていたつもりでも、想定以上のテンションで走り回るだけでも連れて行って良かったぁですが、お気に入りのオモチャを使って持って来いの練習をしたり等、愛犬だけでなく、飼い主のトレーニングの場にもなりました。無事に屋外のドッグランデビューも果たせ、たくさんの思い出が出来ました。あれから数年がたち、シニア犬になった愛犬には屋外のドッグランは負担が大き過ぎるのですが、デビューしたホームセンターの室内ドッグランは楽しい場所と記憶しているようで、近くに行く度にキュンキュン鳴いて催促してくれます。あまり走ったりもしませんが、目をキラキラさせて喜んでくれる場所があるのは、とても有り難いものです。
記事にもあるように、床材の質が悪かったり、ワクチン関係が無問だったり、マナーが悪い人が集まる傾向がある室内ドッグランには注意が必要ですが、年々、内容はよくなってきていますし、飼い主さんが調べた結果、OKの判断ができる場所ならば、1度は室内・屋外は問わず、ドッグラン、試してみてあげて欲しいなと思います。
20代 女性 てとめる