私の職場の先輩の家には現在2匹のトイプードルの男の子が暮らしています。
仮名として、ここでは“黒ちゃん”茶ちゃん”と呼びます。
実は元々はワンコは黒ちゃん1匹だけのつもりでいたそうなんですが、3年前のある日ペットショップに買い物へ行った際、通常のトイプードルでは考えられないような安値で販売されていた愛らしい仔犬が茶ちゃんだったんです。
ショップの方が言うには「この子はトイプーの子に多い先天性の膝蓋骨脱臼の為にこの値段なんですが、治療さえすれば他のワンコと変わりなく生活できるんですよ」との事でした。
そしてこのまま売れない場合は3日後にはブリーダーさんの元へ返されるのだとも知りました。
先輩は「もし先天性の病気持ちの子が帰ってきても繁殖には使えないだろうから下手したら処分されてしまうかもしれない」と思い、即決で茶ちゃんを連れて帰りました。
という事で今回は茶ちゃんのようなトイプードルに多い、「膝蓋骨脱臼」という病気についてお話ししようと思います。
膝蓋骨脱臼とは?
犬の膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)は、後ろ足のひざの関節のお皿が、正常な位置から内または外へと脱臼してしまう関節の病気です。
そしてその多くの場合、最初は症状が無いので飼い主さんが気付くまでに時間がかかってしまいます。
なので、患部を上げてピョコピョコ歩いていると気付いた時は進行している状態なんです。
原因は?
膝蓋骨脱臼は、先天性のものと後天性のものと2パターンがあり、茶ちゃんは先天性の方でした。
先天性のものでは、生まれた時から既に膝関節のまわりの筋肉や靭帯等が変形しているそうなんです。
そして後天性のものでは、何処かに強くぶつけてしまったり、イスやソファ等の高い所から落ちてしまった事によるケガが原因になります。
治療法は?
通常は膝蓋骨を正常な位置に手術する外科的処置を行います。
でも進行具合や変形の仕方によっては手術ができない事もあります。
なので手術を決めたら可能な限り早めに行ってもらうべきだと思います。
茶ちゃんは子犬で骨が形成しきる前の段階だったので、家へ迎え入れてすぐに手術をしてもらったので現在は黒ちゃんと一緒に走り回れるそうです!
膝蓋骨脱臼にならない為には?
膝蓋骨脱臼を防ぐには、何と言ってもまず膝に負担をかけないことが一番です。
なのでワンコが活動するフローリングにはマットや絨毯を敷いて滑りにくくしてあげて下さい。
そして残念ですが、先天性の膝蓋骨脱臼は遺伝してしまう為、もし先天性の膝蓋骨脱臼と診断された場合は、これ以上不幸なワンコを増やさない為にも避妊してあげる事をお勧めします。
もしこれからトイプードルを迎える予定のある方は、是非この膝蓋骨脱臼という病気の存在を頭の隅に入れて、可愛い愛犬の為にも早めに対処してあげるようにしてあげて下さいね。
ユーザーのコメント
女性 シュナ
40代 女性 さくら
わんこ特に子供時はやんちゃで無鉄砲なところがあるので、注意をしていても平気で高いところから飛び降りてしまいますよね。その話を聞いた当時はうちのわんこも高いところから平気で飛び降りていたので、心配でベッドでパパとお昼寝を禁止にしたくらいでした。
最近ではわんこだけでなく猫にもこの病気が多いそうで信じられないことに可愛いからとわざと膝蓋脱臼させた状態の種類があるそうです。膝蓋骨脱臼は相当の痛みを伴うようでストレスも相当なものだと思います。早い段階で気づいて早期の治療をしてあげたいですよね。
女性 そら
そして、愛犬が後ろの右足上げて痛そうにしています。時々、足を地面につけるのですが、すごく痛そうです。これは、骨折なのでしょうか?