実は多い「犬の精神疾患」 症状や治療法について

実は多い「犬の精神疾患」 症状や治療法について

犬にも精神疾患があることをご存知ですか?大きなストレスなどが原因であらゆる症状が出てしまうことがあります。今回は、犬の精神疾患の症状とその治療法についてご紹介していきます。

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犬も精神疾患になるの?

見上げている犬の写真

人間の精神疾患、いわゆる精神病という言葉は聞いたことがあっても、犬の精神疾患はあまり耳にしたことがないという方が多いのではないでしょうか。そもそも動物なのに精神疾患になるのか?と疑問に思いますが、近年行われた動物行動の研究や脳の研究において「動物にも感情があり、人間と同じように精神的な疾患を患うこともある」と認識されるようになりました。つまり犬でも精神疾患を発症する可能性があるということになります。

精神疾患とは?

精神疾患といっても色々な症状があり、その国や診断基準によって定義が異なるとされています。世界保健機関は「症状と苦痛を組み合わせた機能不全」としており、遺伝子要因であったりストレスなどの環境的要因であったりと発症する原因は様々です。
一概に一つのことが原因とはならず、色々な状況が複雑に関与することで発症することもあります。

日ごろから叱られたり自由を制限されている犬が無気力になったり、うつ病を発症させることもあれば、虐待などの辛い過去を持つ犬は、PSTDいわゆる心的外傷後ストレス障害が原因で何かしらの精神疾患を発症してしまうケースも多いといわれています。

犬の精神疾患の症状とその治療法とは

医師と犬の写真

精神疾患といってもうつ病や、強迫性障害、不安症など様々な症状があります。一つ一つ具体的に見ていきましょう。

うつ病

【症状】

好きだったおもちゃや散歩などに興味を示さなくなり、無気力な状態となることが多いです。また、食欲不振や便秘になったり、しんどそうに一つ一つの動作を行うこともあります。他にも同じ行動を繰り返したり、長時間頻繁に手足を噛んだり、しっぽを追いかけまわしたりといった症状も見られます。

【治療法】

人間のうつ病と同様で「セロトニン」という興奮状態を抑えるホルモンの低下によって引き起こされるとされているため、重度の場合は、治療にもそのホルモンを増加させるなど向精神薬を処方されることがあります。

しかし、薬の副作用のリスクを考えると可能な限り自然の力で治してあげたいところですよね。日ごろから気を付けることで、うつ病の改善や予防になることがあります。まずは、散歩や運動などスキンシップを取る時間を増やしてあげることです。一緒に行動する時間が増えることで、犬にも安心感が生まれストレスの軽減にも繋がっていきます。

分離不安症

【症状】

日ごろの生活の中でも不安を感じると嫌がったり、飼い主さんの後を追いかけることがありますが、10分程度でやめるようであればそこまで心配することはありません。しかし、この行動がエスカレートして「吠え続ける」「トイレ以外での排泄が増える」「家の中を荒らす」「攻撃的になる」などの問題行動が表れてくると”分離不安症”と診断されます。

【治療法】

分離不安症を改善させるためには行動療法(しつけ)と薬物療法の併用が効果的といわれています。特に以下の行動療法は獣医師の指導の元、家でも行うことができるので飼い主さんも一緒になって治療してあげることができますよ。

  • 外出する準備に慣れさせる
  • 犬主導型から飼い主主導型の生活へ改める
  • 犬が自分だけで過ごせる時間や場所を作る

飼い主さんの後をついてきたり、いなくなると大騒ぎしたり、飼い主さんがそばに居るときはいい子でいるなどの行動が頻繁に見られる場合は、分離不安症の可能性が高いといえます。一度獣医師さんへ相談してみましょう。

強迫性障害

【症状】

強迫性障害を発症していると、同じ行動を無意識に繰り返し行うことで、その行動が辞められなくなってしまうといった症状が見られます。

ここでいう同じ行動とは、以下のような行為を指します。

  • しっぽや前足を繰り返し噛んだり舐めたりする自傷行為
  • 同じ場所を往復する
  • おもちゃを咥えては放り投げるを繰り返す
  • クッションや家具など同じ場所を舐め続ける
  • 自分のしっぽを追いかけまわす

【治療法】

治療法としては、何らかのストレスからなのか、体罰や虐待が影響しているのか、ケガや病気のによるものなのか、強迫性障害を発症してしまった原因を突き止めることから始めます。特に多い原因としては、飼い主さんとのスキンシップ不足や運動不足からのストレスといわれています。日々の生活を見直し、必要であれば抗うつ剤の一種であるクロミブラミンという薬が処方されることもあります。

まとめ

犬と飼い主の写真

いかがでしたでしょうか。犬も精神疾患にかかるということがわかりました。何かのきっかけで精神疾患を発症することはどの犬でも起こりうることです。日ごろから愛犬の立場になってストレスがかかっていないか、何かいつもと変わった様子がないか振り返ってみましょう。そうした心がけが精神疾患の予防に繋がっていくはずです。

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