犬の老衰の末期症状とは?
老衰とは、少しずつカラダの機能が衰えていく状態のことを言います。
食事をすることも、トイレに行くことも、当たり前のことも少しずつできなくなっていきます。寝たきりの状態が数週間も数ヶ月も続くこともあります。
そして、末期の状態を迎えます。
末期の状態を迎えた犬は、食事をすることも水分を摂ることもしなくなります。脱水症状になる、カラダを動かさなくなる、呼吸が荒くなる、痙攣する、などの症状があらわれます。
そして、最期のときを迎えるのです。
水と食事を摂らなくなる理由
なぜ、食事をすることも水分を摂ることもしなくなるのか
食事をせず、水分を摂ることさえもしなくなるのは、最期のときを迎えるための準備をしているからです。
老衰によってカラダの機能が衰え、食事や水分をカラダの中で処理することができなくなっています。もう食事や水分を必要とするカラダではなくなっているのです。
対処方法
食事をしなくなり、水分も摂らなくなってしまったとき、病院へ連れて行き、点滴をしてもらうという選択肢をされる飼い主さんもいらっしゃるでしょう。
しかし、最期のときを迎える準備をしているカラダに無理やり栄養や水分を摂ってしまうと、カラダの浮腫みの原因になったり、腹水がたまったりなど、犬のカラダに逆に大きな負担を与えてしまうこともあります。
ただ見守ることしかできませんが、残りの時間を寄り添ってあげてください。
看取り介護について
最期のときを迎えようとしている愛犬に何かしてあげたい、でも何ができるだろう、何を望んでいるだろうと考えてしまいますね。
私もこれまでに二頭の愛犬を見送りましたが、何か特別なことをする必要はないのではないかと思います。愛犬は、いつもの家族の姿を望んでいるのではないかと思うからです。
- 床ずれをしないように対策してあげる
- 寝たきりのカラダの向きを変えてあげる
- カラダの汚れを拭いてあげる
- 手足やカラダをマッサージしてあげる
- たくさん話をする
私が最期にしてあげたのは、ほんのこれだけです。
私の存在を感じることができないと鳴き続けてしまっていたのですが、肉球をマッサージしてあげると鳴きやみ、落ち着いて眠ることができていました。肉球だけは最期まで感覚が残っていたのかもしれません。
どのように最期を迎えるのか
- 終末医療を受けさせる
- 安楽死をさせる
- 蘇生や延命医療を受けさせる
選択肢はたくさんあります。私は上記のどれも選択しませんでした。
私が選んだのは「自然と最期を迎えさせてあげる」でした。
私の体験談
愛犬が亡くなる1週間前、突然、食事を残すようになりました。食いしん坊で食べ残すことなんて一度もなかったので、体調が悪いのではないかと思い、すぐに病院へ行きました。
獣医さんの診断は老衰でした。
検査をして延命治療をするのか、自然に任せるのか、2つの選択肢を与えられました。
不安で怖くてツライ思いをしなければならない検査を受けさせることは本当に必要なのか。
私は必要ないと判断しました。
1週間の間に食事を摂る量はどんどん減っていき、食事をせず水だけを飲むようになり、水を飲むこともしなくなり、最期を迎えました。
最期の日はとても悲しかったですが、おむつを外してあげたとき、しっかりうんちとおしっこを済ませて逝っていたことを知り、ちょっと笑みがこぼれました。
蘇生と延命と安楽死について
犬の蘇生技術や延命技術は発達しており、24時間体制の病院も増え、緊急に備えることができます。苦痛から愛犬を救ってあげたいという気持ちから、安楽死を選択する飼い主さんもいらっしゃるでしょう。
どんな選択をすることになろうと、それを判断し、決断しなければならないのは飼い主さんです。あなたの決断に対して否定する人もいるかもしれません。
