犬の熱中症対策グッズをご紹介!散歩の暑さ対策

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犬の熱中症対策グッズをご紹介!散歩の暑さ対策

これからの季節、危険な熱中症。人も犬も注意が必要です。いつから注意すればいい?どんな犬種が熱中症にかかりやすい?をふまえたうえで、犬のお散歩時の熱中症予防に効果的なグッズをご紹介します。

監修:獣医師 平松育子先生

(ふくふく動物病院)

暑い日

インドでの熱波による悲惨なニュースが記憶に新しいですが、気象庁のデータによると、ここ15年が最も多くの観測地域で気温上昇が見られるそうです。勿論、日本も例外ではありません。
そうなると怖いのが「熱中症」です。人も犬も、熱中症にかかりやすい生き物。ピーク時には日中の不要な外出を避けたいものです。

しかし、暑いからといってずっとお散歩をしないわけにもいきません。そこで今回は、犬のお散歩用熱中症対策グッズを中心に、犬の熱中症についてまとめてみました。

犬の熱中症まめ知識

熱中症対策グッズをご紹介する前に、すこしだけ犬の熱中症について触れて、グッズをより効果的に使う準備をしましょう。

いつから注意?

熱中症というと、真夏の暑い日に水分不足などで起こるイメージがありますが、アニコムの家庭のどうぶつ白書によれば、犬の熱中症の報告件数は5月から増えはじめ、7月から8月にかけてピークに達するとあります。

湿度が低くても気温が高い日や、気温が高くなくても湿度が高い日は要注意。これから始まる梅雨どきも、雨のおかげで暑くないとはいえ、十分注意ということですね。

どんな犬が熱中症になりやすい?

どんな犬種であれ、条件がそろえば熱中症になる可能性はありますから注意が必要です。
今回はその中でも、とくに気をつけたい犬種を紹介します。

短頭種の犬

短頭種の犬は気道が短く呼吸がしづらい特徴から、熱中症にかかりやすいとされています。

短頭種の一例:
シーズー、パグ、フレンチブルドッグ、ボストンテリア、狆(チン)など

寒い国の犬

寒い地域に住む犬という意味ではなく、寒い国で生きるように体が出来ている犬のことです。
他の犬種より毛が密集しているため、熱中症にかかりやすくなります。

寒い国の犬の一例:
コーギー、シベリアンハスキー、ゴールデン・レトリーバー、グレートピレニーズ、ボーダーコリー、オールドイングリッシュシップドッグなど

その他

子犬や老犬、循環器、呼吸器官の弱いワンちゃん、肥満ぎみのワンちゃんもとくに注意が必要です。
脂肪は熱を内側に留めてしまうため、体温を上げてしまいます。

皆さんの愛犬に当てはまる項目はありましたか?さて、まめ知識を得たところで、いよいよどんなグッズがあるか見ていきましょう。

犬の熱中症対策グッズまとめ

暑さ対策グッズを着た犬

犬は、人より地面に近いところを歩いています。

とくに暑い日のお散歩では、アスファルトは約60℃にもなり、その放射熱にさらされながら、犬はそこを素足で歩くのです。

人の感じ方で外気がそれほど暑くないからといって、犬が平気とは限らないこと、忘れないであげたいですね。

また、お散歩先でドッグランなどに行った犬は楽しさのあまり自ら水分をとることを忘れがち。やはり、飼い主さんが意識してお水をあたえるようにしてください。

クールウェア

お散歩の際、常に犬のからだに触れ、冷やしてくれるものとして重宝するのがクールウェア。その名の通り、気化熱や放温効果のあるお洋服のことです。

サイズもさることながら、からだ全体を覆うものから、首だけなどワンポイントで巻くものまで多種多様の型があり、個体に合った形を選ぶことができます。

型の一例:

  • ベスト
  • 半袖
  • タンクトップ
  • バンダナ
  • ケープ
  • タイ

とくに、冷感にプラスしてUVカットが着いているものがおすすめです。ひんやり効果のついでに、紫外線による皮膚ダメージの軽減も出来ますよ。

ミスト、スプレー

こちらも気化熱を利用し、冷却効果を起こすものです。ウェアやタオルの上からかけて使うものと、直接体に振りかけるものの二種類があります。

上から振りかけて使うものの場合は、ウェアのわきの下、内股部分ににかけましょう。タオルにかける場合は、頭などにおき、冷やしてあげても効果的です。

直接体に振りかける場合は、おなかや背中などに。顔に直接は犬がびっくりしてしまうのでNGです。
人間と犬の兼用のものがありますので、お散歩の際いっしょに使うとうれしいですね。

