犬の雪眼炎ってなに?症状や対策

【獣医師監修】犬の雪眼炎ってなに?症状や対策

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「雪眼炎(せつがんえん)」とは、「雪目(ゆきめ)」「雪盲(せつもう」ともいい、目を保護せずに長時間雪の上にいたあと、目が充血したり目が痛くなったりと言った症状が出ることです。雪山や雪原で愛犬と遊ぶ場合、あまりにも天気が良いと、人間の目と同じように「雪眼炎」になってしまうことがあるので、注意が必要です。今回は、犬の雪眼炎について、どんな症状が出るか、予防、対策についてご紹介したいと思います!

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

雪眼炎とは?

雪原を口を開けて走る犬

雪眼炎とは、雪に反射した紫外線によって、目がダメージを受けて引き起こされる、様々な目の障害のことを言います。

犬の目の構造

犬と人間の目の構造は、とてもよく似ています。
そのため、人間の目でも起こるトラブルは、犬の目でも起こると言えます。
眼球の外側から、「繊維膜」次いで「脈絡膜」、「網膜」という三層構造になっています。
「雪眼炎」になると、「角膜」や「結膜」と言った「繊維膜」がダメージを受けて炎症を起こします。

雪眼炎になる原因

犬の目アップ

夏と冬の紫外線の違いとは?

夏と冬では、空から照射される紫外線の量が違います。
夏は冬の4倍の量の紫外線量があり、その分、肌にダメージを与えやすいと言えます。
ところが、その紫外線は地面が白いとその反射率は95%もあり、空から照射される紫外線量がほぼそのまま、跳ね返ってくることになります。
つまり、今、地面のほとんどを覆っているアスファルトは、空からの紫外線をある程度吸収しますが、雪はほとんどの紫外線を反射してしまうため、冬は、空からの紫外線の照射と地面からの紫外線の反射を受けてしまうのです。

紫外線が引き起こす目の病気

「雪眼炎」は、角膜や結膜に炎症を起こすだけでなく、シニア期に発症する老年性白内障を誘発すると言われています。
白内障は、目の中にある「水晶体」と言われる透明な部分が白く濁る病気です。
進行すると、失明することもあります。

雪眼炎の症状

スキー場のリフトと太陽

雪眼炎は、角膜か結膜が炎症を起こしている状態です。
私も雪眼炎になってしまった経験がありますが、夜、眠っているとだんだんと目が痛くなって、翌朝には真っ赤に充血し、ゴーグルをしないと目を開いていられないほど、光をまぶしく感じました。

目の痛み

元気がなく、前足で目をこすったり、何かに顔をこすりつけたりしているときは、かすかな痛みと目の違和感を抱いていると考えられます。

充血

白目が真っ赤に充血します。

まぶしがる

目の表面を覆っている粘膜にダメージを受けているので、光を受けると刺激を感じて忙しなく瞬きをしたり、まぶしがったりするような仕草をします。

愛犬が雪眼炎になってしまったら

獣医師の診察を受ける犬

獣医さんの診察を受ける

紫外線によってダメージを受け、炎症を起こした角膜や結膜は、再生することによって快方に向かいます。
けれども、治癒までは数日かかりますので、その間に目を引っかいてさらに症状が悪化する恐れがあります。
そのため、点眼薬などで炎症を抑えて痛みを緩和する必要がありますので、必ず獣医さんを受診しましょう。

治療が終わるまで、日差しを避ける

痛みが引き、充血が治るまでは、晴天の日中など、光の刺激が強い時間帯の散歩は避けましょう。

雪眼炎の予防法

ゴーグルをしている犬と飼い主

ゴーグルをつける

もし、長時間雪の上で遊ぶような状況になるときは、犬用のゴーグルを購入して雪眼炎を予防しましょう。

長時間の外出は避ける

雪国では、キレイに空が真っ青に晴れる日は少なく、そんな気持ちの良い日は長く散歩をしたくなる飼い主さんもいらっしゃると思います。
ですが、そんなときこそ雪眼炎になる可能性が高くなるので、注意が必要です。

まとめ

雪の中で一緒に遊ぶ女性と犬

雪の上を元気に、楽しそうに駆け回る愛犬の姿を見ていると、私たち飼い主まで嬉しくなりますよね。
けれども、何か体調を崩すことがあっても、犬は人間のように「目に違和感がある」「目が痛い」「ものが見えにくい」と、言葉で症状を伝えることができません。

雪の上で楽しく遊んだ後は、目に異常はないか、何かふだんと違う仕草はしていないか気を配り、何か違和感や異変を感じたなら、迷わずにかかりつけの獣医さんの診察を受けましょう。

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