愛犬の最期を見送った後、本当にこれで良かったのか、疑問や後悔が押し寄せるかもしれません。愛犬が何を望んでいるのか、それは飼い主さんが最も理解していると思います。
その選択と判断と決断をしたのですから、愛犬は喜んでくれているはずです。
まとめ
私も愛犬も、あなたもあなたの愛犬も、最期は必ず死に逝きます。老衰であるならば、私はとても幸せだと思います。
愛犬が最期のときを迎えるまで、その準備を共にし、過ごすことができるのですから。
犬の寿命は長くても20年ほどです。
先に逝ってしまいます。
とてもツラく、悲しいです。
犬との出会いの数だけ、死に立ち会わなければなりません。
私は未だに愛犬たちのお骨を手放すことができず、お骨になった今も一緒に暮らしています。
老衰の末期にしてあげられることは少ないですが、後悔が少ないよう、過ごしたいですね。
ユーザーのコメント
40代 女性 匿名
病院で告げられたのは、もって2、3日。
腎臓もかなり悪く、体力もなく、体温も低下していて、何もしてあげれない、と言われました。
もともと寝たきり状態だったので、年齢的なものもあるのかな、とネットで老衰について調べました。
水ものめず、意識朦朧で、舌をだらんと出して、最期なのかな、と覚悟しました。
半年前に最期を看取ることがわんこがいたので、今回は看取りたい、と会社を休みずっとそばにいました。
一週間ほどそんな状態でしたが、突然目をはっきり開け、いつもの顔つきに戻りました。亡くなる前にそんな行動をおこすから、それかな、と思いましたが、そんな様子が続いたので、一応病院に連れていきました。
先生はびっくりしていました。生きているなんて思わなかったようです。
とりあえずの危機は脱し、元気なので腎臓の治療が始まりました。
でも、年齢的にもいつ亡くなるかはわからないです。延命治療や安楽死は頭にはありませんが、残りの余生を穏やかにすごしてもらえるようにしていきたいです。
女性 匿名
出来るだけ多くの時間を過ごしたいので、シリンジを使い食べさせたり水を飲ませたりしたいです。
主さんの潔さに頭が下がります。
自然に任せて見送ることが愛犬の幸せだと今は思います。
50代以上 女性 くまちゃん
2匹目は私が13歳で我が家に来て、結婚後数年間は離れて過ごしましたが私が30歳で亡くなりました。この子に関しては母が家で看病せず最期の数ヶ月獣医に預け、亡くなる直前に(待っていたのでしょうね)母が間に合い安心して静かに息を引き取りました。3匹目は里親募集で引き取った子、すでに老犬でフィラリアにもかかっており、鼻血、咳、腹痛、腹水も2回抜いてもらい、散歩、ごはん、おやつ、一通り済ませてお気に入りの場所で寝た矢先、雄叫びをあげ、見に行くと舌を出して横たわっており慌てて心臓マッサージをしましたら大きく2回ビクンと動き、私の腕の中で息を引き取りました。うちにいたのは2年4ヶ月でした。4匹目も里親募集で引き取った子、事情で8歳で沖縄に引っ越し乳癌になり肺に転移して11歳で亡くなりました。亡くなる1分前まで普通にしており、今日からお部屋に入れてあげるよと部屋に入れてすぐに、私が呼びに行くのを待っていたのでしょう。30秒もしないまにふらつき息を引き取りました。この子のお骨はまだお家に置いています。5匹目の子は今4歳半です。沖縄で里親募集で引き取り翌日からパルポにかかってることが解り生き抜いた子です。長生きしてもらいたいと願っています。
女性 匿名
餌もそうです。
餌は何が食べたいのか分かりません。
後どのくらいの命なのでしょうか
まいにちがつらいです
50代以上 女性 すず
50代以上 女性 匿名
病院行くには動かしたり車でも踏ん張って座ってられないから疲労をかけてまで人間の勝手な事をするよりは、最期は家で…話しかけたり撫でてあげたり側で見守ってあげようと思っています。
