動物病院の待合室では膝蓋骨脱臼になって手術しました・・・という飼い主さんに多く出会います。
とてもおとなしい雰囲気のトイプードルでもちょっとした飼い主さんの気の緩みで思わぬ怪我を負わせてしまうという場合もあるようです。
そもそもプードルという犬種の足の骨の構造上どうしても膝のお皿が外れやすくなっているということをまず知っておくべきだと思います。
三位一体の健康管理
でも膝蓋骨脱臼を恐れすぎて運動もさせないというのは少し考え方が違うようです。
それよりも子犬の時期にしっかりと運動をさせて筋力を付けるということが膝蓋骨脱臼を防ぐ手段なのです。
危ない場所に行くことを禁じるばかりが優しさではないのです。
膝蓋骨脱臼を予防するためにはまず、危険の防止と食事の管理そして体重の管理という三位一体の考え方をしながらトイプードルを育てるということが一番大切なのです。
栄養面でもビタミンEの成分を多く含むフードを食べさせるなど工夫が大事です栄養面からもしっかりとしたサポートが必要なのです。
それと同時に足に負担が掛からないように体重管理も大事です。 これらを意識しておくと膝蓋骨脱臼に悩まされる確率は減ります。
先天性の場合
生まれた時から外れている場合には健康診断の時点で獣医さんかがチェックを入れてくれるはずです。 その際には、十分に気をつけて将来的に手術という事も視野に入れて考えておくべきだと思います。
最近のペットショップなどでは最初に足の状態について説明があります。
それを承知で譲渡してもらう場合には治療費などについてもあらかじめ覚悟をしておくべきです。 将来的な事とは言え大切なことです。
後天的に膝蓋骨脱臼が起きるのは圧倒的に落下が原因になることがほとんどです。
初期症状がみられたら
トイプードルがいきなり、足を引きずっていたり片足を上げているような仕草を見せたらまずは獣医さんに診てもらうことが必要だと思います。
膝蓋骨脱臼の症状に関しては、飼い主さんが注意深く観察していれば顕著に症状が出る病気なので早めの診断を仰ぎましょう。
定期健診の時に普段から足の関節の触診は十分に行っておくほうが安全です。
トイプードルの活発で元気な気性をそのまま大事に育てるためには飼い主の方が先回りをして足元のフロアーマットをクッション性の高いものにするなど、工夫をすることが求められます。