犬に肉は与えるべき?期待できる効果と注意したいこと

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犬に肉は与えるべき?期待できる効果と注意したいこと

人間と共生することで雑食動物へ変化した犬ですが、もともとは肉を主食とする肉食動物でした。手作りフードで肉を入れるご家庭も多いでしょう。では、それぞれの肉類はどのような効果が期待できるのでしょうか?

監修:獣医師 平松育子

(ふくふく動物病院)

犬に肉は与えるべきか?

テーブルの上の食事を欲しがる犬

近年、手作りフードを与えるご家庭が多いといわれています。そうした中で、犬に肉を与えていいのか?与えない方がいいのか?ましてや生肉なんて…と悩む方も多いでしょう。

ここでは、犬が食べても問題がない肉と、その効果と注意点をご紹介します。

犬に与える肉の種類や効果、注意点

生肉を見つめて座る犬

牛肉

牛肉にはタンパク質やナトリウム、リン、カリウム、脂肪などが含まれており、犬にとって健康的な食材といえます。牛肉は脂肪が豊富であるため、比較的脂肪が少ない部位を与えると良いでしょう。

しかし豊富な脂肪の摂取は、犬にとって消化不良や下痢を引き起こす可能性があります。そのため、与える際は小さくカットしてあげましょう。

また、スーパーなどで販売されている牛肉(味付け済みの牛肉や、バーベキュー用の牛肉など)は、香辛料や塩、にんにく、玉ネギなど、犬にとって有毒となる食材が含まれている可能性があります。決して与えてはいけません。

鶏肉

良質なタンパク質を含み、さらに低脂肪・低カロリーであることからダイエットにも効果的で、手作りフードに取り入れる方も多いでしょう。特にササミや胸肉は脂肪が少なく、ぜひ摂取しておきたい肉類です。

しかし、生の鶏肉にはサルモネラ菌がいるため、生で与えることはNGです。また、鶏肉についている骨は必ず取り除きましょう。骨を誤飲して消化管に刺さってしまい、重大な事態になる恐れがあります。

豚肉

動物性タンパク質が多く含まれている豚肉は、犬の健康にとって良いとされています。

豚肉に含まれるビタミンB群は疲労回復に効果的で、体の調子を整えたり、情緒を安定させたりする作用もあるといわれています。興奮しやすい性格の子や、ストレスが溜まっている子にオススメの食材といえます。

しかし生の豚肉にはトキソプラズマや条虫などの寄生虫が存在しているため、生で与えることは絶対にやめましょう。また脂身が多いため、肥満の原因となります。与える際はよく火を通し、適量を心掛けましょう。

生肉って実際どうなの?

野菜と肉の間に座る犬

生肉は危険が伴うとご紹介しましたが、実際のところ生肉はどうなのでしょうか?
近年、犬の食事の一つとして「生食」が世界で話題となっていることをご存じですか?

文字通り、加熱処理をしていない生の食材を食べる方法で、生肉や生野菜、果実などが挙げられます。この話題の発端となったのは、1993年に出版されたオーストラリアの獣医師イアン・ビリングハースト氏の「Give your dog a bone」という本。

この中で、イアン氏は「犬に骨付き肉を与えるのは素晴らしい」と明言しており、生食には様々なメリットがあるといわれています。

  • 食材中の酵素が熱によって破壊されず、そのままの状態で体内に摂取できる
  • 動物性タンパク質やビタミン類の栄養価が低下されないまま体内に摂取できる
  • 酵素や良性菌によって、口内環境を整える
  • 新鮮なタンパク質や脂肪により、毛ツヤを整える
  • 消化されやすいため、胃腸の負担にならない

しかし、生肉には多少の雑菌が付いていることは否めません。生肉をふだんから食べていて、慣れている犬は胃酸で死滅することができますが、食べ慣れていない犬、初めて生肉に挑戦する犬、体調が悪く抵抗力が低下している犬は、下痢や嘔吐をする可能性があります。生肉に関しては、獣医師さんと相談した上であげるかどうかを判断すると良いかもしれません。

まとめ

舌なめずりをする犬

犬に肉を与える際には、以下のことに気を付けましょう。

  • どんな肉にせよ、新鮮な肉を与える
  • 肉についている骨は必ず取り除く
  • 豚肉と鶏肉は生で与えてはいけない
  • 与える際は小さくカットする

私たち人間もそうですが、犬にとっても肉のニオイには惹かれるものです。誕生日などの特別な日には、手作りフードとして肉を入れてみるのも良いのではないでしょうか。

記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子
  • (ふくふく動物病院 院長)

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

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