とくに、アロマ効果があるものは虫よけ効果があるのでおすすめ。不純物の少ないスプレー成分のものを選ぶことも、犬のからだにとっても安心です。

また、スプレーやミストは犬を持ち運ぶキャリーバッグやケージの中に振りかけておくと、空間が涼しくなるのでイイですよ。

シューズ、ワックス、クリーム

いずれも暑いアスファルトのうえを歩く犬の足裏を保護するものです。

シューズはマジックテープで止められるので着脱が簡単になっています。ワックスは犬の足の裏に塗って暑さから保護するもの。クリームは硬くなりがちな肉球のケアに使います。どれを使用するかは、犬の特性、好みに合わせてくださいね。

このようなものを使用しても日中の暑さは犬の肉球のやけどの原因になり、治療に時間を要しますのでくれぐれも散歩の時間帯には注意しましょう。

シャーベット

経口し、体の内側から冷やすものです。とくに一口サイズとして食べやすいゼリーが便利。凍らせておいて、お散歩の途中や帰宅後などに犬に与えます。

中でも、犬用にさまざまな味の付いているものはおやつ感覚。美味しいので無理なく食べてくれるはずです。沢山あげすぎると下痢の原因になりますので注意してください。

経口補水液

これは、人間にも重要ですね。電解質組成で出来ており、水よりも水分やミネラルを補給してくれる優れものです。犬の体液に合わせてつくられた経口補水液がありますので、ご覧ください。

水素イオン水には人と犬が兼用で飲めるものもあります。飼い主さんが飲んだら犬にも、とお互いに水分補給を気をつけられるのでおすすめです。

お家にあるもので出来る熱中症対策

暑い犬

これまでさまざまな対策グッズを挙げてきましたが、すべてを揃えられる方はごくわずかではないでしょうか。

とくに、たくさんの犬を飼っている場合など、金銭的にもむずかしい…という方もいらっしゃるはず。

そこで、簡単に自宅にあるもので熱中症の対策が出来ないか、考えてみました。

霧吹きに水を詰める

中身を使い切った霧吹きノズルのついたボトル、お家にありませんか?

元の液体を残さないため、中をきれいに洗い、数日干したあとで水を入れ、お散歩の際にもっていきましょ。犬のからだにシュッシュッとかけてあげてください。

この霧吹き、実際、人間の医療現場でも使われることがあるんですよ。熱中症で運ばれてきた方に霧吹きをかけ、涼しい所で休ませる。それが一番効果的なんだとか。

なお、念のため霧吹きを飲用には使わないでくださいね。

小さめの保冷剤をウェアにさしこむ

バンダナなどでも構いません。保冷剤は直接からだにあたると冷えすぎることもありますから、布一枚挟んだほうが無難です。

保冷剤は繰り返し冷凍が可能なので、経済的にもマルです。

タオル+ペットボトルに氷水

霧吹きのない方におすすめなのが、タオルを水で濡らし、犬の被毛を避けながら拭いてあげる方法です。

夏場はタオルもすぐにぬるくなってしまうので、ペットボトルに氷水を入れ、再び冷やせるようにしておきます。

氷にはすこし注意

人は暑いときや酔いどめなどに、ロックアイスを一口サイズでくちに入れることがあります。体温が下がってとても気分が良いですが、犬のなかにはお腹を壊してしまう子がいるため気をつけてください。とくに子犬、老犬は注意です。

ただ、毒というわけではありませんから、基本的には、体調不良にならないのであれば良いようです。

それでは最後に各家庭で実践している、愛犬の熱中症対策をご紹介します。

我が家の犬の熱中症対策~そらりんさんの場合~

うちは毛むくじゃらのポメラニアンを飼っているので、夏は神経質じゃないかと思われるほど様々な対策をしています。

散歩へ行く時間は日が暮れる前の気温が和らいだ時で、先に外へ出て気温と、地面に触れて熱さを確認します。外へ出る30分前にクーラーを切り、徐々に外との気温差を縮めてから出ます。

その際に利用するのがこれ。

冷却バンダナ

水に濡らすと冷え冷えになります。

愛犬にバンダナを巻いたところ

頸部には太い血管が流れていて、首の周りを冷やすことで体温を下げることができます。家の中では、冷却シートを使用してます。

冷却シートに乗る愛犬

家はこれがとてもお気に入りで、クーラーの効いた部屋で、この上に気持ちよさそうに寝てます。夜は小窓の近くにハウスがあるので、開けてあげて扉も全開にしてあげると涼しく過ごせているようです。

リバーシブルになっていて、裏は不織布になっており、ツルツル、ピカピカしているのが苦手な子は、不織布のほうにしてあげれば安心して寝られるのではないかと思います。

愛犬によっては、こういったマット型よりも布団型の方がいい子もいると思いますので、その子に合ったものを選んであげてください。

まとめ

さまざまな熱中症対策グッズをご紹介してきましたが、お役に立てるものはありましたでしょうか。

犬の熱中症を防ぐのは、飼い主さんの気付きだけです。グッズの他にも、お散歩をする時間帯、お散歩のトータル時間を考慮することで、愛犬と共に暑さを乗り切りましょう。

平松育子先生

記事の監修
  • 獣医師
  • 平松育子先生
  • (ふくふく動物病院 院長)