50代以上 女性 匿名
40代 女性 ぷる
先日、17歳と2ヶ月弱で旅立ちました。
大型犬の血を引く雑種で、マックス時、15〜16キロあった中型犬です。
春先に血尿が出て、ストルバイト結晶も含まれていたため、膀胱炎か尿結晶、または前立腺炎など、順番にお薬を試し飲んでいくことになりました。
後ろ足の弱りは前々から始まっていて、だいぶ後ろ足は辛そうにしてたものの、6月下旬ごろまで散歩にも行き、ご飯もよく食べていました。
だんだん歩くのがフラフラするようになり、散歩中にへなって行き倒れることが出てきて、めちゃくちゃ大好きだった散歩も体制が辛いのか、行きたくなさそうになり(背骨もだいぶ曲がってきてました)家の中で過ごすことが増えました。
家の中で歩いてたのが、だんだんとそれもバランスが難しくなり、寝て過ごすことが増え、最後の1ヶ月ちょっとはほぼ寝たままだったと思います。
床ずれは一箇所でなんとか済みました。
だんだんと食欲が減り、缶詰メインで食べていて、それもなかなか口にする量も減ってきました。それでも食べようとはしてたし、波があるけど食べてくれてました。
それが亡くなる二、三日前から、水分は積極的に飲んでくれるのに、食べ物は頑なに口を閉じ食べようとしないんです。お薬飲まないとだから、シリコンスプーンで少しずつ口を開いたタイミングで入れようとしたり、最終的にシリンジに入れたのを口に流しこもうとしても、ほぼほぼNG。ずっと好きで昔からあげてたクッキーやジャーキーもひとかじりするかなーくらいで。
そして当日の朝、前の日よりは少し食べてくれて、カロリー高めの液体の分も飲んでくれて、ちょっとホッとして仕事へ。私が仕事でいつもの長いお留守番を頑張ってくれて、出先でお留守番カメラを見てもちょっとなんか訴えてる感じはあるけれど体勢が変になってしまってることもないから、わりと楽観的に帰ってきたら、少し吐いていて、お口まわり綺麗にするねと拭き始めたらなんか様子がおかしくはぁはぁといい、いつもは大きく上下するあばら近辺が動きがとても小さい。
まさかと思い、必死で声をかけて名前を呼び、体をさすったり軽く叩いたりするんですが、こっちを見つめる目がもう虚ろになってきて、瞬きなどの反応がない。そのまま息を引き取りました。
あまりにも急なことで、いろんな罪悪感を感じながら、この二、三日、食べようとしなかったのは、私がうまく食べさせられなかったからではないかと。
だからどんどん衰弱してこんなことになったんじゃないかと…
亡くなり火葬も終わり愛犬のいない日々がスタートし、時に息苦しいほど哀しく寂しくなります。
そんな中で、この記事に出会いました。(他の方が引用されていたのを見かけました)
たくさんの後悔は消えませんが、ちゃんと愛犬は旅立つ準備をしていたのだと知れて、少しホッとしました。
お薬は春先から続いてましたが、さほど病院へ連れて行く頻度は少なめだったので(本人はどう思っていたかわかりませんが)その辺りのストレスは少なめだったのではないかと。
ただ、病気を治すかこれ以上悪化しないよう少しでも長生きしてほしい気持ちが先走り、今思えば、そばにいる時にもっともっと話しかけ撫でてあげたらよかったと。
実際、なにか要求して夜鳴きしたり、その声すらもうほとんど出ないような時にでも、そばに行ったり撫でたり、時に添い寝すると不思議と落ち着いてくれました。それでも、亡くなる二、三日前、もっともっとそばにいて撫でてあげたらよかったし、当日もお留守番で長い時間一人にさせ、待たせてしまった後悔は消えません。また犬を飼うことがあるのかわかりませんが、今いる猫に対して、少しでも教訓を生かしたいと思います。
この記事を書いてくださりありがとうございました。いま、愛犬と暮らしてる方々にもっと届けばいいなと思います。