犬に『生』で与えてはいけない食材7選

犬に『生』で与えてはいけない食材7選

犬に与えてはいけない食べ物はいくつかありますが、特に「生」で与えると危険な可能性があるものはすぐに思い浮かびますか?この記事では「犬に『生』で与えてはいけない食材〇選」というテーマで、犬にとっては生では食べない方が良いとされている食べ物を7つご紹介します。是非、チェックしてみてくださいね!

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記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子
  • (AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター )

獣医師・AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター
山口大学農学部獣医学科(現:共同獣医学部)卒業。2006年3月~2023年3月 有限会社ふくふく動物病院 取締役・院長。ジェネラリストですが、得意分野は皮膚疾患です。
獣医師歴26年(2023年4月現在)の経験を活かし、ペットの病気やペットと楽しむアロマに関する情報をお届けします。

『生』で与えてはいけない食材1:豚肉

生の豚肉を咥えた犬

「トキソプラズマ原虫」という寄生虫がいる場合があり、犬にとっても生の豚肉はNGです。ビタミンB1などが含まれ、比較的安価で扱いやすい食材ですが、与える場合は必ず加熱して与えて下さいね。
また、ー20℃で48時間以上冷凍すると、寄生虫は死滅するので安心と言われていますが、どのくらい冷凍されたのか分からない物もあるので原則与えない方が安心ですね。

ちなみに、豚の仲間であるイノシシの生肉も与えることができません。

『生』で与えてはいけない食材2:生卵の白身

皿に入った生卵と殻

黄身や加熱した卵は問題ないのですが、「生卵の白身」に含まれている「アビジン」という成分が危険な可能性があるのです。

アビジンはタンパク質ですが、「ビオチン(ビタミンB7)」と結合する力がとても強いので、ビオチン(ビタミンB7)の吸収を阻害してしまい、ビオチン不足を引き起こすことがあると言われているのです。

生卵1つ程度であれば、重篤なビオチン不足を引き起こすことはないですが、習慣的・長期的にたくさん与えていると健康被害が出てくるでしょう。

『生』で与えてはいけない食材3:生のイーストパン

パン生地をこねる手

焼く前のパンの生地は危険です。パンを作る過程でイースト菌で発酵して膨らませますが、生のイーストパンをたくさん食べてしまうと、この反応が犬の消化器官(胃など)で行われることになり危険です。

また、発酵の過程でアルコール成分も発生するので、大量に食べると「アルコール中毒」になる可能性もあります。

『生』で与えてはいけない食材4:大量の野菜

様々な生野菜

犬は雑食動物ですが野菜に含まれる食物繊維を消化分解する酵素を追っていません。生野菜をそのまま与えたりするとは消化不良になることがあります。野菜に含まれるセルロースを消化できないので、細かく切ったり、すりつぶしたりするなど、調理方法に工夫して適量を与えるようにしましょう。

『生』で与えてはいけない食材5:イカ、タコ

2杯の生のイカ

噛み切りにくいので消化不良をおこしやすいことや、生のイカやタコの内臓にはビタミンB1を破壊する物質(チアミナーゼ)が多く含まれるので危険です。

『生』で与えてはいけない食材6:甲殻類

ザルに盛られた海老とカニ

生のエビやカニなどの甲殻類にも、ビタミンB1を破壊する物質(チアミナーゼ)が含まれ危険です。加熱をすれば問題ないので、硬い殻を取り除いて与えるとよいでしょう。

『生』で与えてはいけない食材7:魚(サンマ、アジ、イワシ、サーモンなど)

たくさんのサンマの入ったザル

「アニサキス」と呼ばれる寄生虫がいることがあります。内臓などに多く寄生しているので、生の内臓は与えないようにしましょう。

また、鮮度が悪くなるとアニサキスが身の部分に移動していることもあるので、刺身で与えるのはなるべく避けた方が安全ですね。

まとめ

生肉を見つめるダックスフント

いかがでしたでしょうか?
加熱すれば問題ない食材も、生で与えると危険な場合があるのですね。
愛犬の健康を守るためにも、しっかりと覚えておきたいですね!

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