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

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  • 30代 女性 まみこ

    熱中症怖いですよね。夏場はなるべく陽が暮れるまで外には出ないようにしてますが、ストレスも溜まるだろうと思い、週に一度はドッグランに連れていってます。その時は私も霧吹きを使っています。
    霧吹きで体を濡らすと元気に走り出しますが、体が乾くと走るのを止めるので分かりやすいなぁと笑ってしまいます。飲水も魔法瓶に氷水を入れてるんですが、愛犬以外にも他のわんちゃんも水を飲みに来たりします。みんなやっぱり冷たい方がいいのかな?笑
  • 50代以上 女性 ろちゃん

    わたしはフィリピンの片田舎で暮らしているのですが、ヒートアイランドなどのためか、真夏の東京のほうが気温が高いことがあります。
    うちの子は地面に穴を掘ったりして勝手に一番涼しい場所を見つけてくつろいでいます。
    慣れというのは恐ろしいもので、気温が25度を下回ると寒くて震えています。
    とはいえ、やはり暑いときに舌を出してハァハァしていると気になりますし、外出すると、はしゃいでついて来ますので、気をつけてあげたいですね。犬専用のものは売られていませんが、霧吹きなどのアイディアはとても参考になりました。
  • 30代 女性 阿求

    近年人間にとっても、もちろんワンコにも夏場は過酷な暑さが続きますよね。我が家の愛犬はもう13歳なので、特に暑さ対策には敏感になっています。昨年はクールバンダナを頻繁に活用していましたが、この暑さだとすぐにぬるくなってしまい首が蒸れてしまうので、今年は家の中で<冷風扇>に当てて体温調節させています。扇風機より自然な涼しい風が流れて、気持ちよさそうにしています。水をマメに取り換えたりお手入れは少し大変ですが、シニアには丁度良い暑さ対策だと思います。
  • 20代 女性 梨花

    散歩の時など、あまり暑い時間帯は避けていますが、熱中症心配ですよね…。
    記事を読んで基本的には、人間と同じ対策グッズで大丈夫な事がよく分かりました。
    お出かけの時用に、熱中症予防のために準備したいと思います。
  • 40代 女性 ぱん

    これから暑い季節がきます。
    人間はもちろんのこと、犬にとっても暑さ対策が必要となりますよね。
    犬の熱中症は本当怖いです。
    実は私の愛犬は暑さと湿気のある日、フラフラになって立つことができなかったことがあります。
    朝の7時半でしたが、私の背中に暑さがジリジリと来ていたのを覚えています。
    30分ほどの朝の散歩から帰ってきて、少し時間が経ったころ室内で愛犬がヨタヨタとバランスを崩したのです。目が回っているかのような感じに見えました。
    そして愛犬は立とうとしても、立てないのです。
    わたしはパニックになりながら、早急にタクシーに連絡し動物病院へ連れて行きました。
    今でもあの時のことを思い出すと、本当怖くなります。
    飼い主さんは湿度に注意してあげてください。暑さももちろんですが、湿度がある雨季なども危ないです。
    小型犬で若くても油断は禁物です。わたしの愛犬は元気いっぱいで若かったのに辛い経験をしましたから。

    そして暑さが本格的になる前の今のうちから熱中症対策することをおすすめします。
    今では冷却効果のある生地が手芸店などで購入できます。わたしは怖い経験をして以来、夏に備えて冷却マットを毎年作っています。
  • 20代 女性 ショートケーキ

    元動物看護師です。
    毎年夏になると熱中症による動物がたくさん運ばれてきます。
    中には命を落としてしまう子もいて人間同様、熱中症は犬にとってもとても恐ろしいです。
    熱中症になると、意識を失ったり、ハァハァ呼吸が止まらなくなったり、嘔吐や下痢をします。

    基本的に犬は、人間がそこにいて暑いと感じる気温なら同じように感じています。
    愛犬に留守番をさせるとき、窓を開けていれば風も入るし涼しいから大丈夫だと思って出掛ける飼い主さんが多いようですが、それだけだと帰宅した際に愛犬が熱中症によって倒れていた!というケースが非常に多くありました。
    留守番の時もなるべくクーラーを付けて熱中症対策を取りましょう。

    また、夏場のお散歩も注意が必要です。早朝か夜になってから行くようにしましょう。犬は人間よりもアスファルトからの照り返しも受けているためとても暑い思いをしています。散歩に行く前にアスファルトを触ってみて暑くないかチェックもしましょう。

    暑くて愛犬が辛そうな時は脇の下や腹部をタオルで包んだ保冷剤で冷やしてあげるのも効果的です。
    毎年暑い夏はきますからきちんと対策を取って夏を乗り切りましょう。
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